[新]ホリデイラブ #1[字] 2018.01.27

271月 - による admin - 0 - 未分類

(高森杏寿)あれ…?それ私のじゃ…。
あっ…大変失礼致しました。
すぐに持って参ります。

(高森純平)杏寿?フフフ…。
何?なんか言ってよ。
いや…この人がいよいよ俺の奥さんになるんだなって。
杏寿の事俺が必ず幸せにします。
ありがとう。
純平にそういうふうに言ってもらえて私…とっても幸せです。
この真っ白なウェディングドレスと同じように私たちの日々も真っ白から始まった
(拍手)
(橘亜沙美)杏寿きれいだな〜。
さすが私の妹。
(春田龍馬)ですね。

(鐘の音)杏寿?はじめまして。
新郎新婦の友人で春田龍馬と申します。
杏寿さんとは中学からの同級生で家族ぐるみの付き合いです。
今は同じ美容業界にいるので何かとお世話をしています。
あっ…ここ笑うところです。
(一同の笑い声)杏寿純平くんと必ず幸せな家庭を築いてください。
僕は…。
(女性)ハル頑張れ!あ〜あ私の結婚式もここだったのに。
結局…。
ちょっと…!おめでたい席で縁起悪い事言わないの。
杏寿と純平くんならどんな困難も乗り越えられると信じてます。
本当おめでとう!
(拍手)
だけど…どんなに幸せでも壊れる時はあっという間
この真っ白なウェディングドレスと同じように私たちの日々も真っ白から始まった
(歓声)
そこにいつしか黒いインクが1滴2滴と落ちていく…
やがて白は薄汚れた灰色になりどんなに塗り直したくても決して…決して真っ白に戻る事はない

