LINE:金融持ち株会社を設立、仮想通貨や保険事業拡大へ-関係者

  • アジアで金融強化へ、日本では仮想通貨取引所の開設を申請中
  • 「LINEグループ」として金融を統括-ユーザー1億6800万人照準

A man uses a smartphone displaying the logo of Line Corp., controlled by Naver Corp., in this arranged photograph in Tokyo, Japan.

Bloomberg

無料通信・通話アプリ大手のLINEが日本で金融持ち株会社を設立したことが分かった。日本やアジアをはじめ海外で仮想通貨取引や保険などのサービスを拡大する計画で、「LINEグループ」として傘下の金融事業を統括する。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  情報が非公開であるため匿名を条件に語った関係者によれば、LINEはアジアの主要市場で金融事業に参入、または拡大する計画で、規制当局に承認などを申請する方針。すでに日本では仮想通貨取引所を開設するための申請手続きをしている。

  LINEの月間アクティブユーザーは、日本やタイなどアジア主要4カ国で計1億6800万人と小学生から高齢者まで広く一般に浸透している。こうしたユーザー向けに独自の金融サービスを広げる。すでに電子決済やプリペイド機能を持つ「LINE Pay(ラインペイ)」などを展開している。

  LINEはユーザー数が頭打ちとなる中、収益を広告料に頼ってきた。出澤剛社長はLINEを単なるメッセージアプリから動画や人工知能(AI)を活用してあらゆる交流やエンターテインメントをひとつにつなぐサービスに変革していく方針を示している。

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