はい。
個人的な振り返りとして、あるいは他の戦場にいた方々のための書き置きとして、一介のロコP目線で見たキング戦について書き残したいと思います。
①当時コンベンションセンターやTLで見かけた意見を、記憶を頼りに再編集しています。どなたの発言であるかや細かい時系列について、多分アラがありますがお許しください。
②キング戦について、あくまで一個人の意見をまとめたものです。100%正確な史実ではなく、偏向された歴史のひとつとして解釈してください。
▲かわいいですね。
まずは時系列順に振り返ってみましょう。
①黎明期:キングロコ一夜城あらわる
TBというイベントが発表されたとき、多くのロコPは考えました。
「今度は"どこ"だ」
グリマス期に行われたTAなる投票イベントと、そのときのロコの鮮やかな勝利については触れるまでもないでしょう。『村人A』に誰よりも早く目をつけ、そのまま最小の票数で、もっともスマートに勝利。
その勝因はやはり「意思統一の早さ」でしょう。そうした成功体験もあってか、自分が話を聞きつけ、コンベンションセンターを覗いたときにはもう投票先の会議が始まっていました。
真っ先に上がったのは「三女」と「ネコ」。
とはいえ激戦区になるのが既に見えていたので、これらは却下。
「探偵」「支配人」などが挙がったのち、浮上したのは「キング」。
ロコ×キングという組み合わせを目にして、脳内にいたロコに王冠をかぶせてみました。ベストマッチ!これはいい。ぼくは興奮しました。TBが発表されたニコ生でキングロコが示唆されていたのも追い風でした。
「今度のロコはキング」
高らかに意思決定がなされ、直後に公開されたランキングでも100、1000とメキメキ票を伸ばしていきます。
こうしてビーチの灼ける砂にロコは立ちました。
文句のつけようのない、650点満点の初動であったと思います。
②投票初期:ひとりぼっちじゃない
前回に続き、最高のスタートダッシュを切ったロコ陣営でしたが、ひとつだけ前回と違う点がありました。
「対抗馬がいる。」
かなり早い段階から徹底抗戦、キングロコ下すべしの意向を見せたのが風花陣営でした。おっぱいが大きい!それはパワーです。どうしようもない。水着!それもパワーです。抗えない。シンプルな能力ほど強いというのを、自分はジョジョから学んでいました。
初期は倍以上もあった差がじわじわと縮んでいくのは正直心臓に悪かったです。とはいえ2倍の差を保つには2倍の速度で投票し続けねばならず、それが難しいことは分かっていました。かと言って仕方ない!天命天命!と割り切ることもできず、ハラハラする日々が続きました。
残念ながら、前回と同じ「村人勝ち」はこの時点で失敗です。
もう独走ではない。殴り合うしかない。ロコ陣営は決意で満たされた。
③投票中期:キングロコ三本の矢
なんかせんとヤバいぞ!という共通認識はあったと思います。
"なんか"とは、流れをロコサイドに持ってこられるような大作戦。
一度票差をつけられたら巻き返せないのでは?という意見は、もうこの時点で散見されていたのです。
コンベンションセンターでは日夜会議が続けられ、結果として3つの企画が始まりました。時系列的にはちょっと前後しますが、まとめてこの場で紹介したいと思います。
1.『#投票数をロコナイズ』
ロコ(65)にちなんで、65票とか6+5票とか入れてワオワオしようぜ、という企画。
発案当時求められていたのは浮動票を味方につけるアイデアでした。気軽に便乗できて、なんか楽しそうな雰囲気も出る企画として打ち出されたのがこれです。
「スクショ撮って貼るだけ」という手軽さがいいですね。 それぞれの企画の顛末については、最後にまとめて書きます。
2.『#キングロコ川柳』
「キングロコ」が5文字であり川柳性があるのでは、という発想が元となって生まれました。ロコにまつわる川柳を詠み、タグに流すだけのこれまたお手軽企画。
優秀者にはグリマスのカードが贈られることになったんですが、そこで飛び出したのがHHPロコ。大合戦を勝ち抜いた強者だけが得られるトップレートのレアカードです。"真剣(マジ)"の人による企画であることを自分は静かに悟りました。
3.『#キングロコエンドロール』
投票してくれた人を讃える動画を作るぞ!という企画。投票したスクリーンショットを載せれば、もれなくエンドロール動画にクレジット。この時もやはり浮動票を巻き込むことが目的でした。
「投票して、ツイートしたけど、それで結局何になるの?」という『#投票数を65ナイズ』が抱えていた問題をクリアした、ある意味ロコ陣営にとっての必殺技とも言える策です。
それで、これらの成果はどうだったかと言うと……思ったよりは盛り上がりませんでした。この点については最後に改めて振り返りますね。
そんなわけで様々な企画ミサイルが発射されました。風花陣営の追走は止まることもなく、戦況はより白熱していきます。
③投票終盤:シーソー・ゲーム
年末年始、いよいよ懸念されていたことが起こってしまいました。逆転!
