奥村組スポーツスペシャル 第37回大阪国際女子マラソン[字][多][デ] 2018.01.28
◆当番組は同時入力のため、誤字脱字が発生する場合があります。
≫過去を捨てる勇気も必要だと思いますし今の自分にしっかり勝っていく。
≫勝ちたいですね負けず嫌いなんで。
私にとってマラソンを挑戦することが勇気だと思うんですよね。
≫新しい日本のマラソンは私たちが作る。
待ってろ、東京。
≫奥村組スポーツスペシャル第37回大阪国際女子マラソン2020年東京オリンピックへの第一関門マラソングランドチャンピオンシップシリーズです。
このレースを日本女子マラソン界のレジェンドの皆さんと熱くお伝えしてまいります。
皆さんどうぞよろしくお願いします。
増田さん今年も豪華ですね。
≫選手が?解説が?≫どちらも。
≫解説は最強チームができそうですけどね。
≫最強チームですね。
今回の大阪は2020年東京オリンピック代表へ向けた第1関門のレースです。
今回、一定の順位とタイムをクリアしたランナーが2019年9月以降のMGCマラソングランドチャンピオンシップへの出場権を得ることができそのMGCでまずは代表2名が決まるという仕組みです。
有森さん、このMGCいかがですか?≫そうですね選手には安定した力というのが大事なので、やはりどんなレースでもどんな時でもちゃんとした一定の力を出せるその見極めをするのにはこのMGCというのは非常にいいシステムと。
チャレンジですけれども選手にとってもいろんな意味でいい経験になると思いますのでぜひ頑張ってほしいと思います。
≫そして有森さんはスタートの解説が迫っていますのでこのあたりで放送席に向かっていただきます。
≫行きます!≫よろしくお願いします。
≫行ってらっしゃい。
では注目選手ご紹介しましょう。
高橋さん、今大会注目の選手は?≫現役日本人最速ランナーの安藤友香選手ですね。
忍者走りで有名になった非常に効率のいい走りをするんですけどもやはり去年の初マラソンいきなり日本歴代4位の記録をたたき出してみんなを驚かせました。
ただ世界陸上は17位と1年の間にうれしいことと悔しいことの両方経験して今回、どんな成長を見せてくれるのか楽しみです。
≫自信を持って走っていただきたいですよね。
野口さんはどの選手に注目されていますか?≫なにわの腹筋女王松田瑞生選手です。
1日1200回を超える腹筋と躍動感のある走りはいいパフォーマンスを生み出してくれると思います。
また初マラソンではあるんですけど記者会見の時には一番いい表情をしていたので不安もなさそうだったのでめちゃめちゃ期待しています。
≫とにかくパワフルですもんね。
千葉さんが期待する選手はどなたでしょうか?≫昨年の北海道マラソンで優勝しMGCファイナリスト第1号になった前田穂南選手ですね。
4大会でオリンピックのマラソン代表輩出しています天満屋の所属でめったに褒めない武冨監督が粘りと安定感はトップクラスと太鼓判を押している21歳の期待の新星です。
≫どんな走りを見せてくれるんでしょうか楽しみですが増田さん、どんなレース期待しますか?≫もうこういう豪華な3選手もいますしケニアもエチオピアも強いんですけど本当に春の息吹を感じるような躍動感のあるレースを期待したいと思います。
≫この大阪の寒さを吹き飛ばしてもらうような熱い走り見せてもらいたいですね。
大阪国際女子マラソン間もなくスタートです。
≫夢の東京オリンピックへのスタートラインまであと917日。
男子では大迫傑が期待通り日本マラソン界を引っ張る存在に成長しています。
きょうの大阪から日本の女子マラソン界の新たなエースが誕生するかもしれません。
MGCマラソングランドチャンピオンシップシリーズ第37回大阪国際女子マラソンのスタートの時が迫っています。
放送席解説はオリンピック2大会連続メダリスト有森裕子さんですよろしくお願いします。
この大会なんですが東京オリンピックにつながる大会になりましたね。
≫初めて取り入れるMGCというシステムですけど選手の安定した力を見るには非常にいいチャレンジだと思いますので選手は、ぜひ頑張ってほしいと思いますね。
≫東京オリンピック選考レースMGCマラソングランドチャンピオンシップへの参加資格なんですが日本人1位から3位であれば2時間28分以内順位が日本人4位から6位であれば2時間27分以内というタイム設定になっています。
それだけにより緊張感がありますね。
≫選手は持ちやすい目標が出てるわけですからぜひチャレンジは大事だと思いますね。
≫大阪・長居のスタートラインから始まる物語は2020年の東京オリンピックへとつながっていきます。
≫20秒前。
10秒前。
≫オン・ユア・マーク。
≫凛とした空気の中で勝負の時間が始まっています。
忍者走り・安藤友香が先頭に立とうとしています。
黄色のランニングユニホームそしてその横に、初マラソン松田瑞生がついています。
さらには前田穂南集団の中盤の位置。
有森さんきょうのレースなんですがどんなレースを期待されますか?≫もちろんMGCを意識されるのもいいんですけどなるべく積極性のあるチャレンジのレースにしてほしいなと思います。
≫そういう意味では安藤友香が積極的に行ってますね。
≫ちょっといろんな不安を持ってきたというふうなコメントは聞いたことありましたけども今はとにかく割り切って思い切って行こうという勢いがありますね。
≫黄色のランニングユニホーム安藤友香がペースメーカーの後ろにしっかりついています。
さらに松田瑞生がその後方そしてピンクのユニホーム前田穂南もついています。
国内招待選手なんですが6人。
去年夏の世界選手権マラソン日本代表安藤友香名門・天満屋の若きエース前田穂南初マラソン初優勝を虎視眈々、狙っているダイハツ・松田瑞生も大阪薫英女学院出身の天満屋出身の1学年先輩にあたります。
大阪独自の育成枠として今後、活躍が期待される実業団大学生のランナーを対象にしたネクストヒロイン枠のランナーは7人鹿児島銀行池満綾乃は初めてのマラソン挑戦です。
京都産業大学棚池穂乃香は5000m、1万m大学関西ナンバー1ランナーです。
そして、外国招待選手は5か国6人です。
これまでマラソン10回を走り5回優勝を果たしたリオオリンピックペルー代表・テハダ。
5000m14分台のスピードを持つ初マラソンエチオピアのゲブレセラシエに注目です。
準招待、一般参加を含めれば11の国からランナーが集った国際色豊かな女性だけのマラソンです。
そして今大会のペースメーカーは3人。
ケニアのダニエルオーストラリアウェリングスエチオピアのツサです。
さて、きょうの気象コンディションなんですが予想通り少し寒いですよね。
≫ちょっとこのまま気温が上がりそうにはないんですけど選手によってはこのくらいがちょうどいいと思ってる選手もいるかもしれませんのであまり気温は気にせず走ってほしいなと思いますね。
≫そして予報ではこのあとなんですが少し雨の予報というのもあるのでそのあたり、いかがですか?≫12時以降ちょうど選手がスタートしてから2時間までの間に天気がちょっと下り坂になるということがありますけどもちょっと怖いのが選手が雨に濡れたりして体温が一気に冷えてしまう下がってしまうというところは気を付けたほうがいいと思いますね。
≫後半、厳しいところで体温が下がるそのあたりにも注目ですね。
≫どうしても走りが固くなってしまいますのでこういったところが自然の厳しさだと思いますけどぜひこれを乗り越えていってほしいなと思います。
≫それこそマラソンということになりますからね。
ランナーたちはこのマラソンゲートを出た後に左に折れて1キロポイントを迎えていきます。
きょうはペースメーカーなんですが5キロを17分10秒から17分15秒という設定タイムで走るということとありまして1キロの通過タイムが3分26から27と予想されているんですが果たして、まずこの1キロどうでしょうか。
手元の時計で3分27ほぼぴったりのペースですね。
≫さすがに決められたタイムに対しては選手はきっちり切ってますね。
≫そしてこの1キロごとのタイムが非常に大切ですよね。
そして、今年なんですが副音声でも大阪国際女子マラソンをお楽しみいただけます。
副音声の解説も豪華にお送りしています。
世界で活躍されたお2人です。
2001年世界陸上銀メダリスト土佐礼子さんそして日本人でわずか3人しかいない2時間20分を切ったランナーの1人渋井陽子さんのお2人です。
仲のいい渋井さんとのコンビいかがですか?≫ちょっとドキドキしてます。
≫それはどうしてでしょう?≫ちゃんとできるかなと思ってます。
≫渋井さんこの大阪で当時の初マラソン世界最高記録を出したんですがきょうの初マラソンの松田さんの気持ち想像するとしたらいかがでしょう?≫ちょっと人のことはよくわからない。
≫土佐さんいきなり渋井節ですね。
≫フォローしたいと思います。
≫何とぞよろしくお願いします。
副音声もどうぞお楽しみください。
そしてランナーたちは長居周回道路に入っていますがここまでの流れというのは有森さん、いかがですか?≫もうあまり無理もせず特にペースランナーについて様子をうかがってると思うんですね。
ここで自分が今すべきことこの先すべきことを頭に整理しながら皆さん走っていると思います。
≫それほど大きなトラブルもなくいい形でスタートできたというこの先頭集団になります。
ペースメーカーの後ろにピンクのユニホーム松田瑞生そして黄色のユニホーム現在日本の最速のマラソンランナー安藤友香さらには古瀬もついています。
そして、外国招待選手もしっかりと先頭集団についてピンクのユニホーム天満屋の前田穂南も先頭集団についています。
今年の大阪から東京オリンピックに向けマラソン新時代が始まるかもしれません。
≫朝から冷たい空気に包まれた大阪の街を高い目標を持った選手の熱気が駆け抜けていきます。
東京オリンピックまであと2年長いようで短いそして近いようで遠い夢舞台・東京までの道のりです。
2020年のオリンピックマラソン代表へ向けた第1関門今年最初のマラソングランドチャンピオンシップシリーズ日本のマラソンの新しい時代を作るその決意に満ちたランナーが今年も大阪に集まっています。
先頭集団は1キロを過ぎまして現在15人から16人程度の集団となって長居公園の周回道路を走っていきます。
まずは各選手とも序盤のリズムをうまく刻んでいきたいという少し気温が低い中での走りとなりました。
それではこの1号車のコメンタリーを紹介していきましょう。
先頭を走るランナーの前方から今年もこのお2人とともにお伝えしてまいります。
マラソンで人生を伝えますマラソン解説の増田明美さんそしてシドニーオリンピック金メダリスト高橋尚子さんです。
よろしくお願いします。
増田さん、年が明けまして東京オリンピックまであと2年ということになりましたけれどもその中で迎える今年の大阪、どんな挑戦どんなことを期待していますか?≫もう、寒さに耐えてつぼみを膨らませる梅のような選手たちばっかりじゃないですか。
安藤さんもいいし松田さんもいい位置ですし誰がきょうは花を咲かせるか見守りたいと思います。
≫高橋さん、残りオリンピックまで2年というのは選手にとってはどういう感覚になるんでしょう?≫もう2年しかないというような焦りもあると思うんですけどもこの18年、19年の春までにしかもうチャレンジをする時間というのはないと思うんですね。
それまでに自信をつけたりレースパターンを増やしたりといったそういったチャレンジをしてもらいたいなと思います。
≫今年の場合は東京オリンピックの約1年前に最低でも代表2枠が決まるレースマラソングランドチャンピオンシップが開催されるということでこれまでとはちょっと違った挑戦になるかもしれないですよね。
≫天満屋の前田穂南さんだけ北海道マラソンで優勝してますからMGC獲得してるんです。