(井筒渡)あなたの旦那最低な人間ですよ。
(渡)ご主人は私の妻とセックスの真っ最中でした。
何?これ…。
急げ急げ〜!
(高森七香)ママ頑張れー!ママ頑張るー!頑張れ頑張れ頑張れ頑張れ!頑張れ頑張れ頑張れ!よいしょ。
…よし。
おはようございます。
おはようございます。
今日も一日元気に楽しくお友達と仲良くね。
(七香)うん!じゃあギュー…。
いってらっしゃい。
(女性)表の看板かわいいですね。
あれうちの旦那さんが作ったんですよ。
えっ手作り?そうなんです。
すごい時間かかってましたけど。
今まで都心まで行ってたけど杏寿さんセンスいいし本当近くにこんなサロンが出来て助かってる。
本当嬉しいです。
ありがとうございます。
ご飯出来たよ〜。
おっ!よし行こう!なんだろう?なんだろね?寒いね。
すき焼きだー!えっ?そうだよ豪勢でしょ?本当だごちそうだ!なあ七香。
よし。
じゃあ「いただきます」しようか。
うん。
はい。
せーの…。
(一同)いただきます!はいパパどうぞ。
ありがとう。
はい。
ねえねえねえ今日の売り上げいくらだったと思う?うーん…わかんない。
教えて。
えっ聞く?教えてよ。
何それ…。
3万2000円。
ブッ…!ちょっと…!ああ…すごすぎるな!3万2000円?本当いい奥さんもらったね。
本当に頼もしいな。
本当いい奥さんもらった!ビールもう1本もらっていい?調子に乗るな!頑張って一緒にローン返そう!おー!
(一同)おー!おー!
優しい夫かわいい子供好きな仕事…
杏寿いつまでやってるの?えっ?はいもう寝よう。
絵に描いたような幸せ
その幸せが崩れ始めたきっかけは…
七香早く!パパ行っちゃうよ。
おお…よいしょ。
ああ静岡か…。
まさか離れて暮らす事になるとはね。
しょうがないよ。
せっかくのマイホームを貸すのも嫌だしネイルサロンだって流行ってるんだから。
まあわかってるけど。
絶対に毎週帰ってくるから。
ねえ独身気分になって浮気なんかしたら絶対許さないからね!杏寿こそ俺がいない間に…。
えっ私?わかんないなあそれは。
おいおい!
(純平と杏寿の笑い声)パパ。
うん?これあげる。
えっ?これ七香が大事にしてるかんみちゃんじゃないか。
ありがとう。
でも大丈夫。
これは七香が持ってな。
ううんパパにあげる。
七香ありがとう。
パパこれ七香だと思って大事にするね。
うん。
離ればなれでもうちだけは大丈夫
そう思っていた…
確認をしましたが特にひび割れはなさそうですね。
はい。
工程には問題ないかと思います。
じゃあよろしくお願いします。
お願いします。
(小泉駿)純平さん!
(一ノ瀬真人)朗報っす!朗報!なんだ?今度入ってくるパートさん人間の女らしいんすよ。
ほう…それはそれは。
しかも結構若い人らしいんすよ。
(小泉)今朝事務所の前ですれ違った人かな?
(小泉)また会えるのか…。
お前完全に一目惚れしてんじゃないのか?
(小泉)はい。
(一ノ瀬と純平の笑い声)
(小泉)「おはようございます」…かわいすぎかよ!
(一ノ瀬)まあそりゃ無理もないっすよ。
こんな男だらけのむさ苦しい現場でトンネル掘ってるんですからね!俺なんてここのところ出会いなんて熊か猿のメスぐらいですよ!
(携帯電話の着信音)うーん…。
(小泉)どうしました?あら奥さんですか?ああ。
(一ノ瀬)なんかあったんですか?えっ?今日帰ってきたら何食べたい?って。
なんだそれ!「春雨でいいです」と…。
ラブラブじゃないですか!イチャイチャしやがって…!うるさいよ!いいよなあ〜!
単身赴任から1年
私は何も…
「で」じゃないでしょ「が」でしょうが!
何も気づかなかった
安上がりでいいか。
自分の身にこれから何が起きるかなんて知る由もなかった
(春田)はいどうぞ。
ありがとう。
熱いから気をつけて。
なんかさ…。
うん?久しぶりじゃない?店来るの。
そうなの。
いやなんだかんださ後回しになっちゃってさ。
やっぱそんなんじゃ駄目だよね。
ん?いやなんか最近私と純平うーん…なんか家族になっちゃってる気がするんだよね。
家族じゃん。
平和が一番だよ。
いやそうなんだけどたまには純平にもおっ!って言わせたいじゃない。
そういえばさこの間杏寿が来られなかった飲み会杏寿は本当きれいになったって話題になってたよ。
ククッ…またまた〜。
前がひどすぎるっていうのはあるけどね。
はあ?ちょっと…。
僕は気がついてたけどね。
陸上部のお猿さん時代から。
磨けば光るって。
フフッ…。
ありがとう。
よし…純平にも言わせてやる。
フフッ。
ママ今日きれいね。
えっ本当?うんきれい!嬉しい。
ありがとう。
ただいま!おかえり。
パパ!おお〜七香!よいしょ。
ただいま。
おかえり。
おっ鶏つくね鍋だ!ああ…。
純平の好きな春雨もほらいっぱいだよ。
本当だ。
七香元気だったか?会いたかったぞ〜。
あっ先お風呂入っていいかな?あっうん…。
よし七香行こう!お風呂行こう!保育園でねお散歩の時間にどんぐりいっぱい拾ったの!へえ〜どんぐりか。
いいなあ。
パパのもあるよ。
えっ?はい!くれるの?嬉しいなあ。
ありがとう。
いっぱいあるじゃん。
これおっきいじゃん。
どうした?ううん…。
ママ。
うん?おかわり!あっオッケー…。
んっ…!あっへっこんじゃったよ。
まあ仕方ないか…。
はい。
ありがとう。
やっぱうちのご飯は最高だ〜!最高だ〜!最高だ〜!
(電話)
(電話)はい高森です。
(女性)「あの…杏寿さんですか?」はいそうです。
初めてなんですが予約お願い出来ますか?はい。
ありがとうございます。
ええ〜ご希望の日にちはお決まりですかね?…はい。
あっ今度の月曜日。
はい。
「1時からでいかがですか?」はい大丈夫です。
ほらどんぐりがいた。
ハハハハハ…見て。
ちょっとすいません。
ねえ…シーッ!「仕事の電話。
ねっ?」「ああごめんごめん」「七香七香ママお仕事だからシーッな」あっすみません。
「いえ」「ご主人ですか?」はい。
「家庭的なサロンですね」すいません。
自宅でやってるもので。
あっお名前よろしいですか?「坂口麗華と申します」サカグチレイカさん…はい。
《純平今夜は絶対襲いかかってくるはず…》杏寿。
うん?先寝てるね。
…えっ?本当に寝てるし…。
うーん…イテテテテ…。
(ため息)潰れちゃった…。
台無し。
せっかく頑張ったのにな。
えっ?何が?卵として生まれて養鶏所からスーパーまで運ばれてさスーパーからうちまで運ばれてそれで私が殻割る時に黄身潰しちゃって。
それもこれも…。
ハハハ…。
何?何?杏寿。
どうしたの?知〜らない。
ええっ?何?ねえ…えっ?別に?ええ〜?
(チャイム)はーい。
ああ…こんにちは。
坂口さんですか?
(坂口麗華)ええ。
はじめまして。
高森杏寿と申します。
はじめまして。
坂口麗華です。
あっどうぞこちらに。
どうぞ。
こちらにお座りになってお待ちください。
素敵なお部屋ですね。
お写真いいですか?あっはい。
インテリアの参考にさせて頂きたくて。
ありがとうございます。
姉が聞いたら喜びます。
うちの姉インテリアコーディネーターなんですよ。
だからここもお願いして。
どうりで素敵なはずですね。
(シャッター音)あっ…。