自分はまくらに顔を埋め、キエーと叫んでいました。
それからどうなる!?もしやこのまま5万票差とかついて…とハラハラしていましたがそんなことはなく、五分五分のデッドヒートが始まりました。
抜きつ抜かれつ、何かの拍子で数千票の差がついても、数時間後には埋まっている。ギッタンバッタンと1位が入れ替わり、互いにとって安心ならない日々が続く中、「戦力はほぼ同等」という見込みが説得力を増していきます。
相手に食らいつく余力は充分にあるが、一方的に抜き去ることはできない。そうしたパワーバランスが明確に意識されたことで、浮動票を巻き込むことの価値が改めて認識されました。要するに、キング戦はいかに浮動票を掴むかの戦いに置き換えられた。『#キングロコエンドロール』が生まれたのも正確にはこの時期です。それもやはり、浮動票を重視する背景があってのことでしょう。
④投票末期:大人組民族の大移動
1月15日の朝、なんかすごい大差がついててブッたまげて目が覚めました。
『#ゴーゴーレッツゴーアダルト』!いわゆる大人組のうち、トップ競争に参加していた莉緒、このみ、風花、そして歌織陣営が合体して放った合同キャンペーンです。
これが強かった。何より参加母数がでかい。
歳が近いという単純かつ分かりやすい共通点もいいですね。シンプルな能力ほど強いというのを、自分はジョジョから学んでいました。
この時すでに圧勝ムードであった長女戦、歌織陣営を対象メンバーに含んでいたのがとても上手く、持て余されていたであろう多くの元・歌織票に対し有力な投票先を提示。票田として活用することに成功しています。
「仲がいいキャラなんだし同盟を結ぼう!」という発想自体は単純ですが、それ故に強力です。シ能ほ強自ジョ学。
このキャンペーンが始まって以来、首位を風花が獲る時間がだんだん長くなっていき、シーソーゲームはゆっくりと、しかし抗えない強さをもって収束していきました。
(⋈•̀ᴗ•́⋈三 (⋈•̀ᴗ•́⋈) 三⋈•̀ᴗ•́⋈)
(⋈•̀ᴗ•́三(⋈•̀ᴗ•́⋈)三•̀ᴗ•́⋈)
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(⋈•̀ᴗ•́⋈)
(⋈-ᴗ-⋈)
……
……と、ざっくり振り返ってみるとこんな感じです。
今度は、全体総括的な内容を2つの視点から振り返ってみたいと思います
①ロコPの人口規模:ニッチだけどロングテールだけど……
ロコのセリフの1つに、こんなものがあります。
「Pと担当は似る」という格言がありますが、この場合は「ファンとPが似る」と言うべきでしょうか。P=最初のファンと考えれば、まさしくロコの狙い通りと言えます。
「ニッチだけどロングテール」つまりは少数精鋭。
色眼鏡がかかっていることを承知で言わせてもらいますが、ロコPの熱はすごいです。
世界初(?)のキャラクターによる個展、『ロコ展』が実現されました。あれは本当にすごい。クレイジーなほどの愛と熱がないとできない偉業です。つい先日も、突然ロコのロボが開発されるという騒ぎがありました。
とはいえグリマス時代の週間ランキング等を見るに、人口規模それ自体は特別多くもない。ロコの発言が、そっくりそのままロコPという集団を表していることが分かります。
なのでTBのような、何よりまず人口がモノを言うようなイベントではロコは苦しい戦いを強いられる……はずでした。
ちょっとまってこれ凄くないですか???????????????
