過去記事・マフィンヘッド カスタム記録
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最近、自分のメイク方法に関しての質問を頂く機会が少々あったので嬉しく思いつつメイク作業中の写真などを準備していたものの
その写真の選択と編集が己の腕の甘さと適当さを更に痛感するだけの苦行と化しました。
全く役に立ちそうにもないのでお蔵入りする気満々だったのですが、
それでもメイク過程を見てみたいと言って下さる方がいたので恥を忍んで今回の記事にまとめさせて頂きます。
メイク「講座」ではなく、ただのメイク「記録」ですが、ある意味(こんなんでもいいのか的な)皆様の勇気になれば幸いです。
素ヘッドかつパーツ状態写真がひたすら続くのでそれらが苦手な方もお気を付け下さい。
よろしい方は以下続きからお願いします。
素の状態のマフィンヘッド。
最初にスポンジやすり(3M)と耐水ぺ―パー(♯400~1000)を使ってアゴと口のモールドを地道に削って行きます。
アゴはオビツ11ボディに合わせる為、幼い印象になるよう毎回削っています。
口はモールドとは違う描き方をしたいが為に今回は消すことにしました。
必要に応じてVカラーシンナーを使用したり、途中でリューターを使うなどの反則技をしつつ(オイ)ここまで出来ました。
マフィンヘッドの口モールドは意外と深い!特に線の両端。
まだ薄く残っていますが、これくらいならメイクで目立たなくすることが出来そうなので良い事にします。
しかし一つ前の写真との違いが差ほどありませんね…このへんの作業は好みと言うか自己満足みたいなものです;
ここで一旦ヘッドを洗浄してからメイクに入ります。
下書きをします。
リキテックスソフトのバーントシェンナを紙パレットに少量出しました。
写真くらいの濃さになるよう水で溶いています。
ティッシュで筆に付いた余分な絵の具を落としたら描き始めます。
ちなみに筆はウィンザー&ニュートン 水彩用筆 シリーズ7 No.0。
値段が値段なので描きやすく良い筆ですが、だからといって綺麗に描けるかどうかは自分の腕次第なのが悲しい所です。
ひと筆目。
何故ヘッドを逆さまに向けているかと言うとヘッドが正面を向いていると手で固定し辛い上に描き難いように感じるからです。
かと言ってずっと逆さまに描いていてもバランスが崩れるので
今度は正面から、次はまた反対から、ヘッドをくるくる回しながら描いています。
アイラインはアイホールのフチの方まで結構太めに描いています。
ムラがありますがこの時点では気にしない方向でお願いします…。
下まぶたのアイラインも太めに。
片方の下描きが終わりました。
下まぶたのアイライン、正面から見るとそんなに太くはないように見えるでしょうか。
上まぶたの方はどう見てもその領域を過ぎました。
という訳で上まぶたのアイラインをもう少し細く修正。
先端を写真のようにカッターで斜めに切った爪楊枝に水を付けて余分な線を削り落して行きます。
もう片方のアイラインも描きます。
普通は筆を外側にはらって睫毛の端の細い線を描いて行くものですが
自分は最初に決めたいタイプなのか外側から内側に向かって描いている時があります。
人に指摘されて気付いたことですが、なんかもう我ながらめちゃくちゃな筆遣いをしてますね;
最近はちゃんと外側に筆を払って描くことを意識するようになりました。
口は決めた幅の両端に点を打ち、その間を繋ぐように細い曲線を描きます。
爪楊枝大活躍です。
度々ヘッドを正面向けて見ながら修正を重ねて下書きが完成しました。
本描きに入ります。
下描きに使っていたバーントシェンナにマースブラックを少しづつ足して写真の色にします。
バーントシェンナ、乾いちゃって出し直してますね…。
そういう場合は絵の具を水で溶かずリキテックスのグラデーションメディウムを使うと
すぐには乾かず塗りムラもいくらか軽減されると思います。
ただ乾くのが遅いと言う事は作業時間も食うので、これくらいのサイズのヘッドでしたら自分はあまり使用しません。
追記:
現在はグラデーションメディウムを使用しながらメイクしています。
乾き難さによる作業時間の長さはヘッドをドライヤーで乾かしながら作業することによって解消していますが、温風の当て過ぎは避けます。
また、植毛ヘッドでは髪が傷んでダメになってしまうのでドライヤーの使用はしません。
下描きの線より内側に行くほど絵の具にブラックを足しながら濃くしてムラも隠すようにどんどん塗り重ねて行きます。
度々あごの下に写っている灰色の物体は写真を撮る時にヘッドを上に向かせる為の練り消しです。
普段は必要ありません。
遅ればせながらここで眉毛の描き方を。
薄~く眉の輪郭を描きます。
その上から先程よりは濃い色で毛並みを描いて行きます。
ここまでは下描き時の作業になります。
最後に本描き時の色でもう一度毛並みを描き重ねたら終わりです。
自分が太眉好きなのはこの割と誤魔化しが効く描き方が出来るからでは、あ、ありません、よ。
本描きが終わりました。本来ならここで次の工程に行く訳ですが…口の形が元のマフィンヘッドと変わらない。
苦労してモールド消した意味は!?