どうぞ。
デザインはお決まりですか?シンプルなのが好みなんです。
ピンクベージュ見せて頂けますか?あっはい。
ピンクベージュだとこの辺りになるんですけど…。
(梅村所長)みんな新しい事務のパートさんだ。
あっ…!人間の女だ。
(武田陽子)私もね。
(梅村)明日から来てくれる井筒里奈さん。
皆さんはじめまして。
井筒里奈と申します。
明日からお世話になる事になりました。
なんで…?どうぞよろしくお願いします。
(小泉)よろしくお願いします!
(拍手)純平さん知り合いなんすか?いや…。
(小泉)まさか純平さんも一目惚れっすか?
(一同の笑い声)
(梅村)井筒さんは既婚者だぞ。
(小泉)いいじゃないですか…!
(梅村)「いいじゃないですか」って駄目だお前!
(梅村)なんか明るくなったな。
明るくなった。
素敵。
早いしお上手ね。
ありがとうございます。
あっあの…お電話くださったのって麗華さんご本人ですか?ええ。
何か?あっいや…なんか電話の感じと声がなんかちょっと雰囲気違うなと思って。
私の勘違いですかね?すいません。
ねえ1つ聞いていいかしら?はい。
杏寿さんご主人との関係に悩んでいませんか?…えっ?ごめんなさいねぶしつけで。
あっいえ…。
なんでそんな…。
その乾いた感じ。
セクシャリティーが感じられない。
それは夫とのフィジカルな関係がないから。
何年経ってもラブラブなご夫婦もいるのにどうして?私はこのまま終わるの?どうして女として見られないんだろう?それが現在の最大の悩み。
大丈夫。
自信を持って。
ご主人以外の男性から見ればあなたは十分素敵な女性よ。
いや…。
あなたとご主人ツインソウルだといいんだけど。
なんですか?それ。
生まれる前から決まっている運命の相手。
一生のうちに出会う人もいれば出会わない人もいる。
ああ…そっち系ですか。
信じないんだ?まあはい…。
信じるも信じないも自由よ。
こちらご存じ?ツインソウルに出会えるスピリチュアルアプリ。
知らないですね…。
私そういうの興味ないんですよね。
そうおっしゃらないで。
これ私が開発したの。
えっ?ああそうだったんですか…。
ねえ杏寿さんこのアプリのモニターになって頂けない?モニター?ええ。
杏寿さんちょうどいい感じなのよ。
お手間は取らせないからよろしくお願いしますね。
あっ…。
ああ…はあ…。
へえ〜それどんな人?すっごく真面目でシステムエンジニアなんだ。
バツイチ同士っていいって言うじゃん。
それに1人でクリスマスって寂しくない?まあね…。
ねえねえお姉ちゃんそこはフットワーク軽く行こうよ。
ね?
(七香)ママ行ってくるね!ああはいはい。
あっちょっとちょっと…ちょっと待って。
ちゃんと上着着て風邪ひかないようにね。
はい。
行っていいのは玄関の前までです。
わかった?はーい!はーい。
いってらっしゃい。
(亜沙美)いいなあ杏寿は。
優しい夫かわいい子供好きな仕事。
フフフ…。
あっパパ!パパー!おかえり!七香!この寒いのに外まで迎えに来てくれたのか。
うん!だって久しぶりだもん!そっか…。
あっおかえり。
やっぱりなんか新幹線のほうが早いね。
中でみんな待ってるよ。
ああお土産買ってきた。
えっ?何?何?嬉しいんですけど。
なんだろう?うわっ見て!
どうして…どうしてあの時気づく事が出来なかったんだろう
コラッ!パパの携帯勝手にいじらないよ。
ねえママ。
ん?これ開かない。
えっ?パパのお誕生日入れてごらん。
出来ない。
もうなんでよ…。
貸して。
よいしょ。
んっ?指紋認証。
(携帯電話の着信音)
(里奈の声)「こんばんは」「東京のご自宅に帰っている時にごめんなさい…」七香ほら歯みがきしておいで。
はーい!おっ?歯みがきしてきます!いってらっしゃい。
ねえ純平。
ん?ロック解除さ暗証番号から指紋認証に変えたの?…ああそうそう。
事務所に置いておく事も多いからさ仕事の事とかもいろいろ入ってるし。
情報管理も仕事のうちだって言われてさ。
ふ〜ん…。
ねえ井筒里奈さんって誰?えっ?パートさんだよ事務の。
なんで?いやメッセージ来てたから…。
俺リーダーだからね。
普段からみんなの相談窓口になってるから。
ふ〜ん…。
なんだよ。
フフッ…。
浮気なんかしたら絶対離婚だからね。
あそこちょん切って放り出すよ。
ひい〜!怖っ!
(七香)何をちょん切るの?えっなんだろうね?七香歯みがき歯みがき途中だほら。
行こう行こう…。
(チャイム)はい。
今行きます。
あの人いつも早いんだよな。
(リモコンの操作音)ご主人単身赴任中でしたよね?ああ…はい。
随分親しくされてる男性がいらっしゃるのね。
えっ?この間駅前で見たの。
アハハッ!あの…ハルちゃんっていって中学からの同級生で。
美容師やってて私の髪もやってもらってるんです。
お友達?はい。
私信じてないのよね。
男女の友情って。
はあ…。
でもあるんですよ。
どちらかに異性としての好意があるはずよ。
あなたにないなら向こうにね。
まさかまさか…。
感じてないんだったらそれは相手が隠しているだけよ。
でもハルちゃんはなんか普通の男って感じじゃないんですよ。
そんなオーラは感じなかった。
彼は男よ。
いやでも…だとしても本当にただの友達です。
はい。
じゃあ右手お願いします。
アプリのほうはその後どう?ん?あっ!ああ…。
すいません。
お待たせしました。
カモミールティーです。
(麗華)ありがとう。
えっ?見て。
これ全部あなたに来たメッセージ。
えっ…。
こんなに…?中には私が作ったスピリチュアルアプリを出会い系と勘違いしてる馬鹿な男たちもいるんだけどね。
出会い系?不倫したい男たち。
あなたを女として見ている男がこんなにいるっていう事なのよ。
今はSNSで浮気も簡単に出来ちゃうからね。
えっこんなに浮気したい人がいるんですか?大切な人を裏切ってまで?信じられない?はい。
私は絶対裏切れないので…。
何があっても。
どうかしら。
えっ?でも浮気願望の男たちだけじゃなくてアプリの本来の意味を理解している男性も結構いるのよ。
見てみて。
はい…。
でもやっぱり私こういうのはちょっと…。
私慣れてなくて…。
んっ?何?あっ同業者だ。
(麗華)「黒井由伸。
美容系サロンネイルサロン経営」「ログイン中」ちょっと貸して。
んっ?ネイルサロンとエステを8店舗で経営してて都内だと南青山と白金台に店舗があるんですって。
ルニエールっていうお店ご存じ?そこのオーナーみたいよ。
えっそうなんですね。
知ってます。
セレブ向けで有名なサロンです。
今度ネイルメーカーのセミナーが表参道であるみたいね。
ご存じ?えっはい。
私もそれ行く予定です。
そう。
「私もセミナーに行きますので」…。
えっ?「お会いしましょう!」。
よし。
えっ?「よし」ってちょっと…。
ええ?それちょっと本当に困ります。
それは麗華さん…。
何が?だって私夫もいますし。
運命の相手に男も女もないの。
それに男も女も関係なく出会ったほうがいい相手もいるのよ。
いやでも…。
杏寿さんは男女の友情の存在を信じてらっしゃるんでしょ?まあそうですけど。
でもさすがに知らない人とは…。
誰だって出会う前は知らない人よ。

