草津温泉は歴史が長く、多くの人が訪れています。自分もこれまでに4回ほど草津に行ったことがあります。草津温泉、場所的にはかなり奥まったところにありますが、車以外でのアクセス方法はざっくり2種類あります。
今回は高速バス「上州ゆめぐり号」について書いてみます。特急草津号を利用したルートとの違いも最後の方に掲載してみました。
※2018年1月時点の情報をもとに書いていますが、実際に乗車になる場合は公式ホームページ等で最新の情報を確認してください。
上州ゆめぐり号の概要
上州ゆめぐり号は、その名の通り「上州」こと群馬県にある有名な温泉をあちこち巡って、最後は草津温泉まで向かう高速バスです。バスタ新宿から出発するのが「上州ゆめぐり号」ですが、東京駅から出発する「東京ゆめぐり号」というのもあります。
このバスの一番の特長は、草津温泉・伊香保温泉に乗り換えなしで向かってくれること。さらに高速バスなので、電車を利用するより安いです。
所要時間
高速バスは渋滞で遅延することも多いので、あくまで参考まで、なのですが、渋滞がなかった場合の標準的な所要時間は以下の通りになっています。
例外あり、と書いたのは、上記の所要時間より早く着く便も若干あるから。
一部の便は途中で休憩を取らなかったり、伊香保温泉エリアに寄らなかったりするのですが、そういった便に乗れば、少し早く到着できるわけで。まあ、週末であればそれ以上に高速道路が渋滞するので、結局遅れてしまうのではないかと。。
運賃
定価の運賃と、最も安いと思われる割引運賃の両方を載せておきます。高い方が、定価です。
高速バスは割引の種類が豊富で、定価でも十分安いのですがそれ以上に安く乗れてお得なのですが、割引の種類の多さもあって分かりにくいのが欠点。。
定価より安い運賃の乗車券を買う方法は、こんな感じ。
- ホームページ「高速バスネット」上で予約する。
- 予約したら「高速バスネット」上でクレジットカード決済して乗車券を買う。
- オンラインで予約・決済しない場合、コンビニかバス会社の窓口で乗車券を買う。バスの車内で乗車券を買うと割高になる。
高速バスネットはこちらから。
https://www.kousokubus.net/BusRsv/ja/
上州ゆめぐり号はすぐ満席になってしまうので、よほど早めに予約しないと安い乗車券を変えないようです。ご予約はお早めに。
本数
出発地、行き先もいろいろですね。
なお、東京駅から出発する「東京ゆめぐり号」は、伊香保温泉エリアには寄りません。
上州ゆめぐり号に乗ってみた
東京ゆめぐり号には乗車したことがないので、ここでは新宿から「上州ゆめぐり号」に乗っていくことにしましょう。
バスタ新宿~伊香保温泉
バスタ新宿は、日本各地へのバスがひっきりなしに出発していて、いつ行っても多くの人でにぎわっています。
白と青のJRバスに乗ります。以前は、追加料金を払えば「Gシート」というゆったりした座席に座れたのですが、今はGシートはなくなってしまいました。
上州湯めぐり号には何度か乗ったことがありますが、毎回ほぼ満席になります。大学生の合宿らしい団体さんが乗っていたことも複数回ありました。そういう感じで、なかなか賑やかな車内になることも多いです。
バスは関越自動車道の練馬インターまで、一般道路を走ります。途中の練馬駅でも結構お客さんが乗ってきます。そうしてバスは関越自動車道へ。
最初は順調に走っていますが、週末や連休では埼玉県内で渋滞になってしまうことが多々あり。普通の週末であれば1時間、3連休等であれば2時間は遅れを覚悟した上で旅のプランを立てておくと、渋滞になってもあまりイライラしなくて済むかと。(笑)
そんな渋滞も終わり、上里サービスエリアで休憩です。その後川を渡ると群馬県。渋川伊香保インターを降りて、渋川駅に停車。ここで少し降りる人がいます。
渋川の市街地を抜け、細い道を上っていくと、伊香保温泉の旅館の看板が増えてきます。伊香保グリーン牧場を通り過ぎ、伊香保温泉バス停に到着です。
伊香保温泉~草津温泉バスターミナル
やはり伊香保温泉で降りる人は多いです。次のバス停は「伊香保石段街」。有名な石段街のすぐ前です。伊香保石段街を出たバスは大きく右に曲がって、さらに細くなる道を下っていきます。
東支所前バス停を経て、やがてバスはJR吾妻線の線路に沿って走り、中之条駅南口、群馬原町駅入口と、吾妻線の駅とほど近いバス停に停車していきます。
ただ、中之条の場合は、以前はJR中之条駅のすぐ近くにバス停があったのですが、今は駅から遠くなってしまいました。
長野原草津口バス停で、寄り添ってきたJR吾妻線の線路ともお別れ。長野原の町を抜け、次は長野原役場前バス停です。すぐ近くにジェイアールバス関東の営業所があり、ここで運転手さんが交代に。新しい運転手さんがあいさつをして、発車です。
そうしてバスはさらに坂を登ります。木々が深くなり、カーブもあり、山が近づいているのを感じます。登り切って道の駅を過ぎると少し下って、草津町の中心部に。最後はぐいっと右に曲がって、終点の草津温泉バスターミナルへ。
長らくのご乗車、 おつかれさまでした。高速道路の渋滞もあったりするとさらに長旅になるので、草津温泉って遠いんだなと実感しますね。
ライバル紹介:特急草津号
さて、草津温泉に行くには電車と路線バスとを乗り継いでいく方法もあります。
上野駅から出るJRの特急「草津号」に乗り、終点の長野原草津口駅まで行きます。そこからは草津温泉行きのJRバスが出ています。高速バスも電車も路線バスも、みんなJR。
特急草津号の所要時間と運賃は以下の通りです。
- 所要時間:約3時間(上野~長野原草津口~草津温泉)。高速バスは渋滞がなければ最速で約3時間40分(バスタ新宿~草津温泉)。
- 運賃(定価):5,970円(上野駅から長野原草津口駅までの指定席+路線バス)。高速バスは3,600円(バスタ新宿~草津温泉)。
時間の面では特急草津号が早いです。高速バスは渋滞での遅延もあるので、実際の時間差はもっと大きくなります。電車の場合は長野原草津口駅での乗り換えがありますが、ここでの乗り換えはスムーズなので、あまりストレスはありません。
運賃の面では、やはり高速バスの方が安いですね。
ただ、特急草津号も高速バスも結構な人気。高速バスの空席状況を調べたら満席で、何とか特急草津号の指定席が取れた、なんてこともありました。さすが名湯、草津温泉。
さて、今度はどこへ行こうかな。