欧州情勢、複雑怪奇なり (独ソ不可侵条約締結)


 1939年、独ソ不可侵条約締結
 驚くべきことに、ノモンハン事件と同じ年である。

ドイツ 「これで世界の半分が手に入った!」
日本  「何考えてんだ。わが国がドイツと手を結ぶのも対ソ戦のためだぞ!」
ドイツ 「ソ連が英仏と手を結ばれては困るのでな。日本は三国同盟を結ぶのが遅すぎた のだよ」
日本  「そんな…広田内閣の時に日独防共協定を結んだじゃないか」
ドイツ 「(∩ ゚д゚) アーアーきこえなーい」

 外交ってやつは難しい。そういえばイギリスも、アメリカのために日英同盟を売った。
 当時の首相曰く。

平沼騏一郎 「欧州情勢、複雑怪奇なリ」

 これがこの人の一番有名な言葉になってしまった。(ノ∀`)アチャー


 日本人の悪癖 その3 「世界がどう動いているのかが見えていない」


 で、平沼首相の代わりに総理になったのは陸軍大将の阿部信行。
 昭和天皇は彼にこう言った。

昭和天皇 「英米と協調せよ。陸軍大臣も私が決めるからな」

 天皇は本来人事に介入できないのだが、陸軍の横暴を叱った形になる。
 ソ連と不可侵条約を結んだドイツは、安心してポーランド進行する。
 第二次世界大戦の勃発である。これも1939年。

 日本は日中戦争で手一杯。
 ただちに大戦不介入方針を打ち出す。複雑怪奇な欧州なんて知らんがな。
 しかし、日本はいつまでも「(´・ω・`) 知らんがな」と言ってはいられないのであった。