だから、心にもゆとりがあって武冨監督はきょうはペースメーカーが30キロまでなんだけど前田には25キロくらいで出るっていう冒険をしてほしいということもいってますのでいろいろ駆け引きがあるでしょうね。
≫そんなチャレンジをできるのがやはり最初に取った選手の余裕というものなんですよね。
組み立てとか経験を積む時間を長く得るためには早めにMGCの権利を取ってもらいたいですね。
≫マラソングランドチャンピオンシップシリーズ第37回大阪国際女子マラソン第1関門突破を目指す東京オリンピックへの42.195キロの戦いが始まっています。
≫先頭集団16人から1人、ベテラン42歳、マラソンランナーの小崎まりがこの集団から離れていきまして15人という集団になってきました。
40歳以上女子マラソンの日本最高記録を持っている小崎選手今回は2時間30分切りを目指したいといっていましたが。
≫40代での2時間30分というのは2年ぶりですからだから遅れてもスローペースで走ってるんだと思います。
≫どこまでこのペースを刻んでいくのかも注目です。
それではここでお知らせです。
データ放送では総額100万円が当たるプレゼントや選手への応援メッセージなど視聴者の皆さんに楽しく参加していただく企画を実施しています。
リモコンのdボタンを押してデータ放送もぜひお楽しみください。
先頭集団ペースメーカーの後ろに安藤それから初マラソンの前田このあたりの注目選手がしっかりと前につきまして長居公園から今、大阪の一般道へと飛び出していきました。
きょうのマラソンは自分自身の記録更新優勝、そしてオリンピックへの挑戦を誓ってまずは南北に延びるあびこ筋を北へと向かっていきます。
今年の大阪国際女子マラソンこの道は2020年の東京へとつながっていきます。
≫来年東京オリンピックのマラソン代表を決める選考レース、マラソングランドチャンピオンシップが開催されます。
その出場権をかけての戦い第37回大阪国際女子マラソン。
出場権をつかむには2時間27分以内という記録そして6位以内という順位が1つの目安になっていきます。
先頭集団見ていきましょうペースメーカーの後ろに初マラソンピンクのユニホームがダイハツの前田そして手前の黄色いユニホームが初マラソン日本最高記録を持ちます安藤友香です。
その向こうにはペルーのオリンピック代表のテハダがいてそれから市民ランナーとしてもおなじみの吉田香織選手がこの位置です。
ベテランさらにはケニアのジェプトゥーがいてそして、鹿児島から参戦のこの人も注目ネクストヒロインの池満綾乃さらに鹿児島勢もう1人京セラの古瀬の姿も見えています。
さらに大学生京都産業大学の棚池穂乃香もこのポジションで先頭集団つけていきました。
そして、肥後銀行のイハラさらには双子姉妹でおなじみのホクレンの宮内麻衣そして一般選手の60番坂本喜子選手もこの集団に果敢についていくという形になりましてそれからエチオピアのフェイサ・ロビこういったあたりが先頭集団を形成していきます。
≫大体今のペースで行きましたら5キロが17分10とか15くらいなんですよ。
だから、このくらいでつけるという集団自然に大きくなりますよね。
≫それでは、この選手たちが東京オリンピックへ向かう大阪の42.195キロをご紹介いたしましょう。
≫2020年東京オリンピックへの架け橋大阪の42.195キロ。
ヤンマースタジアム長居をスタートしたおよそ400人のエリートランナーは大阪の中心街を目指して北上。
15キロを過ぎると左手に大阪城を見ながら高層ビル群中之島公園を駆け抜け大阪のメインストリート御堂筋へ。
グリコの看板でおなじみ大阪一の繁華街道頓堀を折り返します。
この日一番の大歓声を浴びながらランナーたちは北上し再び大阪城へ。
30キロを過ぎコース最大の上り坂を越えいよいよ勝負どころを迎えます。
果たしてマラソングランドチャンピオンシップの出場権を獲得し東京オリンピックへの大きな一歩を踏み出すのは?≫先頭集団間もなく5キロを迎えようというところです。
ここまでの最初の4キロは3分26秒から3キロから4キロが3分21秒と少しペースが上がりましたがまず序盤のリズムというところでこの5キロの通過注目していきましょう。
先頭集団、15人の集団で今、通過していきました。
17分5秒。
ですから本当にペースメーカーの3人がしっかりとリズムを刻んでいるということになりますが非常に初マラソンの松田あたりにとってはどうでしょう?走りやすいリズムになるんですかね。
≫いいと思いますね。
松田さんは寒さに弱いんですね。
だからお母さんの松田明美さんがきのうの夜もお灸なんかをしにホテルに来ましたけどもきょうも林監督から集団の中にいたほうが空気があったかいからだから中にいなさいというのもちゃんと守ってます。
≫そして最初の給水ですが最初に安藤が取りました。
そして初マラソンの松田が取れるかどうか今しっかりと…。
ちょっと足が引っ掛かるような感じになりましたが。
高橋さん、このあたりが給水1つ格闘のような側面もありますが。
≫こういった集団になると転倒のおそれもありますし周りをしっかり見ないといけないといったところも大きいですね。
≫穂南さん取れましたね。
≫みんな冷静にちゃんと取れたと思います。
≫高橋さん、なんか安藤友香さんが序盤からきょうはよく腕が振れてるんですがあと、防寒もしっかり手袋も。
≫やはり手先から冷えが来て体が固まってしまうということもあるのでしっかりそのあたりを準備しているんだと思います。
腕振りはすごくリラックスすることが下に手を下ろすことになるんですけども少し振っているっていうのは逆に少し動いている感じ。
いい形でリズムを刻んでると思います。
≫Qちゃんから忍者走りってニックネームをつけられて喜んでましたけどなんか会社のほうでは忍者ってライバル会社の名前だから復活をかけるハヤブサがいいかななんて会社の人は言ってました。
≫でも、この忍者走りひたひたと走る走り方というのは非常に効率がいい走り方ですし下で振ることによって腰の回転が速くなるので推進力にもつながるんですよね。
非常に前半の走りとしては後半に力をためた走りになると思います。
≫楽しみですね。
≫そして、この先頭集団には2003年パリ世界陸上で銅メダルを獲得そして大阪では2003年、歴代2位の記録2時間21分45秒で走りました…。
千葉真子さんです。
≫選手の近くにいるんですけども気温5と日差しがありませんからやはり長時間走っていますと手先なんかは感覚がなくなってくるようなきょうは寒さなんじゃないかなと思います。
ただ、全く風が吹いていないので30キロまでペースメーカーが一定のペースで引っ張ってくださるというのは選手にとってプラスになるんじゃないかと思いますね。
実際に手袋、アームウオーマーそしてホットクリームなどをしっかりと塗って寒さ対策も万全のようです。
≫風がないということで寒いながらも何とかこの冷え込みの中選手たちのコンディション体を動かしていってほしいというところ。
各ランナー、まだじっと闘志を内に秘めた状態でペースを刻んで序盤のレース静かに推移していっています。
≫大阪市の西部此花区のベイエリアにあります世界屈指のテーマパークユニバーサル・スタジオ・ジャパン。
今年はまた新たなアトラクションが登場する予定で国内、海外問わずさらに多くの観光客を楽しませてくれそうです。
先頭集団はあびこ筋から右に曲がって松虫通を東に向かって走っています。
東京オリンピックのマラソン代表選考レースマラソングランドチャンピオンシップ通称MGC。
2020年に向けて初めて採用された新たな代表決定方法です。
来年の9月以降に行われるマラソングランドチャンピオンシップで代表3枠のうち最低でも2枠はこのMGCで決まります。
そしてそのMGCへの出場権をかけたのがこのレースということで2時間27分台日本人6位以内というのが1つの目安になります。
そしてこの先頭集団の中でも注目はやはりこの人黄色いユニホームスズキ浜松の安藤友香。
高橋さん、久々に日本マラソンに明るい話題ということで2時間21分36秒の初マラソン。
≫日本歴代4位の記録で走って皆さんを驚かせましたね。
ただ本人はその記録にどうしても固執してしまって比べてしまって不安を抱いてずっと過ごすことになるんですけども今回もその時と比べると6割近くの出来。
ただ、今の走りを見ていると集中力であったりその流れにしっかりと乗る姿というのはやっぱり大物感を感じますね。
≫頭が動かないですもんね。
≫本当に微動だにしないですね。
≫この安藤にとっては2年後の東京オリンピックに向けてきょうは強さと自信をつかみたい3度目のマラソンです。
≫初マラソンでリオオリンピック銀メダルのキルワと終盤まで互角の戦いを演じ衝撃のデビューを果たした安藤友香。
その忍者走りで一躍東京オリンピックのメダル候補へ躍り出ました。
しかし昨年8月の世界陸上では力を出し切れず惨敗。
その後も思うような走りができず日本代表のプレッシャーそして自分の追い求める理想と葛藤する日々を送ってきました。
≫どん底を味わったからこそ見えた自分の弱さ。
この大阪は速さではなく強い安藤友香を作る舞台となる。
≫自分に勝てるというレースにしたいなと思います。
≫名古屋では2時間21分36秒素晴らしいマラソンデビューを果たしました。
ただ夏のロンドン世界陸上で壁にぶつかってその後はなかなか状態が上がってこないという感じなんですね。
≫ロンドンは自分に主導権がなかったのがいけないよね。
キルワさんマークだったからキルワさんが給水取りに行ってペース上げるたびにスパートか、スパートかって体が硬くなっちゃって持ち味、発揮できなかったので今回の安藤さんの課題はペースメーカーが下りた後に主導権を取れるかどうかというところが過去の自分に打ち勝つというところにつながると思うんですけども真面目だけど明るくてブルゾンちえみさんのものまねがすごく上手でいつもチームではムードメーカーなんですよね。
≫明るい選手だということですよね。
≫今、増田さんが言われたように主導権を握るってとても大切なんですけど今の段階でペースメーカーを外してこの集団、安藤友香さんが主導権を握っています。
≫松田さんじゃなくて。
≫みんな、日本人選手に限ってかもしれないんですけど堂々と真ん中を走っている安藤友香さんをみんな気にしながら走ってて気にしながら走っているということは安藤選手を中心に事が回っているということです。
≫何となく人が近づけないようなそういうオーラを醸し出してて一緒にレースしたくないなって思いますね。
≫そうですね。
それくらい圧倒した感じの雰囲気を持ってますね。
≫そして、安藤といえばこの忍者走りという高橋さんが名付けられたというこのランニングフォームというのが1つ特徴的ですけれども改めてこのフォームの良さというのはどういうものになるのでしょう?≫まずは上下動が少なくて無駄がないことですね。
あとは回転が速くなるので推進力につながる。
そういったことが足の靴の減りがすごく少なかったりまた疲労がすごく少なくなったりそして足が細くなったと。
無駄なぜい肉や筋肉が落ちてすごく軽い体になったという変化もあるようで、この忍者走りで得たものというのはすごく大きいみたいですね。
≫そういえばトレーナーが名古屋ウィメンズが終わった翌日に安藤さんの足を触ったんですって。
え〜?って。
本当に42.195キロを走ったの?っていうくらい全然張ってなかったらしいですね。
≫本人もこれでマラソンなの?という初マラソンだったって。
≫それだけ効率的な非常に省エネのフォームというふうにいわれていますがこの安藤の向こう側非常に対照的かもしれません。
こちらは腕をしっかりと振っているのが初マラソン去年の日本選手権1万mで見事に日本一に輝いたダイハツの松田瑞生選手です。
この初マラソンで松田瑞生待望のマラソンデビューです。
≫松田瑞生にとって欠かせないものそれは毎日1200回以上行う腹筋トレーニング。