ということで描き直し。
今度は線が太いよ…。
まぁそれだけならまた爪楊枝で線を整えればいいのですが描き直しされ過ぎて口の周りが薄汚れてしまいました。
全消ししてから更にやすりをかけて口の周りを綺麗にします。
再度描き直し。
最初の「ふふっ」という微笑みから「にっこり!」という笑顔になったと思います。
向かって右側のアイラインがまた太くなり過ぎたので、そこも直しつつ二重線も濃くしました。
その都度気付けたら良いんですが実際は後から後から修正の山が来るのが己の現状です。
頬のテレ線(ピュアレッド)とハイライト(チタニウムホワイト)について。
ここはチークを入れる前に描いておきます。
斜線も楕円も苦手ですが割と重要な部分だと思っているので頑張って描きます。
ここまで出来たら、つや消しスプレーを吹いてペイントを保護します。
チークとシャドウを入れて行きます。
♯1000の紙やすりでパステルを粉にしてブラシに付けたら余分な粉を紙に掃って落とします。
この写真、自分はスボラなので紙やすりに直接ブラシを擦りつけていますが、
それはブラシを傷める原因となるので削ったパステルの粉は紙に移し替えてからブラシに付けた方が良いです。
ミニブラシは眉ブラシとスポンジチップと一緒にセットされてた物で100均で手に入れました。
サイズはちょうどいいのですが使い勝手はそれなりです;
写真のパステルはヌーベルカレー(カラーにあらず)の♯135。
これも色は好きですがソフビメイクに使うには向いているかと言うとあんまり、ですかね。
とはいえどちらも値段相応の満足はしています。
パステルは他にホルベイン ソフトパステルを使ったりもします。
少しづつ様子を見ながらパステルを重ねて行きます。
色を濃くし過ぎたら練り消しをかけながら薄くしてやり直しています。
またパステルを乗せることによって頬のハイライトが薄くなりますがハッキリさせたい場合は上から再度ホワイトを塗り重ねます。
細い綿棒は唇や瞳の粘膜の所に使います。
このあたりの細かい所は使い古した細筆を使って色を入れるのも良いです。
おでこや耳にもオレンジ(ヌーベルカレーパステル ♯37)で色を付けました。
リキテックスのペイント部分にパステルが乗ると曇ったように見えるのでそこを練り消しで消してから、再度つや消しスプレーを吹きます。
最後の仕上げです。
リキテックスのハイグロスバーニッシュで目元と唇(こちらは薄く)にツヤを入れます。
ツヤ入れ、前はMr.カラーのスーパークリアを使用していましたが
塗料の伸ばし具合がイマイチ掴めず、うすめ液にも相当やられっぱなしだったので大嫌いな作業でした。
グロスバーニッシュの方は原液をサッと乗せるだけで臭いもキツくなく乾きもはやいので導入して良かったな~と思っています。
筆は絵の具でのペイント用とは別にしておかないと筆先が固まって後で悲惨な目に合います。
しっかりグロスバーニッシュを乾かしてからアイを入れて(そうしないとグロス部分が剥がれる)ボディと合体。
アイは気持ち上向きに入れるのが好みです。
最後にウィッグを被せて完成!!
こちらの子はよそ様のお家へお迎えして頂きました。
製作時間は削りも入れて4時間近くという所でしょうか(写真を撮っている時間は除く)
自分にしては早い方ですかね~;
ここで画像ファイルから最初期ココシュロの写真を発掘。
眼力強!!
約2年と3カ月前に作り出されました。
この時のココはローシェンナで下描きをしバーントシェンナで本描きしたのでシュロに比べて薄めのメイクになっていると思います。
白肌と普通肌でメイクの色に違いを出したかったのです。
あとは垂れ目と釣り目と言うお互いの特徴をハッキリさせました。
以下追記:
現在、このメイク記事のトップ写真の二人は2015年の秋ごろにメイクし直した物でまた顔付きが変わっています。
ドールの理想や好みの顔つきというのは変わって行くものだと思うので
その都度メイクを描き直し続けて見るのもありではないかと考えています。
描いてみる回数が増えればメイクの腕を上げることにも繋がるハズ!
そういう訳でして我が家のココシュロの顔は定期的に変わることがあるのですが、
よくわからない性格と好き勝手に飄々と生きる姿は今後も変わりません。
上達を目指して、これからも沢山のドールのメイクを楽しみながら続けて行きたいと思っています。
ここまで読んで下さりありがとうございました!!