https://anond.hatelabo.jp/kaikokai/20150620
これの後日譚的な話。
↑これ書いた直後は「荒れるかな~」と思っていたが、蓋を開けてみたらライフハックだったよ!すごい!
というわけで、コメントくださった渓流釣りが趣味のお姉様のアドバイスを生かしてみた記録を書く。
「野外でのフィールドワーク、特にトイレがないような環境で女子学生はどう生理に対処すればいいのか?」という悩みと、それへの対処の記録です。
コメントにあったアイデアを導入し始めたのは、2016年夏の調査から。
ちなみに持って行ったのは。
②生理用品詰め合わせバッグ
の2点です。
前の記事での出来事を頑張って伝えてみたところ、「男女問わず急な体調不良者への配慮は必要だよね」ということで備品として購入してもらえた。
災害用で、一回ごとに固めるやつ。椅子・テント付き。かさばるかなと思ったけど、意外にコンパクトにまとまることが判明。
一応一人でも組み立てられる……とのことだったけど難しかったよ!
とりあえず、平らな場所を探すのが山中だと大変だなあと思った。
ルールとしては、基本女子学生が管理・設置・撤収を行う(調査期間中は建てっぱなしなので負担はない)。
男女問わず利用できる、という2つだけ。
場所の配慮(休憩スペースより少し離すとか)や管理に気をつければ、特に問題なく運用できそうな感じでした。
実はまだ利用者がいないので分からないというのが現状ですね、はい。
次に、生理用品詰め合わせバッグ。
中身はナプキン(昼・夜)、ティッシュ・ウェットティッシュ、おしりふき、防臭加工のビニール袋、説明書(自作)。
野外活動に耐えられるように、子供用のビニールバッグに詰めました。
中身は女子学生がお金を出し合って購入、自分が使った分後日補充する。
管理は女子だけど、一応備品扱い(保管は研究室で)。というルールを設定しました。
これがめちゃくちゃ便利だった…。本当にコメント下さった方、ありがとうございました。
野外での緊急事態も勿論だけど、宿舎での緊急事態にも対処できるのが大きかったです。
やはり、環境の変化で突然生理が来ちゃうこともあるし、勿論自分たちで用意はしていても、期間が長ければ荷物の容量的に限界があるので。
そういうときに屋外・屋内問わず対応できるものがあるというのは大変助かりました。
自分なりにルールブックも同梱しておいたので、今後も後輩たちの手によって運営されるといいなあと思う。
あと、研究室の倉庫に保管しているので、大学で突然、というときにも使えた。とても便利。
一番嬉しかったのは、「こういう用意をしてみました」と、女性の先輩に伝えたところ、ほっとした表情で笑ってくれたこと。
みんな心配だもんね。とりあえず最低限のラインではあるけど、準備が出来て良かった。
あと、話して伝えることは大事だということを実感した。
これらの用意の際に、前回記事に登場した方じゃない教授に伝えたんだけど、嫌がることなく、恥ずかしがることなく、戸惑うこともなく対処してくれた。
まだまだ生理のことはタブー扱いみたいなところはあるけれど、自分たちから伝えることも大事だなあと思った。
おかげで、傷の手当て中心だった救急箱に、鎮痛剤をはじめとした薬を用意することもできた。
「女子は大変だなあ」っていう姿勢ではなくて、「そうか、それなら男女問わず急な体調不良者に対処できるようにしよう」って、一緒に考えてくれたことがすごくありがたかった。
私はまだよく分かっていないかもしれないけど、男女平等ってこういうことなのかな、と思った。
(もちろん、前回記事に登場した方の教授も、了承してくれてるので安心です。)
けれど来年度以降も、男女問わず何人も学生が来て、毎年発掘調査に出掛けることだろう。
願わくばこれらの備品が今後も運用され、改良され、男女問わず急な体調不良なった人の手助けになればいいなあ、と思う。
どの分野でも野外フィールドワークは過酷だけど、楽しさがきっとあるから。行かない理由のたった一つでも、消えてくれると嬉しい。
何で今更こんな後日談を、という話だけど、twitterで生理休暇の話が回ってきたから。
生理にまつわる問題は根が深いなあと思いつつ、昔こんなこと書いたなあと思い出し、改めて読み返して、あのコメントをくれた方にお礼が言いたくて書いた。
色々な人が色々なこと言うけれど、とりあえず今、少なくとも私が所属している研究室では、割と快適に過ごせているよ、という報告でした。
https://anond.hatelabo.jp/20150620193418 そんなことより、はやくリンクを書きなおしなさい。
kaikokaiってid?