ストイックに自分を追い込み生まれたのがこのばっきばきの腹筋。
≫その体幹の強さから生み出されるパワフルな走りで昨年の1万m日本選手権を制し世界陸上にも出場。
規格外のランナーが未知の距離へ挑みます。
さらにもう1つの魅力は周りを圧倒する明るいキャラクター。
≫どうですか?どうですか?≫幼いころ思い描いたマラソンでオリンピックに出る夢。
生まれ育った大阪で力強い第一歩を刻みます。
≫勝ちたいですね。
負けず嫌いなんで。
≫大阪生まれ、大阪育ちそして所属も大阪のダイハツ増田さん、本当に大阪が生んだニューヒロインということになります。
≫大阪にぴったり。
なにわの元気娘でゴールテープ後のドヤ顔がきょうもドヤ顔したいって言ってて、朝から元気で山盛りのご飯に卵焼き食べてお餅を3つ食べてました。
それで、お母さんの明美さん家族がすごく仲いいんですよ。
きょうだいも4人いて。
お母さんの明美さんから薫英女学院の時にやる気根気瑞生って書いてもらったこれを自分の元気の言葉にしてきょうもやる気、根気、元気瑞生で行くんだって言ってました。
≫そしてこの中継では各ランナーの特徴を監督に採点してもらいましてご覧のようなチャートで表していただきました。
ダイハツの林監督の評価で行きますと非常に勝負強さ、対応力根性、このあたりが5点満点ということで何か松田選手の性格も表しているのかなという感じもありますけどね。
≫対応するのが早いですよ。
あと、松田さんのいいところは40キロを2本やったり30キロの変化走なんかもやるんですけども最後は1キロ3分10秒切っていくんですよ。
その時に疲労物質の乳酸値はかると18ミリぐらいまで行くんですって。
マラソンランナーっていうのは最後ラストスパートできないんですけど乳酸値が18ぐらいまで上がるぐらい追い込めるというのが彼女の武器です。
≫ということは最後に松田選手が残っていれば優勝がぐんと近くなると。
≫林監督は勝つんだったらラスト100mで出ろっていう指示をしているみたいです。
本当に最後まで残っていたら最後のスピードは松田選手にかなう人はいないですね。
≫だからほかの選手はライバルを知ってるから松田さんよりも早く仕掛けなきゃって第1集団の選手たちみんな思ってます。
≫沿道情報です。
林監督なんですけれども肩を落としてゆっくりと張り切りすぎず落ち着いて行けと松田選手に声をかけました。
≫その中で高橋さん、きょうの正面から見る松田選手のフォームというのはいかがですか?≫腕をしっかり振ってダイナミックな走り方ですね。
安藤さんの走り方を見ると本当に対照的なんですね。
忍者走りで上下動も少ない安藤さんは静と言われていて躍動感あふれるダイナミックな走りはやはり特徴の松田さんは動ということで静と動の対決だといわれるんですが並べてみると本当に対照的だなというふうに思います。
≫何かこの2人きょうの互いに主役は譲らないぞというような感じを醸し出しているこの先頭の前を引っ張るという感じですけれどもね。
そしてこの松田選手なんですけども日本陸連の強化リーダーの瀬古利彦さんがこの松田選手を見た時に野口みずき2世だというような評価もされましたけどもアテネオリンピック金メダリストその野口みずきさんが乗ってくれています。
野口さんこの松田選手は野口さんにはどんなふうに映ってますか?≫やはり、躍動感のあるダイナミックな走りなんですけど私と結構、非常に似ているのかなと思いますが私の場合は結構ばねがあるんですけれども彼女の場合はそこまでばねがないので長い距離ももつのではないのかなというふうに感じます。
≫名前も同じミズキということになりますけれどもどうですか?これが初マラソンですが松田選手にどんなレースを期待したいですか?≫彼女らしい天真爛漫でそしてなおかつ冷静さを持っているのでゴール後の笑顔を期待しています。
≫ありがとうございます。
≫野口みずきさんも躍動感あるダイナミックな走りをするのにしっかりとウェイトトレーニングスクワットなんか100キロ持ったりもして頑張っているそのバックグラウンドがあるんですね。
≫100キロも?≫やってたみたいです。
松田さんは本当に腹筋1200回というふうにずっと伝えられていますけれどもやはりそれを保つだけのバックグラウンドをしっかり持ってきているので最後までもつ期待ができるんですね。
≫やっぱり筋肉なのね。
≫この先頭集団間もなく10キロを迎えます。
まだ14人の集団という中でその先頭を引っ張る形で安藤、松田がいますが今、10キロを通過しました。
34分10秒というペースですからここまでは2時間24分台。
ですからこの先頭集団はもちろん上のタイムを狙っていますが集団に含まれるその他の選手MGCマラソングランドチャンピオンシップを狙っている選手にとっては十分、設定タイムをクリアできるというペースなんですね。
≫可能性が高いですね。
また、30キロまで今ペースメーカーに運んでもらってます。
ダニエルさんなんかペースメーカーでは贅沢ですよね。
さいたま国際マラソンでね。
≫優勝してますし何と言っても世界陸上ロンドン大会で4位に入っているという世界を代表する選手がきっちりと走ってくれて引っ張ってくれているというのは選手にとっては心強いですよね。
≫30キロ以降がその前で仕掛ける人がいるかもしれないし楽しみですね。
≫この先頭集団なんですが集団から1人ナンバーカード57番のホクレン宮内洋子選手が遅れ始めました。
宮内姉妹といえば女子陸上界屈指の双子姉妹そのお姉ちゃんがこの宮内洋子選手ですがここで少し先頭集団から置いて行かれるということになりました。
≫洋子さんと宏子さんは2人が2人が同じマラソンレースを走るのは4年ぶりなんです。
名古屋ウィメンズの時に2人で走った以来で今朝、聞いたらやっぱり2人で走るというのは心強いと。
集団の中にいればいるほど踏ん張れるからという面ではまた追いついてほしいですね。
≫その前の一番画面右側を走っているのが妹の宏子さんです。
それからこの先頭集団なんですが黄色いナンバーカード32番が大学生・京都産業大学の棚池穂乃香選手。
大学3年生、これがマラソンデビューとなるんですが高橋さん強気のこの先頭集団ですね。
≫今、去年の関西インカレでは5000、1万mで2冠をとって非常に勢いのある選手でもあるんですね。
そして、京都産業大学というと伊東監督が今年からコーチになられて非常に厳しいコーチなんですけどその20キロ、30キロの走り込みをしっかりしてここまでやはり準備をしてきた成果が出ていますね。
≫過去には京都産業大学伊東さんの下で伊藤舞選手なんかも誕生してますし記者会見に来なかったのはなんか棚池さん、期末試験と重なっちゃったみたいですね。
≫そして各選手が2度目の給水になっています。
ここから取れるかどうかちょっと前田あたりがコースの外側でなかなか内側に入れないというような格好になっていますが。
≫吉田香織さんも元気ですね。
≫ここで前田が内側に入ってきます。
実はこの2度目の給水ボトルには先輩の重友梨佐選手去年このマラソンで優勝した重友さんからご覧のようなメッセージをもらっているというスペシャルドリンクが待っています。
≫前田穂南さんは天満屋に入りたかったのは重友さんに憧れて天満屋に入ってますから重友さんが今季限りで引退を表明しましたけれどももう重友さんみたいに我慢強い後半になればなるほど力を発揮できる走りをしたいということを話していました。
≫今、ちらっとその先輩のくれたメッセージ気負わずリラックスして自分の力を信じて走り抜けてねという言葉に目をやってドリンクに口をつけていきました。
先頭集団は11キロを過ぎましてまだまだ先頭集団、一塊。
果たしてこの後、どんなリズムをそしてどんなマラソンを刻んでいくのか第37回大阪国際女子マラソンです。
≫先頭集団最初の振るい落としが始まってきています。
先頭集団が7人から8人に変わってきました。
この先頭集団の後方ネクストヒロインの鹿児島銀行池満それから、京セラの古瀬このあたりがこぼれ始めていきました。
この鹿児島銀行の池満が地元・鹿児島桜島の見える街なかで練習を行ってそして迎えた初マラソン。
増田さんもともとは中距離ランナーだったんですけど監督からマラソン適性を見出されてこれがマラソンデビューということになりました。
≫スピードがあるのが武器ですね800mを池満さん、走りまして1500mも4分22で走るんですね。
今回、加えて50キロ走や40キロ走30キロ走を桜島のアップダウンでやってきてますからスタミナがありますから粘ると思います。
≫そして同じ鹿児島勢京セラの古瀬麻美がいてその後ろから一般参加のサカモトさんも追ってくるという…。
≫頑張ってますよねサカモトさん。
2時間36分2秒の自己ベストを持ってるんですけども一般ランナーの方がこれだけ力をつけてるんだと。
≫この今、捉えている池満なんですが1回目の給水を失敗しています。
ただ2回目の給水は成功していますので初マラソン厳しいところあるんですがまだ前を見て序盤ゆっくり入っているそんな印象です。
≫まだまだ前のペース速いですからここからしっかりペースを作っていけばマラソングランドチャンピオンシップの出場権はしっかり手にできると。
≫できると思います鹿児島銀行のエースですしレースの前に体を温めて体操ストレッチをすぐにする違和感があればすぐに治療するそんな姿がすべての後輩たちの見本になっているというような選手ですからね。
その地道なコツコツとした努力というのはこれからずっと生きてくると思います。
≫口笛が得意なんだよね。
「ドラえもん」なんかの口笛を吹いてくれたりするんですよ。
池満さんは。
レース中は星野源さんの恋ダンスが頭の中に流れるそうです。
≫その軽快なリズムに乗って何とか前の先頭集団に食らいついていってほしいというところ。
そしてこの池満の前なんですが京都産業大学初マラソン・棚池も少し遅れ始めています。
ここが最初の踏ん張りどころ。
去年もやはりこのあたりで少し縦長になって先頭集団からこぼれていく選手というのがありましたが先頭集団はこのあたりも3分253分25ということでそれほどペースは変わっていませんので1つ踏ん張りどころというところになりそうです。
≫棚池さんはマラソンのゴールに待っていてほしい人は竹内涼真さんだそうです。
すいませんこんなこと言っちゃって。
≫いえいえそしてこの棚池選手の向こう側では選手が擦れ違っていきますがフルマラソンと同時刻にスタートしたハーフマラソンに出場している選手になります。
2018大阪ハーフマラソンが奥村組の協賛により開催されております。
大阪城公園をスタートしておよそ6000人の市民ランナーがヤンマースタジアム長居を目指して走っています。
≫今回から協賛する奥村組は堅実経営、誠実施工を信条に土木事業…。
≫少し画面が乱れました失礼しました。
≫吉田香織さんがすごいですよね。
吉田香織さんが今回とっても調子が良くて野山を走るトレイルランナーの大会で強化を図って前回大阪ではスタミナ切れですね食べる量が少なくて。
今回たっぷりと食べてまた走りも体幹トレーニングもやってますから香織さんに期待です。
≫さて、今大会は次の各社のご協力をいただいて大会を運営しています。
≫今回から協賛する奥村組は堅実経営、誠実施工を信条に土木事業、建築事業を通じて皆様の安心・安全な暮らしを支えてまいりました。
今大会では選手の皆さんが安心、安全に競技に集中できるよう支援してまいります。
ダイハツは衝突回避支援システムスマートアシストスリーを搭載。
先進の安心技術で育ち盛りの家族を応援する新タントなど各種車両を提供。
ボランティア活動にも参加し大会をサポートしています。
記録計は、第1回大会よりシチズン時計のご協力により正確な時間を表示しています。
≫そして、今大会も大阪府警のセーフティウインズの先導白バイによってスムーズにレースが運営されています。
