シャープ、東芝のPC事業を買収し、PC再参入か?

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 東芝のPC事業を、SHARPが買収するため実務者協議を開始したと、日本経済新聞が報じました。買収額は100億円程度になるとのこと。

 経営不振の東芝は、不採算事業の整理を進めています。この流れの中で、PC事業とテレビ事業を売却することを検討していると公表済み。PC事業の売却先はASUSになるとも一時報じられていましたが、話はまとまらなかったと日経は伝えています。

 戴正呉社長は、鴻海の製造したPCをSHARPブランドで売ることを2017年にも示唆しており、この噂が再燃する形となります。

 SHARPは既に台湾の鴻海傘下にあります。親会社である鴻海はHPやDellの受託生産で大きなノウハウと部品調達力を有しており、傘下のSHARPの液晶パネルもあり、あとは必要なのはブランド力だけです。そこで由緒正しい「Dynabook(ダイナブック)」ブランドを持つ東芝のPC事業を買収するというのは合理性がある話なわけです。

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 面白そうな話であると思う一方で、SHARPといえばかつてノートPCを手がけており、「Mebius(メビウス)」や超薄型ノート「MURAMASA(ムラマサ)」といったブランドを持っていたことから、個人的にはそちらを推したいなぁ、という気もします。

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 しかし鴻海的にはやはりDynabookブランドと、既にある東芝PC事業を再更生させるという「手っ取り早さ」の方を魅力的に感じているのでしょうね。

 SHARPは2010年にPC事業から撤退しているので、これでSHARPのPC事業への再参入となるかもしれません。続報に期待です。