(携帯電話の着信音)
(黒井由伸の声)「オレはずっとうちのブース近くにいます」「知り合いがいるので。
気軽に声掛けてください」
(携帯電話の着信音)
(黒井の声)「あオレ韓流スターのナントカって人をぶっ飛ばしたような顔してるってよく言われます」「でもナントカって名前が何回聞いても覚えられないんでヒントになりませんね」えっ…。
(チャイム)あの…どちら様ですか?あなたの旦那最低な人間ですよ。
…えっ?私の妻と浮気しているんです。
あなたの旦那最低な人間ですよ。
…えっ?私の妻と浮気しているんです。
えっ…はっ?やはりあの男は何も話していませんか。
えっちょっとなな…何言ってるんですか?これなんかの詐欺かな?うちの旦那が浮気なんかするわけないじゃないですか。
警察呼びますよ。
お気づきになられなかったのですか。
昨日今日の仲ではないはずです。
(車の走行音)杏寿。
純平。
えっ…。
えっ?ど…どうしたの?ごめん。
本当にごめん。
私がご主人を殴りました。
(渡)はっきり申し上げます。
昨夜私が帰宅した時ご主人は私の妻とセックスの真っ最中でした。
純平さん…好き。
純平さんが旦那さんだったらよかったのに。
純平さんと結婚したかった…。
俺も。