まず、向かって左側が平谷由佳巡査長白バイ乗務歴は4年3か月。
柔道2段、剣道2段の腕前です。
続いて沿道側西村明莉巡査長白バイ乗務歴は2年10か月。
選手の皆さんが全力を尽くせるよう今年も精いっぱい安全確保に努めていきますと話していました。
お2人とも2年連続でこのレースを先導してくださっています。
この2台の先導白バイに導かれながら先頭集団ですが7人程度に絞られていきました。
≫松田瑞生さんも中学校1年生まで柔道をやってた選手なんですね。
≫そこで磨き上げた腹筋というのが印象的ですが高橋さんこの先頭少し小さくなっていった中で各選手のポジション取りを見ていったときに高橋さんから見て前田選手のポジションが非常にいいんだというお話先ほどありました。
≫もう本当に30キロくらいまでがいるかいないかがわからないところで静かに構えているのが一番、実は力を温存することができるんですね。
非常にいい位置だと思います。
≫この前田選手は夏の北海道マラソンで優勝して最初にマラソングランドチャンピオンシップの出場権を手にしたという第1号になりました。
何か自信をつけて臨んでいるまた今大会ということになりそうですよね。
≫武冨監督はね冒険しろ、冒険しろって。
その勇気が前田さんにきょう、あるかですね。
ペースメーカーが外れる前にレースを動かす勇気をきょう、THEALFEEさんの曲のテーマが「勇気凛々」ですけどもその勇気を見せてほしいって監督が言ってます。
≫まだ21歳伸びしろも十分あるでしょうし確かにいろんなことに挑戦していってほしいところでありますね。
≫高校時代は3年間駅伝の補欠のメンバーで大阪薫英女学院なんですけどその時にやはり優勝しても悔しくてその悔しさを今のこの力に変えているみたいですね。
≫有森さんと一緒ね。
有森裕子さんも2大会連続でメダル取ってますけども高校時代は補欠だったと言ってたから。
≫だから、いつか自分が見返してやるんだという思いが今の練習でも試合でも自分の力につながっていると本人は見せていましたね。
≫私みたいに高校時代が天才少女だとすり減っちゃうのね。
こういうほうが大器晩成型で前田さんを見てるとなんかど根性フラミンゴみたいな。
最初に見た時から足が長くてフラミンゴみたいだなと思っててそれで泥臭い練習ができるからギャップがすごいんですよ。
この美しい走りとね芯の強さ。
≫このマラソンの名門・天満屋が送り出す期待のエース前田穂南選手に注目です。
≫走ることが一番楽しいそんな彼女、実は高校時代は3年間、補欠メンバー。
それでもマラソンで世界と戦いたいと名門・天満屋へ入社。
ひたむきに練習に取り組み素質が開花します。
昨年8月マラソン初優勝を果たしMGCファイナリスト第1号となりました。
4人のオリンピック代表を育てた武冨監督はエリートではないからこそ持つ彼女の強さを感じています。
≫負けたくないっていう気持ちがあったりします。
≫悔しさで涙を流すほどの負けず嫌いでどんなにつらい練習にも耐えられる。
オリンピックランナーを生み出す名門の新たなエースへ。
大阪でその強さを見せつける。
≫走ることが大好きでそして誰よりも長く走っていける本当にマラソンの適性を感じますよね。
≫武冨監督が言うのは武冨監督は今までいろんな選手を育ててますけどこれまで指導した選手の中で実直さが一番だと。
こつこつ練習を積みあげられるほっておくとずっと走っているから。
ただ、今の走りがやっぱり足首とか痛めやすいからこれが終わったら今後はお尻とハムストリングの筋力強化をして腰が下がることをなくしたいと言ってましたね。
≫走り方としては足の運びに非常に癖がなくてきれいなんですよね。
ただ非常に筋力がまだ少ないのでそこをもう少しハムストリング、お尻の辺りががっちりしてくれば長い距離ももっともっと楽しみな選手になると思います。
≫伸びしろが大ですね。
≫まだまだ楽しみな期待の21歳ということになりそうです。
≫こちらには松田選手を指導します林監督がいらっしゃります。
まず、松田選手にとって初マラソンここまでどうご覧になってますか?≫ここまでは順調に落ち着いて給水も取れてますしいいレースできてるんじゃないかなと思います。
≫きょうは5度という冷え込みですが、この気温は松田選手にとって?≫あまり得意じゃないんですけど集団の中にいれば大体20キロくらい過ぎちゃえばみんな一緒なので大丈夫じゃないかなと。
≫これから後半私たちも松田選手の状態を見るうえでどういったところに注目してみればいいでしょうか。
≫腕の位置が上がってきたら厳しいんだなと思ってくれれば。
腕の位置が下で振れてるときはいいと。
目線が上がらないように僕たちもこれから指示していきますけどそこを注意していこうかなと思っています。
≫わかりました。
ありがとうございました。
≫間もなくその林監督のもとへこの松田がたどりついていきますが高橋さんから見て腕の位置辺りはいかがですか?≫いつも通りだと思うんですけれどもどうしても気持ちがせいてしまうんでしょうね。
どうしても前に出てしまう。
前に出てしまうと体が起き上がってそってしまうフォームになるのでできるだけ後ろについてということを指示されてると思うんですけどもう少し落ち着いていいよという気持ちで見ています。
≫ペースメーカーのちょうど間で実質先頭のようなそんな感じになってしまっていますよね。
≫今の5分速かったです。
17分1秒。
≫合わせていけばいいから!≫こう、リラックス合わせていけばいいからという表現でした。
≫前の流れにしっかり乗って自分の力をそんなに使うな温存しろということだと思います。
≫林監督は細やかな監督でやっぱり松田さんが寒さに弱いんですよ。
きのうの夜も8時9時て外にホテルから飛び出してきて気候とか、気温とか風を見に来てましたね、夜。
明日、大丈夫かなって。
給水はしっかり取れましたね。
≫ダイナミックな印象はあるんですけどもかなり繊細な部分も持っているという松田選手なんですよね。
≫松田さんも繊細さもあるんですけど家系的にお母さんも言ってました寒さに弱いんだと。
だからお母さんが2日連続でおきゅうしてるんですね。
体を温めるために。
だからきょうは寒さだけが心配だったんですけどもそのために集団の中に入ってやってますし今のところ寒さは影響ないようですね。
≫その中で松田選手きょうはおなかの中にヒートテックを入れてあっためているということでした。
そして監督も今、おなかを意識しろと一声出していました。
≫そうなんですよ。
マネジャーからも常におなかの周りにカイロを貼って、冷やさないようにしてるってことを日常生活でもマネジャー言ってました。
≫寒さ対策もしっかりと行って何とか体を動く状態を作ってという松田ですが…。
≫こちらバイクです。
吉田さんとテハダ選手が少し遅れていますね。
2mくらい間があいてます。
≫吉田香織、そしてペルーのオリンピック代表のテハダが少し遅れ始めています。
テハダはロンドンそしてリオのペルーの代表でもあります。
この選手たちの左手には大阪のシンボルの大阪城です。
かつて豊臣秀吉が天下統一の拠点として築いたといわれるこの大阪城ですが昨年度は入館者がおよそ255万人で過去最高を記録。
去年の9月には天守閣の累計入場者数が1億人を突破して外国人の観光客に非常に人気のスポットにもなっています。
行きは横目にこの大阪城通り過ぎていくという選手たち。
そして、復路では大阪城公園の中を通って大阪城の目の前を通過していきます。
≫天下を取るのは誰ですかねきょう。
いい感じで天下を取りそうな2人がいい位置に並んでいますね。
≫安藤選手と松田選手ですか。
≫でも、高橋さんから見ると松田さんが前に出すぎてるのかな?これ。
≫もう少し落ち着いてもいいよという形はありますね。
でも、本人が行きたいということであれば調子がいいという証拠なんだと思います。
≫前に九電工の加藤岬さんが初マラソンでスピードがあるからって…。
≫石田さん。
天満屋の武冨監督にここまでのお話を聞きました。
前田選手ここまで非常にいいペースで走っている1年前よりも成長したところについて北海道マラソンで優勝したことそしてMGCの出場権資格も獲得して東京オリンピックの目標が明確になってきたきつい練習にも耐えられていると話していました。
≫非常に監督室で見ている武冨監督の表情も何か先ほどちらっと笑顔も見えて穏やかな表情。
それだけ余裕がある前田選手なんでしょうね。
≫落ち着いてレースをしてるなと思ってるんじゃないですかね。
練習量がすごいですもん穂南さんは。
夏の合宿でも広島のクロスカントリーコースで重友さんと一緒に不正規で25キロ走を走った後に5キロ、ハイペースで走ったりそれから5キロ掛ける8本のレースをやったり朝昼晩にそれぞれ20キロずつやったり泥臭い練習しないと2年後の東京オリンピックで勝てないってそこを見てやってるんですね。
≫ちょうど重友選手が今年の3月で引退しますとオリンピックランナーが久々にチームからいなくなるという中で選手の目線は下げてほしくない。
それだけに重友選手がいるうちに高い目線そして、その背中を学び取って後輩がどう動いていくのかが大事なんだと今、天満屋考えているみたいですけど。
≫ただ、前田さんは重友選手は体がきついときもしっかり我慢して動かしているところが勉強になると。
そして重友さんの引退で自分がチームを引っ張っていかなければいけない思いがあるというふうにも言っているのでそういった責任というのを感じながら走っていると思います。
≫前田穂南さんは天満屋の普段の仕事場は天満屋で値札センターで働いててパソコンで商品の値札なんかを作ってるんですよ。
ちゃんと仕事もしてます。
≫その前田選手ですけれども近くで見ていまして走りがやわらかいのが特徴的だなと感じられます。
足がすっすっとまっすぐに前に出るロスの少ない走りで非常に省エネな走法で今、いい感じで来ていると思いますよ。
≫そして、その後ろで吉田香織とテハダが少し遅れ始めているというのが気になりますが。
≫先ほどの15キロの給水でちょっと間があいてそのまま徐々に離れていっているというような状況ですね。
テハダさんは少し肩が上がってしまってちょっと力強い腕振りというのが気になりますね。
吉田さんのほうは後ろに蹴り上げるのが大きいのでちょっとロスの大きい走りになっていますね。
≫全面ミラーガラス張りのクリスタルタワーを過ぎて大阪ビジネスパークを後にしていった選手たち。
選手たちの背後には大阪城ということになりますがこの帰りの大阪城再び先頭で戻ってくると誓いましてこの後は折り返しのある御堂筋を目指していきます。
≫17キロを過ぎまして選手たちは土佐堀通に入っています。
先頭集団は日本人が3人そして外国人選手が2人というペースメーカーを除くと5人の集団になりました。
ピンクのユニホームが初マラソンのダイハツ1万m日本チャンピオンの松田そしてその横にいるのがこちらも初マラソンになりますエチオピアのゴティトム・ゲブレセラシエ選手。
23歳のまだ若いランナーですが1万mなんと31分14秒という日本人に相当すると歴代の6位の記録をマークしているというちょっと怖い存在。
≫5000mもゲブレセラシエ選手14分57秒で走りますし今回も一番長い走行距離が37キロって言ってましたけど標高2400mの場所で練習してますから、やっぱりポテンシャルは高いでしょうね。
≫もしかするとこのトラックのスピードがマラソンで生きるかもしれません。
≫こちら、バイクです。
前田穂南選手の前に1m2m差があいてきたのがちょっと気になりますね。
前田選手の表情ですとか口が大きくあいているといった変化は全くないんですけどもちょっとこの差が気になるところです。
≫前田とそれからケニアのジェプトゥーあとはペースメーカーのラーマ・ツサ選手が一緒に遅れていっているという感じなんですが高橋さんこの前田選手の前の空間どうご覧になりますか?≫やっぱりここで少し間があくというのはきついところが来ているのかなという感じがしていますけども。
