30代になり「以前と比べてやる気が落ちてきてしまった」という人も多いかもしれません。
確かに20代と比べて体力も落ち、仕事で一定の成果も出ているが同じような繰り返しでやる気が出ない。
自分の限界値もわかってきて、20代の頃のようにやる気を燃やし続けられなくなった。
いざやる気を出そうとしても根性だけでは長続きせず満足のいく成果をあげられません。
きちんとした方法でやる気を作り、それを維持していく知識と実践が必要なのです。
本記事では最新の研究た理論に基づいて書かれている本をメインに、やる気について書かれた9冊の本をご紹介します。
本を読み、きちんと実行することで「一生やる気を燃やし続ける」ことができるでしょう。
瞬間モチベーション――結果を出す人の驚くべき思考法
著者のシャンタル・バーンズ氏は、世界中の多くのビジネスパーソンにアドバイスをしているリーダーシップコーチです。
多くの仕事術に関する本はテクニックやノウハウを羅列していますが、この本は一味違います。
テクニックを覚えるのではなく、「思考の働きを理解する」ことで、「もともと携わっている、優れた働きをする能力を自然と高める」ことを目的としています。
本書では「思考」について多く語られています。
具体的な行動ではなく、「こう考えるべき」という「考え方」の話が多くを占めています。
一生やる気を保ち続けたい人へ。30代以降でもずっと使える「考え方」が満載です。
やってのける~意志力を使わずに自分を動かす~
コロンビア大学心理学博士でモチベーションおよび目標達成研究の第一人者の著者が、長年にわたって行ってきた研究をまとめた本です。
やる気を高めて目標を達成し成功するにはどのようなことが必要なのか。そんな疑問にメソッドを交えつつ解説しています。
先延ばしをなくす方法、自己啓発書の間違っているところ、自制心を鍛える方法、気分が落ち込んだときは、などそのトピックは多彩。
しかもそのどれもが科学的根拠に基いているので納得させられます。
本書で提唱される「現実的楽観主義」を覚えておけば、30代を越えても継続して目標達成に向かっていけるでしょう。
より大きなな視点でやる気について考えさせられ、実際に使えるオススメの一冊です。
WILLPOWER 意志力の科学
日本でもバカ売れした心理学者ロイ・バウマイスター氏の名著。
人間の「意志力」というものには限りがあります。
ではその意志力をどう強くするか。どうやって使いすぎないようにするか。
どのようなことに意識すれば強い意志力を持つことが出来るのかの答えを具体的に説明しているので、ずっと強い意志とやる気を持ちたい人にオススメです。
職場や家庭で、勉強、ダイエット、依存症の脱却まで幅広く使えるテクニックばかりです。
やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学
コロンビア大学でモチベーション理論を教える社会心理学者のハイディ・グラント・ハルバーソン氏が、「心理学的に正しい目標達成の方法」について解説している本です。
目標達成に有効な習慣についてはもちろん「if-thenプランニング」や「成長ゴール」「拡張的知能観」などの目標達成ツールも満載です。
120ページ程のコンパクトな内容なので時間がない人や本を読むやる気がない人にもオススメ。
分厚い本ではないですが、こちらも最新の心理学実験の知見を基に書かれているので説得力があります。
「やる気がなくなってきたな」と思った時にいつでも読めるように手元に置いておきたい一冊です。
本当に必要な情報だけを効率的に得たい人に。
図解モチベーション大百科
スタンフォード大、ハーバード大、コロンビア大などの一流研究機関で行われた心理・行動実験をなんと100通りも解説しています。
ひとつひとつの理論への理解を深めることはできないものの、モチベーションに関するありとあらゆる理論を網羅的に拾うことができるようになっています。
図解入りでわかりやすく、ひとつのトピックについて1~2ページにまとめられているので、知りたいところだけを読むといったことも可能です。
コラムを読むようにさらっと読めてライフハック的な解決策を身につけられる。
こちらも時間がない人などにオススメできるやる気についての総合的な本です。
死ぬ気で働いたあとの世界を君は見たくないか!?
生命保険業界という完全歩合制の世界で、年収数千万を20年以上も得てきた著者。
死ぬ気で働いたからこそ、これまでにない「世界」が見えてきたという本書。
今回紹介する本のなかでいちばん暑苦しいです(笑)。
そのためAmazonでの評価は概ね好評ながらも賛否は真っ二つ。
自分の壁を越えたい。もっと成果を出したい。とにかく気合いを入れたい。
30代でも新鮮な気持ちを持たせ、感情的な「やる気」を起こさせるにはぴったりの本です。
動機づける力―モチベーションの理論と実践
「2要因理論」「達成動機」「ピグマリオン効果」などの半世紀にわたり読まれてきた世界的名著論文を収録しています。
それだけでなく、新らしく神経科学の知見を生かした最新の理論なども加え、総合的に「やる気」を解説しているのが本書の魅力。
自分だけでなく、相手のやる気を上げたい、組織全体のやる気を上げたいといったケースにも応用できます。
やる気についてしっかり理解を深め、それを応用し仕事に活かしていきたい人に。
上司やリーダーとして組織をまとめ上げる30代なら読んでおいて損はないはずです。
【新版】動機づける力―モチベーションの理論と実践 (Harvard Business Review Anthology)
- 作者: DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー編集部
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/10/09
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 52回
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ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか
後悔すると思っていてもついついやってしまう「先延ばし」。
そんな先延ばしの原因を脳科学、行動経済学、心理学を用いて徹底的に分析しています。
心理テストなどで自己診断し自分の先延ばしの原因を突き止め、そこに適切な対処を施すという流れで先延ばしを防ぐことができます。
学術的でありながら、すぐに使えるテクニックも満載。
ついつい先延ばししてしまう人、特についネットを見てしまう人に読んでほしい一冊です。
「依存症」という観点から衝撃的な事実が明かされます。
- 作者: ピアーズ・スティール,池村千秋
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2012/06/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 4回
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強力なモチベーションを作る15の習慣
人材育成コンサルタント25年で15万人を指導してきた松本幸夫氏による「モチベーション・コントロール」についての本。
4つのステップを経てやる気を上げていくという手法の「4段階メソッド」は、誰でも簡単に実行することができ効果も持続しやすいです。
専門用語をほとんど使わないでわかりやすく書いているのもポイントです。
難しくなく厚さも180ページ程、それでも読者のモチベーションが落ちないようなしっかりとした構成できちんと勉強になります。
長い期間やる気を維持したいという人にオススメです。
強力なモチベーションを作る15の習慣 (フォレスト2545新書)
- 作者: 松本幸夫
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2011/07/08
- メディア: 新書
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