(施錠音)里奈。
貴様…馬鹿にしてるのか!
(蹴る音)
(渡の声)ごみ箱には使用済みのコンドームが捨ててありました。
以上が私が見た事実です。

(渡)奥さんこの男はあなたをずっとだましていたんです。
そういう人間なんだこいつは。
私はこの男に慰謝料を請求しますよ。
約束は守れよ。
はい。
何?これ…。
ごめん…。
本当に…本当に後悔してる。
どういう事?去年のちょうど今頃…。
(純平の声)静岡で取引先の担当者の結婚式があったんだ。
おお!何してんだよ。
(純平の声)その会場で…。
(純平の声)偶然出会ってしまった。
大丈夫ですか?すいません。
(里奈)ありがとうございます。
ご親切に。
いえ…。
じゃあ俺は失礼します。
あの…!連絡先教えて頂けませんか?えっ?お礼がしたいので。
そんなのいいですよ。
こういうのも何かの縁かなって。
ああごめんなさい。
助けて頂いたのにそんな事…。
ずうずうしいですよね私。
いえいえ。
はい。
ありがとうございます。
建設会社にお勤めなんですか?はい。
ああ…!どうりでたくましいはずですね。
いえ…。
それで連絡が来たの?でもその時はお礼の電話で…。
お礼の電話?お礼がしたいという電話で…。
それで?嬉しかったんだ?いや…。
じゃあなんで会ったの?そんなにときめいたんだ。
そんな事ない!
いや杏寿の言うとおりかもしれない
なんだかんだ言って俺はどこかで彼女から連絡が来るのを期待していたんだ

(里奈の声)「こんばんは」「先日はありがとうございました」「ご連絡が遅くなってしまってごめんなさい」「実はお名刺が見当たらず…」「もう二度とお会い出来ないのかととてもショックを受けていたところポーチの中から出てきたのです!」「大事にしすぎてしまい込んでいました」
(里奈の声)「今さら失礼かと思いますがお礼がしたくお会い出来たら嬉しいです」
(里奈)あの…。
お待たせしました。
そう。
俺は彼女にときめいた
奥のソファ座ってください。
奥は女性でしょ。
どうぞ。
えっ?こんなにいいもの…。
気に入ってもらえました?もちろん。
でもかえって申し訳ないよ。
そんな事…。
だったらお礼のお礼をするよ。
えっ?じゃあ…。
お食事ごちそうしてください。
いいよ。
フフッ…変な事になっちゃった。
(里奈と純平の笑い声)
やめればいいのにメールだけ会うだけ今だけ…
その都度自分に言い訳してそれが間違いの始まりだった
こんなに誰かと話すのも久しぶり。
えっ?でも…。
家では会話がほとんどないんです。
向こうは仕事も遅いしなんかずっとずっと窮屈な感じで…。
純平さんみたいな人っているんだなって。
俺みたいな人?飾らなくて真っすぐで優しくて頼りがいがあって…。
もっともっと早くに出会いたかった。