マラソンはこうやってきつかったり楽になったりというのを繰り返すような競技ですのでそこをしっかりまず我慢を何度も繰り返すことが大切ですね。
ただ、持ちタイムが2時間28分48秒ですからその自己ベストと比べても非常に速いペースで進んでいることは確かなので頑張っているところではあるんですよね。
≫自己ベストよりも速いですもんね。
≫前田がここは1つ我慢のしどころ。
このあと選手たちは大阪のメインストリート御堂筋そして道頓堀の折り返しへと向かっていきます。
≫冷たい空気の中ひたひたとその足音が大阪の街に響き渡ります。
先頭集団、前半でかなり振るいにかけられました。
マラソングランドチャンピオンシップシリーズ第3戦ということになります今年の大阪国際女子マラソンこの大阪国際女子マラソンでそのマラソングランドチャンピオンシップの出場権を手にできますと来年9月以降に開催される選考レースMGCに出場できるということになります。
ここで代表2名が最低でも決まるということで2020年東京オリンピックへの最短ルートということになります。
選手たちは難波橋を渡りまして中之島へと入ってまいりました。
先頭を引っ張るのがペースメーカー2人そしてその後ろに安藤選手さらには左サイドにダイハツの松田選手その後ろにピンクのユニホームが前田選手ということなんですが、高橋さん安藤選手目立たないんですけれども非常に安定した走りを見せていますよね。
≫6割の状態でこれだけやっぱり楽に走れるというのはやっぱりさすがだなというふうに思いますね。
自分の強みは前だけ見て挑戦していくということで世界陸上の時は弱気になって細かい揺さぶりにおじけづいてしまって自分らしさが出すことができなかったということなんですけど今回はペースメーカーにしっかり照準を置いてすごく集中してるのがわかります。
≫ロンドンの世界陸上が終わった後、なかなか自分の状態が上がらず良かった時の名古屋を追いかける中で、かなり自信を失っていたというところも増田さん、あったようですね。
≫自分越えをしたいんだけどもいい時の自分を知ってるから、それを比べちゃうんでしょうね。
また環境も、コーチなんかも変わったりなんかしてそういうのもある中でいろんな意味でもきょうは自分に勝つってことを目標で本当に冷静でいいと思いますよ。
学校の科目なんかは安藤さんなんかは生物が好きだったんだそうです。
顕微鏡でミトコンドリアなんかを見るのが楽しかったという。
≫安藤さん、取れませんでしたね。
≫安藤選手が取れなかった中で高橋さん、気持ちの切り替えが必要なところですね。
≫ここは引きずらないことですね。
ジェネラルもありますししっかりと前を見ていくこと。
それだけ…。
≫優しいね、松田瑞生さん。
≫ここで瑞生さんが。
≫陸王に似てますね。
こういうのがキューちゃんもシドニーオリンピックであったもんね。
≫山口衛里さんから給水をもらってそれで頑張ろうと思ったことが17キロのペースアップにもつながったんですけどマイナスのものがプラスの気持ちに変わるのですごく力をもらったと思いますね。
≫そのまさに安藤が求める強さというのはそういったところでも発揮できるかということになりますが選手たちは一気に道が開けた御堂筋へと出てまいりました。
この辺りは非常に多くの声援が飛ぶスポットでもあります。
大阪市役所の前では二重三重の人垣。
そこから大きな歓声そして、声援の声が飛びました。
その力を受け取って先ほどのシーンになりますがダイハツの松田選手が安藤選手にそのスペシャルドリンクを手渡したというシーンがありました。
≫こういうのは松田さんもしっかりと他人がというかライバルが取れてないところを見られるだけの周りを見る余裕があるということの証明でもあるんですよね。
それだけ落ち着いているということだと思います。
≫こちらバイクです。
ジェプトゥー選手が2m遅れていますね。
口もあいていますし気持ちは前へ前へというのはあるんですが足がちょっとついていかなくて腰がかくっと落ちて随分厳しい走りになってきましたね。
≫ジェプトゥーが青いランニングユニホームの選手になりますがこの先頭集団の後ろここでまた少し遅れるという格好になりました。
その後方からオレンジのユニホームで腕をしっかりと振っているのがペルーのテハダ選手ということになりますが。
≫テハダさんが怖いんです今の5キロが17分ジャストで行きました。
速いですねペース上がってます。
≫ちょっとペースが上がってますね。
≫テハダ選手が標高4000mの街で生まれて育って今は3200mの街で練習してますよね。
テハダさんのコーチが瀬古利彦さんのライバルだったゴメスさん1983年の東京国際マラソンでの瀬古さんとのデッドヒートというのは今も語り草になってますけどテハダさん手ごわいと思います。
≫何か後ろから迫ってきそうなそんな勢いもあるんですよね。
≫パワフルですしね、走りも。
≫このテハダの前を行く先頭集団日本人は3人が含まれています。
≫このペースで行くと2時間23分台のゴールフィニッシュタイムになりますからね非常にいいタイムを期待できそうです。
≫ペース上がってますね。
≫初マラソンの松田にとってはこのペースがどうかそして初マラソン日本最高記録を持っている21分台の記録を持つ安藤にとってはまだ余裕のあるペースなのかもしれません。
そしてここにくらいついていこうという北海道マラソン優勝の21歳前田穂南。
ここにあとはエチオピアのゲブレセラシエがどんな形で走るのか。
≫2号車です。
まさに今20キロを通過しようというところなんですが現在、9位を走っている池満綾乃非常に苦しい表情に変わっています。
その後ろ10位グループの3人なんですが42歳ベテランママさんランナーの小崎まりそして世界陸上ポーランド代表のトルザスカルスカリオオリンピックドイツ代表のアニャ・シェールスタート時点では16位グループでスタートしていたんですが前からこぼれてきた選手をどんどん拾ってきていますね野口さん。
≫最初は寒さもあって体があまりいい動きをしていなかったように見えたんですが途中からすごい小崎選手の自己ベスト23分と変わらないくらいの勢いのある動きを走りだしましたね。
≫小崎まり選手40代のマラソン日本記録を持っているんですがMGCの出場に向けて一歩一歩足取り確かにこの大阪を走っています。
≫小崎さん、すごいですね。
小崎さんは5000mでも15分台で5000mを走る記録が世界記録です。
76回5000m走ってて15分台で今度2021年の関西ワールドマスターズゲームにトラックとハーフマラソンで出場する予定です。
次元が違う走りを2021年はしてくれると思います。
≫期待したいですね。
そしてその前の池満選手もまだMGC…。
ちょっと1人足を痛めてる選手がいます。
≫これはナンバーカード4番のここはジェプトゥーが今、足を痛めて止まりました。
ケニアのジェプトゥーがこの御堂筋で足を痛めてかなり足を引きずるような格好になりましてこれはレースを続けるのが苦しそうな状況になっています。
≫2時間25分以内を目標にしてたんですよねジェプトゥーさんは。
≫きょうはどうしても寒いので筋肉がどうしても固まってしまうこともあるのでこういったハプニングがほとんどの選手しっかりと考えなければいけないですね。
≫寒さから来ているんですね。
≫どうしても特にアフリカ勢の選手はスタートの15分前から短パンで準備をしていたということもあってしっかりとアップの温め方が試合につながってなかったかもしれないですね。
≫ジェプトゥーさんみたいにマラソン11回目の選手でもこういうことがあるんですね。
≫34歳ベテランのママさんランナーケニアのジェプトゥー沿道に先ほど座り込んでこのままリタイアとなりそうな気配です。
さあ、選手たちは先頭、中間点を迎えます。
中間点の通過が1時間11分59秒。
ですから、単純に2倍にしますと2時間24分を切れるかどうかというペースになってきました。
その中で日本人選手3人がしっかりとこのペースについて行っています。
≫2時間24分を切ったら日本実業団連合のほうでは500万円ですから頑張れって選手にニンジンぶら下げてますから松田さんもやる気満々だって言ってMGCだけではなくて私は記録も狙うといっていました。
≫松田も力強い走りは変わらずそして安藤の静かなこの忍者走りも全くよどむことはありません。
その2人を見るようにして天満屋の前田ちょっと視線が下に落ちるようになってきましたが果たしてどうか。
そして、その後ろエチオピアのゲブレセラシエがちょっと遅れ始めました。
ゲブレセラシエが前田からさらに3m程度後ろまで遅れてきました初マラソン。
≫ちょっと今ゼッケン触ったんでしょうかね。
ゲブレセラシエさん。
おなかを触ったしぐさをしましたね。
≫トラックのタイムでは5000mですと日本人では福士加代子選手に続いて2位に入るようなすごいスピードを持っている選手ですがこれがマラソンの難しさかおなかを押さえて、少し苦しそうな表情に変わってきました。
≫こちらバイクです。
先ほどからわずかなんですが雪が舞っていまして少し寒さというところでおなかの痛みとかそういったところも出てきたのかもしれませんね。
≫ただ、彼女は小さいころ小学校まで7キロあって往復14キロを通っているという本当に土台がしっかりしてますしクロスカントリーでも4回エチオピア代表で出ているような底力がありますからやはり前田さんはまだまだこれからですからね。
前もしっかり追っていってほしいと思いますね。
≫粘れそうですね。
≫このままいきますとただ、日本人3選手の優勝争いということに絞られてきているのかという御堂筋になってきました。
徐々に街並みがにぎやかに変わって高級ブランド店が立ち並ぶ心斎橋の街並みへ選手たちが入っていきました。
先頭は松田、安藤前田のこの3人。
≫全く予想通りの3選手がここにいるっていうのが本当に楽しみですね。
≫ペースメーカーのダニエル選手が逆に遅れてしまったのでペースメーカーのツサ選手が1人で今この集団を30キロまで引っ張ることになります。
≫ここで松田さんがじゃあ私がっていかないほうがいいですね。
ためといたほうがいいですね。
性格からしたら行っちゃいそうですもんね。
≫もうすでに横に並びかけていますけどもう少し抑えて温存しておいたほうがいいかもしれませんね。
≫このあたりが強気な松田の性格なのかただこれがともすれば自分らしさともいえるかもしれません。
果たしてこの3人の三つどもえの争い例年ここ最近ですと大阪国際女子マラソン折り返しの御堂筋でまた1つ動きがあるんですが今年はこの3人の争いに何か変化というのは生じてくるんでしょうか。
初マラソン1万mチャンピオンのダイハツ松田そして初マラソン21分のタイムを持つ安藤そして、マラソン連勝狙います天満屋の前田。
この3人に優勝争いが絞られた御堂筋選手たちはミナミの街へ入りまして間もなく折り返しを迎えます。
その折り返し地点の道頓堀ではグリコのマークなどのにぎやかな街並みも選手の通過を待っています。
≫去年この大阪を訪れた外国人の数は史上初めて1000万人を超えました。
まさにインバウンドバブルに沸くこの大阪の観光の中心道頓堀がこのレースの折り返しポイントです。
時折吹く冷たい北風が間もなく追い風から向かい風に変わるということになります。
そんな中先頭集団が日本人選手3人に絞られようとしています。
現役日本最速ランナー安藤そして初マラソンは地元・大阪松田さらには名門・天満屋の若きエース前田穂南この3人の左手にはこれぞ大阪という街並みそしてグリコのランナーしかし選手たちは前だけを見据えて間もなく折り返し。
折り返した先には安藤の地元岐阜県からの大応援団も待っています。
内側を安藤、外を松田そして後ろを前田今折り返していきました。
