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水門は開いた – EC2 インスタンスのネットワーク帯域幅が増大

2016 年の中頃、Elastic Network Adapter (ENA) を使用するために AMI と現世代の EC2 インスタンスを構成するようお勧めしましたが、皆さんはきちんと宿題をこなしましたか。ENA の特徴は高スループット低レーテンシであること、その一方でホストプロセッサの負荷を最小限に留めることなどが挙げられます。複数の vCPU 環境で適切に機能するようデザインされ、複数の送信および受信キューを使ってインテリジェントにパケットのルーティングを行います。

今日、私たちは水門を開けて (帯域幅の制限を取り払って)、すべての AWS リーションでより多くの帯域幅をご利用いただけるようになりました。仕様は以下のとおりです (それぞれの事例で実際の帯域幅はインスタンスのタイプとサイズによって異なります):

EC2 – S3 間Amazon Simple Storage Service (S3) との送受信通信量は、帯域幅で最大 25 Gbps ご利用いただけます。これまで、この通信量の帯域幅は上限が 5 Gbps に設定されていました。これは S3 にある大規模なデータにアクセスする、またはバックアップおよびリストアに S3 を使用するアプリケーションに有益です。

EC2 – EC2 間 – 同一リージョン内で、同一または異なるアベイラビリティーゾーンにある EC2 同士の通信では、ここで解説したようにプライベート IPv4 または IPv6 アドレスを使用することにより、シングルフロー通信の場合最大 5 Gbps、マルチフロー通信の場合最大 25 Gbps (フローとはシングル、ポイントツーポイントネットワーク接続を意味する) を活用できるようになりました。

EC2 – EC2 間 (クラスタープレイスメントグループ) – 同一クラスタープレイスメントグループ内にある EC2 インスタンス同士の通信は今後も、シングルフロー通信では低レーテンシの 10 Gbps を、マルチフロー通信では低レーテンシの 25 Gbps の通信をご利用いただけます。

この追加帯域幅を活用するために、現行世代の EC2 インスタンス上で ENA 対応の最新 AMI を必ず使用してください。ENA 対応 AMI は Amazon Linux、Ubuntu 14.04 & 16.04、RHEL 7.4、SLES 12、および Windows Server (2008 R2、2012、2012 R2、および 2016) でご利用いただけます。AWS Marketplace 内の FreeBSD AMI もまた、VMware Cloud on AWS と同様に ENA 対応です。

Jeff;