この度スーパーコンピューター『京』のシュミレーション内容と気象衛星『ひまわり8号』のデータを結びつける『同化』と呼ばれる技術の開発に成功しました。 これによりどういった効果が得られるのでしょうか?本日の天気のあれこれでは、その内容について書いていきたいと思います~
目次
- 1.理化学研究所などの研究チームがスパコン『京』と『ひまわり8号』を結びつける『同化』という技術の開発に成功!!
- 2.『同化』によってどんないいことがあるの?
- 3.『同化あり』と『同化なし』では、全然精度が違う!!
- 4.日本の気象庁の台風の予報誤差は年々向上している!
- 5.国際比較では日本の気象庁はまだまだなレベル!!
- 6.『同化』は台風や集中豪雨・洪水の予測など幅広い場面で活躍する!!
- 7.まとめ
1.理化学研究所などの研究チームがスパコン『京』と『ひまわり8号』を結びつける『同化』という技術の開発に成功!!
理化学研究所などの研究チームは、世界最高水準の計算能力を持つと言われているスーパーコンピューター『京』のシミュレーション内容と気象衛星『ひまわり8号』が捉えたデータとを結びつける『同化』と呼ばれる技術の開発に成功しました!!
2.『同化』によってどんないいことがあるの?
現在気象庁が雨量の予測に使っているデータは、更新頻度が最短で1時間ごととなっています。ただ今回開発された『同化』では、最短10分ごとで次々と最新の情報に更新されるため、予測の精度が大幅に向上するのではないかと期待されています。
理化学研究所の三好リーダーは、「今までは1時間待たないと新しい予報が手に入らなかったが、10分たつと新しい予報が来ることで、これまでと違った防災対応、あるいは天気予報そのものを革新する技術になる」としています。
3.『同化あり』と『同化なし』では、全然精度が違う!!
『同化あり』と『同化なし』では、実際にどのくらいの精度が違うのでしょうか。
『同化』を使って2015年の台風13号を予測した結果がこちらです↓
『同化あり』では、『同化なし』に比べて実際の観測データに近い予測が出来ていますね。
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4.日本の気象庁の台風の予報誤差は年々向上している!
こちらは昨年12月に発表された台風進路予想の精度検証結果の速報値です↓
年々向上しているものの、まだ24時間予報でも100km近い誤差が出ていますね。120時間予報に至っては400km以上の誤差が出ており、まだまだ予報誤差を小さくしていかないといけませんね。
5.国際比較では日本の気象庁はまだまだなレベル!!
平成29年7月20日に開催された数値予報モデル開発懇談会において、気象庁は台風進路予報の国際比較を示しています。それがこちら↓
引用:台風進路予報誤差国際比較
年々予報誤差が小さくなってきている日本の気象庁ですが、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)・イギリス(UKMO)・アメリカ(NCEP)は200km前後の誤差に抑えていますが、日本の気象庁は300km近い誤差となっています。世界の高いレベルと比べると、残念ながらまだまだかなりの差がある事が分かります。
6.『同化』は台風や集中豪雨・洪水の予測など幅広い場面で活躍する!!
今回開発された『同化』は、 特に台風や集中豪雨など急激に変化する天気現象では、今回の技術がかなり役立つと言われています。
世界のトップクラスのレベルと比べると、まだまだ遅れをとっている日本の気象庁の予報精度にもかなりの良い影響を与えてくれると思われます。また洪水の予測でも集中豪雨などと同じような『同化』の効果が見られており、幅広い分野で活躍してくれることでしょう。
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7.まとめ
この度スパコン『京』のシュミレーションと『ひまわり8号』のデータを結びつける』同化』と呼ばれる技術が開発されました。これにより台風や集中豪雨の予測精度が格段に高まると期待されています。日本の予測精度はまだまだ世界に比べると劣っている状況なので、これで少しでも追いつけると良いですね♪
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