グリコのランナーそしてミナミの大歓声に勇気をもらった3人の選手たち!三つどもえの戦いはいよいよ後半戦です。
≫声援が多いですね道頓堀。
天童よしみさんもとんぼり人情でつめとないやさしいまちやとんぼりやってあったかい空気の中でみんなこれに力をもらってほしいですね。
≫大阪の応援は熱い応援が多いんですよね。
大阪でしたけども励まされましたね。
≫私はきつい応援があったよ。
増田お前の時代は終わったんや。
でもあれで抵抗力がついてあれで頑張れた。
≫そして今、折り返し吉田香織選手が先頭から47〜48秒遅れて通過していきましたがまだ自己ベストそしてマラソングランドチャンピオンシップ東京オリンピックへのその選考への舞台への切符は狙えるポジションです。
先頭集団は22キロから23キロへ向かっていきます。
日本人3人に絞られました。
そして道頓堀の歓声を合図に果たして今年はレースが動き始めるんでしょうか。
どうでしょう、高橋さんこの3人になったという中でそれぞれの心境というのはどんな形で後半戦に入っていますかね?≫まずは落ち着いて30キロまで行こうということを目標にしてると思いますね。
≫まだここはペースを自分であんまり考えることなくついていくことだけでいいんだと。
≫私の場合は眠るようにしてるように走っていることから離れて少しリラックスしたことを思いながらそんな感じでいけるようにしていましたね。
≫眠るように?≫私は寝ている私は寝ているというような暗示をかけるような感じでですね30キロからが最後10キロのレースにするんだぐらいのオンとオフを切り替えてましたね。
≫温存するってことですね。
そういった面ではやっぱり安藤さんが一番温存していますかね。
≫落ち着いてますし無駄な労力は使っていないですね。
≫まさに眠るように。
≫眠るように。
≫それではここでヤンマースタジアム長居の有森さんにもお話を伺いましょう加藤さん、お願いします。
≫有森さんここまでのレース展開いかがですか?≫やっぱり予定通りな選手が残ってますしちょっと本当はもう少し4〜5人いてほしかったかな日本人選手がというのがありますけども大体予想した選手がいい感じで走ってると思いますね。
≫安藤選手の走りいかがですか。
≫先ほどから高橋さんが言っているように非常に無駄な力を使わずにリラックスして本来の彼女のいい走りが安定してできているかなと。
ただ、後の2人も非常にいい走りですしこの3人がどういう形で行ってもおかしくないくらいの非常にいい走りだと思います。
≫松田選手は前にもっと行きたいみたいな気持ちが。
≫性格がいい感じで表れてる。
でももともとこういう走りなところもあるんでしょうしただ、ここで何もわからずに訳わからずにわっと行ってしまうというような落ち着きのないところは持ってないので安心してみてていいと思います。
≫こちらからは以上です。
≫有森さんありがとうございました。
またフィニッシュ地点で解説をお願いします。
この3人ですが松田は少し口をとがらせるような格好。
果たしてスタミナがこの後半に対してどの程度、残っているのかというところになりますが。
寒いこの空気の中でも当然、額にも汗がにじむようになってきました。
そしてその横で実績があります黄色いユニホーム安藤友香逆にこの松田を見るような形で後ろからレースを進めていきます。
何か2人の静と動増田さん、レース序盤から本当に好対照で推移していってますよね。
≫本当ですね。
松田さんが初マラソンでチームメートの前田彩里さんのお母さんが市民ランナーで強いジュンコさんっていうんですけどジュンコさんからメールをもらって松田さんは30キロから頑張ってって30キロまではあっためてあげるいかなくていいんだよってそういうペースになってたんですよ。
だからこれが前を走ってても自重してればいいなと思います。
≫ここでそして今、ダイハツの応援団がちょうど松田の横に多数、駆けつけています。
≫これは力になりますね。
≫頑張れ頑張れ、松田!≫そして、今画面手前から2番目松田選手のお母さんも映りました。
≫松田明美さん元気なお母さん。
大きな声出してましたね。
≫松田にとっては一番の力になったかもしれません。
母からのエールを受け取ったダイハツの松田瑞生。
この後果たして持ち前の勝負強さで抜け出すのか松田がこのあと初めて体験する未知の世界へと入っていきます。
≫2年後の東京オリンピックを見据えてマラソングランドチャンピオンシップの出場権そして東京につながる何かをつかみたいという選手たち。
戦いは後半戦に入っています。
現在、先頭がこの日本人松田、安藤前田の3人その後ろ、エチオピアのゲブレセラシエペルーのテハダと追いかけてさらにはベテランの吉田香織さらには小崎まりが追いかけていって果たしてこの2人もマラソングランドチャンピオンシップの出場権になるかという戦いになっています。
間もなく先頭集団は25キロを迎えます。
ここまではしっかりと3分25秒前後の1キロのペースを刻んでいきましてフィニッシュタイム2時間24分台というペースになっていますが今先頭集団25キロを3人が通過しました。
1時間25分21秒。
この24キロから25キロのペースが3分38秒ときょうの25キロの中では最も遅いタイムということになりました。
そして、ここで前田選手がちょっと前に出てきましたね。
≫いいですね!チャレンジするかな?≫そしてペースメーカーの前に出ました。
これを見ていや、私が引っ張るということでラーマ・ツサが再び前に出てきていますが増田さんこの動きどう見ますか?≫いいですねこの前田穂南の勇気が素晴らしい。
≫ペースメーカーをどんどん引き離していきます。
高橋さん、これがペースメーカーが衰えたというよりは前田が出てきてますよね?≫これがチャレンジなんですね。
先ほど、最初に増田さんもおっしゃられましたけどもMGCを持っているだから怖いものなくチャレンジするといった部分がつながるんですよね。
すごくいい姿だと思います。
≫いいじゃない。
≫21歳、天満屋の新エース候補前田穂南がここで単独で前に出ました。
そして追いかける松田とそれから安藤のこの2人がどうするかというところなんですが。
≫松田さんがすぐきそうですね。
給水を取って追いつきそうですね。
≫なんとペースメーカーを置き去りにして日本人3選手がそのまま前に出てきそうな形となりました。
25キロ地点でレースが動き始めています。
高橋さん、これはペースメーカー30キロまでと思いましたが松田が動かしていきました。
≫このいきなりの自分の予定していなかったところでのペース変化というのは世界陸上やオリンピックでは十分にありえることなんですね。
そこでの反応が後ろの2人今、少し遅れていますよね。
この迷っている時間というのが結局最後まで結果に結びつくことになると思うのでこういった変化にすぐに対応できるような鍛えていなければいけないと思うんですよね。
≫でも対応できなかったのかしらそれぐらいのスパート。
≫周りの人たちがみんな30キロまではこれで行くんだとたぶん決めつけている部分も。
≫私も先ほど30キロまではこうじゃないんですかって私もそう思っていましたけどもそういったところ度肝を抜かれるようなこういったスパートというのが世界ではあるんですよね。
≫武冨さんの作戦なんですよ。
武冨さんが言ってたんですきのうから。
みんな30キロまでペースメーカーに運ばれると思うから同じことやっちゃだめだよと。
だからそれを実行に移せる前田さんが素晴らしいですね。
≫これが引き出しになってくるんですよね。
こういった引き出しをたくさん持っていくほうが本番の試合に出た時の自信につながります。
≫あとはこれがどこまでもつか。
最後までもてればいいけど。
≫持てなくてもいいんですね。
1回失敗したってこういう度胸が大事ですよね。
≫大事です。
≫天満屋の前田が前に出てその後ろ松田と安藤とのその差がおよそ15mくらいまで広がっていきました。
≫40mくらいはありますね。
後ろの松田さん、安藤さんはちょっと様子を見ながらどうしようかなというような走りに見えますね。
≫これだけの差が広がりました。
50m近くまでその差が広がって前田がペースを上げていく中で松田、安藤はどうするか。
まだペースメーカーのペースに合わせてちょっと自重しているような格好です。
これはどうでしょう高橋さん前田としてはもう引き離していくしかないという形なんでしょうか。
≫今1キロ3分18秒もういきなりこれで10秒近く上げたことになるので。
≫ここに対応できなかったんですよ。
ただ、対応できない安藤さん、松田さんじゃないと思うんですよね。
≫迷ったんですね。
どうしようっていう瞬時の判断というものができなかったことが今の状況にあるわけですね。
≫ただこれだけ開いてしまいますと今度はこの2人というのはどうでしょう?逆に前田選手がどこかで落ちてくる可能性がありながらという話になるんでしょうか。
≫目を離してはいけないと思いますね。
これ以上やはり開くと追っていくのが前田さんが落ちていかない限り難しくなってきますからしっかり目で追うことというのがとても大切になってきますね。
≫特に安藤さんなんかは前田穂南さんの自己ベストが2時間28分台で自分は21分台だから落ちてくるだろうという想定する気持ちは強いかもしれないですね。
≫こちらバイクです。
安藤さん、そして松田さんがペースメーカーの前に出まして今、追い始めていますね。
明らかに走りが追う走りに変わっています。
≫ペースメーカーラーマ・ツサを置き去りにしてこの安藤、松田この2人も前田を追い始めています。
特に松田のほうが前に来た。
そして安藤もそれを追いかける形。
さあ、ここは松田としては大阪薫英女学院高校の1つ後輩のこの前田の遅れをとるわけにはいかないとそんな意識もあるかもしれません。
≫まさになにわの意地ですよね。
1年後輩でヤスダ監督も言ってましたけれどもやっぱり松田さんは負けず嫌いだから前田さんに負けたくないって気持ちは本人持ってるだろうと。
前田さんのほうは前田さんでマラソンの経験は自分のほうが上だから1個年下でも負けたくないという芯の強さがあるからこの2人の対決ですね。
≫そこに安藤がこちらはタイムでは一番上のタイムを持っている中でどう落ち着いてレースを分析しているのか。
≫でも前田さんの走りもぎりぎりいっぱいで引っ張り続けているのではなくて足が非常に長い選手ですからその足の長さを最大に生かして伸びやかな走りにさらにさっきよりも伸びやかな走りになっている気がします。
≫でもQちゃん大阪薫英女学院というのはすごいですね。
この彼女も卒業生で後ろの松田さんも卒業生Qちゃんの子と尊敬している大森さんがダイハツに入って大森さんも大阪薫英でやっぱりヤスダ監督から林さんへのたすき渡しというか2人の連携が非常にすごいんですか?≫高校時代に全部を使い切らずにそのあとの人生をしっかりと見越して練習をこなしてくださる高校時代というのはすごく実業団に行って花開きますね。
そういった指導をされていたんだと思いますヤスダ監督が。
≫さらに強くしてくれるのがダイハツの林監督。
≫ですからその大阪薫英女学院からマラソンの名門天満屋そして、ダイハツへ羽ばたいていったこの2人があるいは2020年東京オリンピックのそれぞれ主役になるのかもしれません。
そして勝負は果たしてどんな結末を迎えるのか27キロを過ぎましてこの1キロは3分17秒前田穂南がペースを落とすことなくさらに上げたという走り。
≫ワクワクしますね!≫日本のマラソンまさにこういう展開を待ってたわけですからね。
果たして勇気を持って飛び出した天満屋の前田穂南このまま逃げ切りを図ることができるんでしょうか。
≫25キロで飛び出しました天満屋の新エース候補前田穂南が飛び出して2位との差を広げています。
そして2位争いも変化がありました。
2位のダイハツ松田そしてスズキ浜松の安藤が遅れ始めています。
安藤と前を行く松田の差がこれだけ広がりました。