キング戦線の上にはもう「マジかよ」みたいなメンツしかいない。デッドヒートが長く続いたことで支援票がたくさん集まったのも事実でしょう。ミリシタにおける初期曲実装組のひとりであり、メインコミュもウルトラ最高ダイナマイトだったので元々のロコP人口も増えてるかもしれません。それでもやっぱり、この数字は、すごい。
その理由を考えると、やっぱり選挙期間を通した根強い宣伝活動に他ならないんじゃないでしょうか。
何が言いたいかというと「ロコ陣営すごいぞ!」です。仮にTBに次があるとして、今回の作戦はすべて、繰り返すだけの価値があると思います。
②反省点など
「戦いはノリのいい方が勝つ」という金言があります。主戦場がSNS、すなわちノリのよさが数値化される場であるTBにおいて、この言葉はどうしようもなく真理です。
キングロコの放った3本の矢をはじめ、あらゆる企画、一斉投票についても、究極的には「ノリをよくする」ことが目的だと考えられます。
実際にノリが良くて勝ったケースとしては、TAののり子、TBでは美也でしょう。
前者はみんなで「のーりー子!」と叫びまくる、後者は無謀極まりない38時間一斉投票をマジでやるという手法でもって、ミリマス屈指の人気を誇る志保を下しました。
また「絶対王者 VS チャレンジャー」の構図だと流れがチャレンジャーに寄りやすいのも事実でしょう。これについてはTBの探偵戦をはじめ、キング戦にも当てはまると思います。
こうした事実をどう活かすか?
まずはしっかりと認識することです。楽しそうな陣営には追い風が吹く。下手にリードをつけると相手に主人公補正がかかる。
より具体的には、コンベンションセンターの雰囲気をよくすることですね。次回があればDiscordでしょうか。
自分を含め結構な人を刺し殺す指摘になると思うんですが、軍師もどき達があーだこーだと議論してるのはあんまり良くない。少なくとも自分の観測圏内において、そうした議論が実りある結果をもたらしてるシーンは見られませんでした。一度も。
たとえばロコのコンベンションセンターには、ひたすらロコの絵文字を貼り続けている方々いらっしゃました。これが最強です。三十六計カワイイに如かず。切れ者気取りの井戸端会議よりも100倍いいです。
▲カワイイ!
今でこそ自分はこんなことを言っていますが、投票当時は"井戸端会議"サイドにいました。あほ。反省。戦略会議についても、最低限のホウレンソウがあれば十分でしょう。
それと、各種キャンペーンについて。
ロコに限らず、多くの陣営において始めっぱなしが多かったように思います。企画を考え、始めるだけ始めておいて、そのまま放置してしまうことが多い。
企画をそもそも浮動票の協力を仰ぐためのものとして考えると、界隈内で完結しちゃうような規模のものをいくら撃っても効果は薄いでしょう。
ロコ陣営がたくさん企画を撃ち、その全てが微妙な規模に終わった原因はここにあると思います。
何か始めたならちゃんとRTする、参加者がたくさんいるぞ〜!と騒ぐ、わざわざ参加してくれた人は囲んで褒めそやす等やるべきでした。
目新しさや手の速さという点でロコ陣営の企画はどれも素晴らしいものでしたが、それを「育てる」ための行動はどうだったか?と言われると、僕自身反省すべき点がたくさんあります。もっと大声を出すべきでしたね。
宣伝のためにはイラストが最強なのは揺るぎない真実ですが、企画の育成には人手が不可欠です。絵描き以外の人は何すりゃいいの問題に関して、1つの選択肢を示せればと思います。
あと、次回があるなら一斉投票の使い方についてしっかり考えるべきでしょう。
TA・TBを通して、一斉投票はありふれたものになりました。今更始めたところで一切の目新しさもなく、大して話題にもならない。対抗一斉投票や38時間一斉投票など、通常の一斉投票に+αがあってはじめて威力があるように見えました。
よくよく考えてみると周囲と差別化するために周囲と同じことをするというのはちゃんちゃらおかしい話でもあって、そういった観点からも、その一斉投票やる意味ある?という冷めた視点は不可欠であるように思います。
以上です。
全体通してすごい偉そうになっちゃいましたね!ごめんなさい。甘んじて棍棒で殴られます。
最後になりますが、ここまで読んで下さった皆様と、ロコを応援してくださった全ての方に対し、お礼を言って終わりたいと思います。
ありがとうございました。