(里奈)帰りたくないな…。
里奈ちゃん。
でも帰らなきゃ。
ずっとこうしていたい。
さようなら。
まだ戻れる。
まだ…
俺には家族がいる。
里奈ちゃんにだって
だから…
(携帯電話の着信音)
(里奈の声)「ごめんなさい。
主人にバレてしまいそう」「もう会えない」「私の連絡先は消してください」「さようなら。
大好きです。
里奈」
これでよかったんだ。
これで…
だったらどうして?会ってないならどうしてこんな事になってるの?偶然なんだ。
偶然…?偶然って何?何カ月かして偶然会社に…。
(里奈)皆さんはじめまして。
井筒里奈と申します。
なんで…?里奈ちゃん…。
どうして?自由が欲しくて…。
主人には黙ってパートを探してたんです。
まさかここに純平さんがいるなんて…!こんな偶然あるんですね。
またドライブデート連れてってください。
ハハッフフフ…。
この再会さえなければ…

(鼻歌)
(携帯電話の着信音)
(携帯電話の着信音)…はい。
あいつの家に行ってきた。
奥さんにも会ってきた。
あの男泣きながら謝っていたよ。
情けない男だ…。
お前にも見せてやりたかったな。

(携帯電話の操作音)
(携帯電話の操作音)偶然なんて…。
だってその人純平の会社知ってたんでしょ?ああ…。
偶然なんかじゃない。
そんな偶然あるわけないでしょ!
平凡で幸せな日常は音を立てて崩れ去った
そして気がつけば私はここから始まる地獄の入り口に立っていた
もう一度だけ俺にチャンスをください。
この家に帰ってこないで。
(里奈)初めてなのこんなに誰かを好きになったの。
(渡)人の妻に何をしてらっしゃるんですか?
(黒井)杏寿さんですか?お茶でも行きませんか?大切な人を傷つけたり…絶対にしない。
2018/01/27(土) 00:24〜01:24
ABCテレビ1
[新]ホリデイラブ #1[字]

「あなたの夫、浮気しているんです。」幸せな日常が音を立てて崩れていく…。次々と待ち受ける魔性の罠を前に、夫婦の壊れた愛は元に戻るのか?“サレ妻”地獄が今始まる!

詳細情報
◇番組内容
自宅でネイルサロンを経営する高森杏寿(仲里依紗)は、単身赴任中の夫・純平(塚本高史)と娘に支えられ、ごく普通の幸せな家庭を築いていた。しかし、ある日突然、どん底へと突き落とされる…。アザだらけの顔をした純平と共に見知らぬ男・井筒渡(中村倫也)が自宅に現れ、告げられたのは“愛する夫が浮気した”という信じがたい事実だった—。さらに驚愕の出来事が発覚し…!?
渡辺千穂脚本で送る“サレ妻”恋愛サスペンス!!
◇出演者
仲里依紗、塚本高史、中村倫也、松本まりか、山田裕貴、飯島寛騎、岡田龍太郎、三津谷葉子、壇蜜、平岡祐太
◇原作
こやまゆかり、草壁エリザ『ホリデイラブ〜夫婦間恋愛〜』(DeNA「マンガボックス」連載)
◇脚本
渡辺千穂
◇演出
松田礼人(ドリマックス・テレビジョン)
◇音楽
【主題歌】ポルノグラフィティ『カメレオン・レンズ』(SMEレコーズ)
【音楽】横山克、Evan Call
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】大川武宏(テレビ朝日)
【プロデューサー】飯田爽(テレビ朝日)、木曽貴美子(MMJ)
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/holidaylove/
☆Twitter
 https://twitter.com/holiday__love/
☆Instagram
 https://www.instagram.com/holiday__love/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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