高橋さんちょっと安藤が苦しくなった。
≫これが本当に戦略というものなのかなと。
実力がそこまで変わらなくてもまた安藤さんのほうが力があっても自分の思うところじゃないところで行くことによって切れてしまった部分というのはありますね。
≫Qちゃんも言ってましたもんね。
練習の6割しかできてなかったということもあったでしょうしね。
≫そしてこの松田の後ろに安藤ですがこの安藤にはバイクリポート千葉さんがついています。
≫松田さんの後ろ、約50m差が開きましたね。
安藤さんの口があいたりして呼吸が苦しいといったような様子は見受けられないんですけどもただ、ペースアップ、揺さぶりにちょっと置いて行かれてしまったというところですね。
≫ただ、安藤としてはやはりロンドンで揺さぶりについていけなかったその。
≫ただ、記者会見の時も何か自分が予期しなかったことがあったときが本当の自分の弱さと向き合う場所だとおっしゃっていたように今、まさにその自分と闘っているところだと思います。
≫こちらバイクです。
松田さんが随分詰めてますね前田さんまで。
トップの前田さんまで20mですね。
≫だって千葉さん元気ですもんね松田瑞生さんはね。
追いつくような勢いじゃないですか。
≫ちょっと実は27キロから28キロまでこの1キロが3分24その前の1キロからすると7秒ほどペースが落ちたということでどうでしょう前田が疲れてきたというところもあるんでしょうか。
≫この調子でいったら追いつかれますね。
松田瑞生さんに勢いがある。
≫後ろからひたひたと大阪薫英女学院1学年先輩のダイハツ松田瑞生が迫ってきました。
前田、勢いを持って勇気を持って25キロ地点で飛び出しましたが30キロ手前に果たして松田瑞生が捉えるのかどうか。
≫松田瑞生さんは亥年なんですよ。
来年は自分の年だと言いながら自分はイノシシのように追っかけるのが好きでだから駅伝なんかでもゴボウ抜きするんですよ。
最高の展開だと思ってるんじゃないですかね。
≫世界の舞台へ羽ばたくランナーを何度も見守ってきた大阪城の天守閣その下で松田対前田。
大阪薫英女学院のOGがまさにつばぜり合い。
初マラソンの松田瑞生もう完全に前田の背中射程圏に捉えています。
何か一瞬離されて動揺した部分あったかもしれませんがここに来て松田の元気がまた戻ってきたようなそんな印象もあります。
≫松田さん無理してついている感じではなくて少しずつ自分の実力今の力とこの間を計算しながら詰めている形があるので、無理に今、体力を使っていないように見えますね。
≫やっぱり冷静ですね。
言ってましたもんね、今回は勝つために一番自分が大事なことは松田さん冷静でいることだって自分で言ってたからそのへんがレースに出てますね。
≫勢いのあるこの腕の振り方そして30キロを目の前にしても全く衰えないそのピッチ。
前を行く天満屋・前田穂南を間もなく捉えます。
28キロから29キロの1キロのラップタイムは3分21秒ですから前田のペースというのは決して遅くはなってないんですね。
≫なので松田さんが上げているということですね。
それ以上早く詰めているということになります。
≫今ね、たぶん松田瑞生の頭の中には男性3人組のレゲエのポップスグループベリーグッドマンの歌が流れていると思います。
調子がいい時にはベリーグッドマンが流れるといっていました。
≫リズムに乗ってひたひたと前を行く前田の背中を追ってくる大阪生まれ、大阪育ちの松田瑞生さあ、大きな声援を受け取って間もなく大阪城公園から一般道へと戻っていきます。
松田、頑張れという声が飛びました。
地元の声援これも、松田にとっては大きな力になります。
ただ前田穂南も兵庫県尼崎市出身現在、実家は大阪の豊中市にあるということで両方ともにまさに地元のレースと言えますからね。
≫今のカーブを使って非常にうまいコース取りをして追いついてきましたよね。
≫やっぱり疾走してるから道のりもありますしね。
≫ここも地元だというふうにおっしゃってましたけど本当にうまく詰めてきました。
≫あと10mですね。
≫勢いに乗って一気にあと10mのところまで詰め寄ってきました。
もう完全に前田を捉えた松田瑞生果たしてこの前田は松田のその足音は聞こえているんでしょうか。
≫前田さんも焦らないことですね。
もし松田さんが追い付いてきてももう今の時点でレースの流れを変えられるほどの度胸や自信というものができた1つの課題はクリアして自分のものにしたわけですから素晴らしいレースをしていると思います。
ここでもう一段階冷静で彼女もいられるかどうかってことが試されるところです。
≫前田さんね。
ここでもう満足してほしくないよね。
自分がチャレンジしたんだってそこからまたさらに勝つということがきょう、できればいいですね。
≫武冨監督も天満屋・前田の一番のいいところは粘り強さというふうに評価してます。
ですから追いつかれたあともしかすると前田が再び粘りを見せてついていくというそういうのができるかもしれませんね。
≫ど根性フラミンゴですからね。
粘りを見せてほしいと思います。
≫そしてまたダイハツの大応援団。
そこでまたギアが上がったか。
前田がその後ろから松田が迫ってくる。
お母さんの大きな声援が飛びました。
高橋さん松田がこのペースで前田を捉えた後松田というのはどう意識すればいいんでしょうか。
≫もうこのまま行ったら前に行くかもしれないですね。
普通だとそうなんですけどもね松田さんはつけ、つけって形で温存することを監督から言われているのでつくのかもしれないです。
私だったらたぶん、そのままかわしていきたいところですけど。
≫ちょうど30キロじゃないもう少しで。
松田さんの性格からしたらつかないんじゃない?行っちゃいそうな今でもお祭りみたいな気持ちで走ってると思うんでわっしょいわっしょいって感じなんで。
≫そして30キロを今、通過1時間42分01秒ですがなんと29キロから30キロのこの1キロも3分20秒を切ってきました。
今の5キロ16分台です。
16分40秒台。
≫素晴らしいペースで前田が逃げてそしてそれを捉えにかかったダイハツの松田瑞生。
間もなくこの2人が並ぼうとしています。
≫あと5mですね。
≫このタイムで行くとゴールタイムが2時間23分30秒を切るくらいのペースになりますから2人とも初マラソンの松田さんはもちろんですけども前田さんも素晴らしい自己記録になりますね。
≫そしたら野口みずきさんの大会記録を上回るかもしれない。
そこまではいかないかな。
≫そこまではいかないですね。
≫21分台になりますからね。
スペシャルドリンクでエネルギーを充填そしてダイハツの松田が一気に前田を捉えようとしている。
その両者のサングラスの奥その視線はしっかりと前を見据えている松田一方の前田は苦しくなってきたか。
ペースはしかし全く衰えない。
≫前田さんも涼しい顔をしていますね。
まだ余裕はあると思います。
≫いいですね。
≫となりますと追いつかれた後前田の対応は果たしてどうか。
間もなく捉えます。
ダイハツの松田瑞生1万m日本代表素晴らしい勢いで一気に前を行く前田をついに捉えます。
残りは5m。
≫1万m一番強いスズキアイコさんを抜いて優勝してるああいう勝ち癖がついてますからね松田さん。
≫今、顔を少しぬぐった。
そして前を見据えるちょっと口があいてきたのが天満屋の前田穂南。
苦しくなったか。
一気に先輩・松田瑞生が迫ってきた。
まだ粘る。
その差は3m。
完全に前田はこの松田の存在に気付いているでしょう。
そして松田はどうするか一気にかわすのか。
一気に松田が並びかけていく。
松田がふ〜っと息を吐いて決して楽ではないかもしれないしかし、勝負を過ぎた30キロ。
松田が一気に前田をここで並びにかかります。
さあ、松田がどうするか。
前田をかわすか!並んだ!ここは並んで前田も譲らない!前田、ついていく!一歩だけ前に出ましたが前田がついていく!しかし、ここでついにダイハツ初マラソンの松田瑞生が先頭に立ちました。
≫松田!頑張れ!≫ともに息遣いが苦しくなっている。
ただ、高橋さん前田はちゃんとついていきます。
≫しっかりと今まで前を引っ張っていた分後ろについてそこで力を温存させてほしいですね。
しっかりついてほしい。
1m離れるとそれが命取りになる。
これが本当にマラソンの鉄則ですからしっかり詰めてついてほしいですね。
≫このへんが前田さんは重友梨佐さんを尊敬しているから重友梨佐さんが苦しいところから強かったっていう背中、見てきてますから。
≫もう前にいるのは松田さんではなくて重友さんなんだという形でしっかりイメージしながらついて行ってほしいですね。
≫そして前を行く松田のほうなんですがこの松田の口元というのも少し苦しそうな表情少し見え隠れするようにもなってきませんか。
≫松田さんとしてみたらやっぱり…。
でも、離してますから。
≫ここでちょっと離れた。
≫自信持って走ってると思いますよ落ち着いてます。
≫松田が少し引き離してその差は5m。
≫今、2mあきましたね。
ただ、前田さんも呼吸はさほど苦しいような感じは見えませんね。
まだまだ粘っていけると思いますよ。
≫そして一方の高橋さん前田のほうはこれ以上離されると少し気持ちが切れそうになるだけについていきたいですよね。
≫ただ今、千葉さんが言ったようにやっぱり持久力とか足のスタミナというのは持っていると思うんですねやっぱり経験もあるので。
なのでしっかりとこのあと松田さん初マラソンでどうなるかわからないといったことも含めたら、しっかりと今は自分のリズムを刻んでほしいですね。
≫無理して上げるよりは自分のリズムでいいんだと。
≫しっかりもう一度立て直して前を追うような感じで切り替えてもらいたいなと思います。
≫だから無理しなかったのかもしれないですね。
≫林監督もそのあたりを言っていまして今は無理するなマイペースで行こうと声をかけていました。
そして上りで頑張って下りで使えというふうに言っていました。
≫上りで頑張れ上りが強いからね。
≫このあとこの玉造筋で高低差8mから9mというアップダウンを2度迎えます。
そこで松田が前田を一気に引き離していくのかどうか。
さあ、力強い腕振りは変わらず千葉さん30キロを過ぎてこの松田のフォームというところではどうでしょうか。
≫後半になればなるほど松田さんというのは走りが良くなっていまして前半の10キロまでというところはどちらかというとちょっと硬いなマラソンの走りではないなと思うんですけども距離を進むにつれてどんどん自分のいいところを走りっていうのができているように思いますしまた、呼吸なんかも口がさほど大きくあいていませんのでまだあと1段、2段くらいギアを残したような走りなのかなという感じがしますね。
≫そして迎えるこの上り坂。
≫上りは力強いですね。
≫肩で風切って走るこの腕振りなんか見るからに強いですよね上りが。
≫やっぱり腕でしっかり足をフォローするといったところでは全身をうまく使って走ってると思います。
≫ここでうまく楽に上ってそして下りで引き離してほしいという林監督の声もありましたが上り終わった後、果たして前田とその松田の差は広がっているんでしょうか。
32キロを過ぎましてなんと、この1キロは3分15秒。
やはりこの松田が第1段階のスパートをかけたといっていいでしょう。
≫勝負をかけるところでしっかりとその力を注ぎこめるかどうかっていうのは勝負に対してはすごく大切なことなんですね。
その勝負をしっかり決め切れてると思います。
≫いいですね。
ちょうど4か所で家族の方のさっきの応援があるみたいですね松田さんはダイハツの。
その中に4人きょうだいなんですけど末っ子のセイヤ君という7歳が自分の子供みたいにかわいいって言ってセイヤ君の応援を聞くとまたペースが上がるそうですので、これはもうセイヤ君にあと5か所くらいいてほしいですね。
