■「女性だけの街に住みたい」について思ったこと

突然ですが私の家は母子家庭です。母と二人で小さなアパートに住んでいました。

小学生の頃から鍵を持たされ、家に帰ると1人。

｢家に入る時は周りに誰もいないか確認してから。入ったらすぐに鍵は閉めること。チャイムが鳴ってもドアは開けない｣という母との約束をずっと守ってきました。何故そこまでしないといけないのか、その理由を知ったのは小学4年生の時でした。

外に干していた下着が盗まれたのです。母と私の物ごっそり。数日後にポストに盗まれた下着が入っていました。母は警察にすぐに電話をして、家に来た警察官はこう言いました。

｢犯人は男で間違いないでしょうが…外に干していたのが悪いんじゃないですか？｣

小学生ながら思いました。それは違うのでは？洗濯物は外に干すものだし、人のものを勝手に持っていく人が悪いでしょう？そう言われた母は小さな声で｢おっしゃる通りです｣と言いました。今は下着を中に干すことは最低限の警戒かなと思います。

｢帰り道には充分気をつけなさい。特に男の人。1人では帰らないでお友達と一緒に帰ってきて｣とそう言った母の悔しそうな声は今でも覚えています。

その時に｢男の人は優しくない人ばかりなんだ。クラスの男子はそんなことないけどなぁ｣と思いました。

住んでるアパートは隣のアパートとかなり近い場所に建っていて、部屋の位置は道路から近く、柵は無いので大きなガラス戸というか窓がある位置までは簡単に入ってこられます。分かりにくくてすいません。

中学生になってから、部屋の中を覗かれることが多くなりました。夏に網戸で窓を少しでも開けていれば部屋を覗かれてしまうので窓を閉めていました。朝だからと薄いカーテンだけでいると、覗きながら自慰行為をする人がいたり。母がそれに気づいて窓から飛び出し追いかけると、隣のアパートに入っていく人もいました。その時ばかりは警察官も巡回したり警戒をしてくれました。

近くに頼れる男性がいなかった私と母は、とにかく自衛や警戒をすることしかできませんでした。

中学3年生と高校2年生の頃、別々の人からストーカーされました。2回共犯人はすぐに捕まりましたが、高校生の時に母に言われた言葉は思い出すと泣きそうなぐらい心に残ってます。

｢あんたがなんの警戒もしないで歩いてるからでしょ！前から常に周りの様子に気をつけながら帰りなさいって言ってたでしょ！？｣

何かに殴られたような気分でした。いままで味方だった母にこんなことを言われるとは思わなかったからです。私が悪い？ただ歩いていただけなのに？悪いことをした方が悪いんじゃないの？ストーカーされたなんて恥ずかしくて誰にも相談できなかった私は、唯一の相談相手の母に裏切られた気分でした。

そこから私の中で知らない男性は｢自分の安全な生活を脅かす｣存在になりました。自分の身は自分で守る、なにかされた時に何もしていなかったら自分のせいになるから。

長々と書いてしまいましたが何を言いたいのかというと

女性だから降りかかる危険から逃げたいだけ。夜は外にでない、1人で帰る時は常に周りを警戒する。満員電車には乗らない、もし痴漢されたらされた方が悪い。レイプもそんな服装してる方が悪い。

自分で防げる危険もありますが、自分ではどうにもできない理由で危険な目にあうことが多いです。

そんな｢ただ普通に生活したい｣という気持ちからきた｢女性だけの街に住みたい｣だったのではないのかな。

上手くまとめられなくて申し訳ないです。色々な意見があると思いますがこれは私の思ったことをつらつら書いただけなので、そこの所はご了承ください。最後まで読んでくださった方ありがとうございました。

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Permalink | 記事への反応(3) | 16:42