小学生ぶりに食べた「ねるねるねるね」は、すっぱ甘おいしかった。
太鼓をたたく代わりに、「ねるねるねるね」を作らせたい
太鼓をたたくクマのおもちゃを使って、なにか調理ができないだろうか。
「たたく」の動作で出来そうなものといえば、餅……? いやー、このクマには餅は無理では? もっとゆるいものならきっといけるはず。 そうだ、「ねるねるねるね」ぐらいなら作れるんじゃないか。 そんな思い付きから、太鼓をたたくクマのおもちゃをねるねるねるね対応に改造してみた。 この記事は工作特集3DAYSの2日目、「昔ながらの動物のおもちゃを改造する」の1本です。ほかの記事はこちらへどうぞ。
島根県生まれ。毛糸を自在に操れる人になりたい。地元に戻ったり上京したりを繰り返してるため、一体どこにいるのか分からないと言われることが多い。プログラマーっぽい仕事が本業。
前の記事:「渡しそびれ海外土産から学ぶ、土産選びハウツー」 人気記事:「なんでも展開図にできる!「りぼん」組み立て紙ふろくの設計者」 > 個人サイト それにつけてもおやつはきのこ 太鼓のクマ、ビフォー・アフターまずは事前に描いてたアイデアスケッチがこちら。
太鼓をたたく動作にくわえて、容器の底もウィンウィン回れば混ざりやすそうだなーと、この上なくざっくりとしたイメージだ。 どうやらこのおもちゃのクマの公式名は「トンピー」らしい。トントコ(太鼓)、ピー(笛)だからか!
雪の夜、雪にまみれた配達員によって届けられ、申し訳ない気分で受け取った
経緯はひとまず置いといて、完成形を見てもらおうか。
完成形がこちら。「ねるねるねるね」っぽいコスチュームにしてみた。ヒッヒッヒッ……
手が動くのと、容器自体も回転して混ざってゆく。
ビートを刻み、笛を吹き、そして混ぜる
改造前と改造前の動きもわかる動画がこちら。音があるほうが躍動感を感じる。
鉄板焼きでも作ってるかのようなこの手さばき……! 職人っぽくないか。
ここに辿り着くまでの道のりを思うと「よくぞここまで……」と、ちょっと育て上げた感を感じてしまってる。 多少はこぼれるが、このぐらいなら気にならない
ここからは完成形からちょっとさかのぼって、「コスチューム」「改造」「混ぜ方」についてのメイキングの過程を紹介しよう。
魔女コスチュームをつくろう「ねるねるねるね」のCMといえば、やっぱりあの魔女。
テーレッレレー!
このクマにもできるだけ近い恰好をさせたい。元の服を脱がそうとしたが、接着剤で引っ付いてるので切るしかない。
なので、ハイハイ失礼しますよ
これだけ残ってみずぼらしくなってしまった
新たに着せる服を作るとなると、個人的には布で作るよりも毛糸で編む方がやりやすい。なので、編んでみたが……
しまった、摩擦で腕がまったく動かなくなった
ダメなのか、毛糸! 腕にあんまり負担をかけてはダメっぽい。それならノースリーブにしよう。ついでにお腹の穴も隠したい。
長方形の布に穴をあけたものを
前から羽織る
これだけでも、意外と服っぽくなるもんだなー。そして帽子と髪の毛はというと、
この羊毛が白髪に使えそうなので
毛糸で編んだ帽子に縫い付けて、カツラっぽいものをつくった
よーし、これであのCMの魔女っぽく……!?
……ならないな。「元の顔がかわいい子はなにしてもかわいい」というようなものか。 改造についてあれこれ「ねるねるねるね」を混ぜるためには、太鼓をトレイに置き換え、混ぜるためのスプーンを手に持たせる必要があった。
まずこの太鼓からどうにかしたい。じゃないと「ねるねるねるね」のスペースが確保できない。 シールがめちゃめちゃ剥がれにくい
取れた
太鼓の上部分は
ここに挿し込まれてた
こんな風に挿し込まれてたのか。外してみてはじめてわかったが、ただ太鼓を外すだけなら、シールを剥ぐ必要も解体する必要もなかったな……。
次は手。プラスチックの赤い手の部分と、黄色い布を固定している接着剤をそっと剥がすと…… うわー、すいません!
骨をむき出しにしてしまった……!! とか言ってる場合じゃない。進めなくては。
この赤い手のパーツをはずし、さて……ここになにを入れようか。たまたまあったハーゲンダッツのスプーンを挿し込んでみたら、なんとピッタリ! 袖の内側に滑り止め(ボンド)を軽く塗ると、スプーンが滑り落ちないようになる(接着したわけではない。取り外し可能。)
混ざりやすくするには?クマの手の動きだけだと混ざり方が弱いので、容器自体も回ってほしい。
もうこれはこの際、市販のターンテーブルを使ってしまおう。 これに頼ろう。クマにセットするときには80mmがオススメ
ピッタリ!
クマのスイッチとターンテーブルのスイッチを両方オンにすると、かき混ぜ始めた!
この状態で、うまく混ざるためにはスプーンの角度も重要なのだ。 この右手のような上向きだと、混ざらない。ちなみにこの左手の動きが悪いのは、徐々に弾力が出てきて持ち上げられなくなってきてるため。
スプーンの角度は、回転に対して切りこむのがベスト!
回ってるところを上から切りこめばいいのだ。
ところでさっきから、画像によって「ねるねるねるね」の色が青かったりピンクだったりするのは、作る過程で色が変わっていくからだ。説明しておくと、 「1の粉に水を入れて混ぜる」→「青くなる」→「2の粉を追加する」→「ピンクになる」という順序だ。 あまりに「ねるねるねるね」が一般常識かのように進行してしまい、出すのをすっかり忘れてた。今更ですが、材料はこちらです。
このやり方で1時間ちかく続ければ、だいたい8割がたは混ざる。
底の方に少し粉が残ってたけど、そこそこ出来てる!
仕上げに別容器に入ってる飴(3ばんの粉)をつけたら、あとは食べるだけ
そんなわけで、「ねるねるねるねを作るおもちゃのクマ」が完成したのだ。
むかしこの手の知育菓子が好きで、周りの友達と比べるとよく食べてるほうだったと思う。久々に売り場へ行ったが、その頃とそんなに変わらないラインナップでちょっと驚いた。
小学生ぶりに食べた「ねるねるねるね」は、すっぱ甘おいしかった。 うまい! (テーレッレレー!)
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