≫まだあと1度か2度家族の声援を受けるチャンスがあると思いますがこの松田が前田を引き離していますが下りに入っての走りというのは?≫少しリラックスしたような感じで、フォームとしては少し変わりました。
ただですね、今離し切っておかないといけないっていう頭もあると思いますそれが当然なんですね。
なので本人としてはタイムだけは落としたくないという思いは持ってると思います。
≫逃げてるんですね、今。
≫高橋さんが良くスパートは1度で決めないといけないということをおっしゃりますけどもしっかりとここは決めることができてると。
≫下りだからと言ってあんまりリラックスしすぎて後ろに追いつかれてしまうとその意味がなくなってしまうので決めきる所はしっかり決めきるといった走りになってると思います。
≫シドニーオリンピックもサングラスをさっと取ってあそこからのスパート力は素晴らしかったから。
≫ここで離さないと追いつかれてしまうってこともあったので38キロからなくなるかもしれないですけどそういうことを無視していけるところまで行って後ろの人に楽をさせようというか、追う力をなくさせようっていうそんな作戦でしたけど、まさにそういったとこの展開になっていると思います。
≫松田さんまだサングラスしてるからもしかしたら本当のスパートの時はサングラスを取るということは考えられますかね。
≫あるかもしれませんね。
私の場合はサングラスが少しこめかみをくっとすることで頭に明確なすっきりとした頭にならなかったので勝負所を見逃したくないと思って取ったんですけどもそうやって眼鏡を少し取るとか帽子を取るいろんな手袋取るといったものが自分の気持ちの切り替えにもつながるのでそういった変化があるかもしれない。
≫まだ手袋もしてますしね。
≫またさらに差が広がっていく中でここでヤンマースタジアム長居の有森さんどうご覧になっているか加藤さんお願いします。
≫有森さん、すごいレース展開ですね。
≫なたとかみそりの戦いみたいな感じでなたでぐんぐん行ってる松田選手の走りはやってきたことがそのまま生きてますね。
非常に整っているというかバランスもいいですし筋力もあるしブレもないしっていうただ、たぶんご本人がもともとこういう状態になるポイントよりはちょっと早めに来たポイントだと思うんですね。
ですから、やっぱり35キロ以降というのはあまりいい意味で調子に乗らないでペースを守っていけばいいんじゃないかなというふうに見えますね。
≫ありがとうございます。
≫松田と前田のその差が17秒ですから徐々に広がってきていますが32キロから33キロアップダウン下りもありましたので3分14秒も≫上がってますね。
≫さらに上がっていますからこのまま一気に引き離していこうというこの松田の思い。
そして前田も追いかけていきますが前田のほうも決してですから1キロごとのペースというのは悪くないと。
≫そうなんですよだから私は今松田瑞生さんの心理がちょっと心配なんですよ。
本人はラスト100mの絶対的な瞬発力を持っているから乳酸値18kgまで出し切れる才能があるとわかってるからラスト100と思ってたでしょそれが前田さんがこういうレース展開をしたことによって今、自分が1人で走っているというこういう気持ちと戦うことが初マラソンでできるかどうかこれは底力を試されますね。
≫ただ、これでもし最後まで行ききったら彼女のマラソンへの適応能力というのが一気に開くわけですからねそこを期待したいですよね。
≫初マラソンでの記録というのも期待がかかってきますしこの力強いフォーム実は林監督もどこまでマラソンの適性があるのかというのは正直最初は半信半疑だったということなんですね。
ただ、練習をさせてみて長い距離40キロ走などをさせるうちにこんなにも強いのかこんなにも長距離を走り切れるのかと驚いたというのがこの松田の適正能力だったそうですね。
≫きょうまたもう一段階こんな力があったのかっていうそんな瞬間になるといいですね。
私も練習の時に設定タイムがあるんですけどもそれを無視してがんと最初に行ってしまったときに監督に怒られたりもしたんですけどもお前、こんなに走れるのかってある時を境にすごくレベルが練習の中でも上げれたんですね。
自分たちの予定よりも殻を破るというのはまさにこういうことなのかなと思います。
≫Qちゃんもチームの中にライバルがいっぱいいたけど松田さんもねライバルが前田彩里さんもいるしまた大森さんが入ってきたしとそのチームの中で刺激しあってるのがきょうの走りにもつながってるかもしれませんね。
≫このあと苦しくなってくる35キロ初マラソンの前田の前に待っているのはこの後は試練なのかそれとも歓喜のフィニッシュテープなのか前田がさらに引き離して先頭を独走態勢に入ってきています!≫30キロ過ぎて先頭の前田を捉えて先頭に立ったのがこのダイハツの松田でした。
そして30キロ以降はなんと3分20秒を切るペースで1キロを刻んでいきまして高橋さん、このままいきますと2時間22分台が出そうなそんなタイムになってきていますね。
≫2時間22分のタイムももちろんですけど後半こうやってぐっと上げられる選手っていうのはやはり楽しみですよね。
≫そしてこの松田と前田の差が約30秒くらいまで広がったということになりました。
≫松田さんはMGCももちろん考えてますけども2時間22分台で走ると日本実業団連合のほうからニシカワさん親分のところが1000万円なんですよ。
すごい松田さんはハングリーだからそういうニンジンがあればあるほど頑張れる人だから記録も22分魅力だと思います。
≫間もなく35キロを迎えます。
この35キロのスプリットタイムというのも1つ注目していきましょう。
初マラソンで安藤に負けず劣らずこちらも素晴らしいデビュー戦になりそうなここまでのペース。
35キロを通過しました。
1時間58分25秒。
≫すごい速いペースですよ今の5キロ16分20秒台です。
≫後半に入ってきてこれだけペースを上げることができている。
このままいきますと2時間22分46秒くらいのフィニッシュタイムということになりそうですが果たして、このペースで最後まで押していくことができるのかそして今、後ろから前田穂南がようやく35キロを通過していきます。
その差は27秒。
ただ、この前田穂南もこのペースで行きますとまだまだ2時間23分台はしっかりと出せるタイムということでベストタイムという前田にとっては自己ベストは十分に更新可能です。
そして、東京オリンピックマラソン代表選考レースのマラソングランドチャンピオンシップ通称MGCこのMGCのチケットを手にするボーダーラインというところも気になってきますがこの先頭・松田2位・前田の後方どうなっているでしょうか。
2号車です。
≫2号車2位の前田の背中は見えません。
現在3位の安藤友香です。
この1キロが3分39秒とここまでで最も悪いラップということに野口さんなってますね。
≫そうですね先ほどから見ていますけども表情も硬くて2時間21分を出していた時の勢いが全く見られないんですよね。
フォームの大きなブレはないんですけどもやはり、このままずるずる行ってほしくはないですよね。
≫ストライドが伸びてこないそしてピッチが上がってこないという状況です。
現在、MGC出場資格の2位ということで2時間28分以内で出場権を手にできますがこの1キロが3分39秒このまま落ちていくと苦しいぎりぎりの所になってきますよね。
≫苦しいですね。
ただ、このままもっと落ちることはたぶんないんではないのかなと思うんですけど何とかこのペースを落とさずに保ってほしいと思います。
≫このままのペースで行けば2時間24分ということで十分に狙えるんですがここから維持できるかそして上げていけるかという安藤です。
≫安藤にとってはここから先もう1つ最後の自分との闘いが待っているということになるでしょう。
高橋さん苦しい状況ではあると思いますけども安藤選手に乗り越えてほしい壁というのはどのあたりになってきますか。
≫やはり、自分でも言っていましたけども弱い自分に勝つやはり、いい時ばかりがマラソンではないと思うんですよね。
いい時だけではなく弱いところでまたうまくできないところでどういうふうにカバーしていくかというところで土台を上げるそんな強い安藤選手になってもらいたいですね。
≫名古屋で出した2時間21分台のタイムというのはまぎれもなく実力ですからね。
≫現役の最速ランナーですよね。
≫あの時は本当にみんな度肝を抜かれるようなそんなタイムを出したわけですから自信を持ってもらいたいですね。
≫動きはあの時と変わりましたか?≫やはり足に力がないですね。
前に進むストライドも含めて馬力がちょっと少なくなっているので走り込みをしっかりして自分の気持ちが乗ると彼女は行くか行かないか100か0かというような杉山コーチもおっしゃってましたけど。
≫芸術派だね。
≫うまく80でも70でもうまく乗るような形を作ってもらいたいなと思いますね。
≫そして、先頭です。
ダイハツの松田瑞生後方の前田をもうはるかかなた1分は言い過ぎかもしれませんがかなり後方まで引き離していきます。
≫腕振りが大きくなってきましたもんね松田さん。
≫こちら、バイクです。
その松田さんなんですけども近くで見ていましてとにかく速いんですね。
前へ前へ空気を切り裂くようなスピード感を感じます。
そして、フォームのほうも体を反る悪い時のような動きは全くなくて顎がきちっと引かれて腹筋に力が入ってもう今、乗っているというような状況ですね。
≫少し口元がゆがみ始めてはきていますがただ、やはりこの人は体幹の強さで走っています。
腹筋の強さがありますからこれが終盤どう生きるかですよね。
≫この腹筋が大韓が武器ですねシックスパックきょうお見せできないのが残念ですね。
あっためてますけど。
≫35キロ地点ですけども先ほど吉田選手が5位で通過しました。
MGC出場権獲得圏内ではあるんですがもう少しペースを上げなければ厳しいという状況になっています。
自己ベストを更新する勢いではあります。
≫香織さん、頑張ってほしい。
これ、香織さんだけの世界を確立しましたからね。
誰よりも市民ランナーに愛される香織さんで大変頭もいい選手で関西大学のほうで非常勤で講師なんかもこれから努めていくアカデミックな世界にも入っていきます。
≫マラソングランドチャンピオンシップこの出場権をこの大阪から何人が手にできるのかというところですがちょうど今、5位のところ日本人で言いますと4位ということにはなるんですが前田穂南選手はすでにこのマラソングランドチャンピオンシップの出場権を手にしていますのでこの前田を除いた日本人上位3人は2時間27分以内で走り切ればその東京オリンピックの代表選考レースへの出場権を手にできるというところになります。
≫吉田選手はやはり市民ランナーの方々に自分の走りで元気を渡したいそして自分自身も市民ランナーに元気をもらっているということではMGC取ったら非常に大きな力になると思います。
≫みんながうれしいですよね。
≫そして今、ダイハツの林監督から最後の活が入ったような行けるぞ!というような声があったようにも聞こえました。
≫やはり松田選手は世界陸上に去年1万mロンドン大会出たんですけどもまだ自分が弱いということも実感したそうなんですね。
勝つためにそして戦うために常に世界の速さを意識してトレーニングをしていると。
先ほどのこの後半のところで16分台に上げられるのは…。
≫松田明美さんお母さん。
≫うれしそうですね。
≫松田瑞生さんの10倍明るいですよもうしゃべりが。
私と1文字違いなんですよ。
ただ、私にも明美っていう名前は明るくいかなきゃだめやんって私も活入れられちゃうんですよ。
≫でもお母さんの声を受け取ってみいちゃん行ってやみたいな形の声をかけられてさらにペースが上がったような感じもありますね。
≫お母さん、マッサージとかおきゅうやってるからきょうは治療院のメンバーが100人くらい来て応援してるらしいです。
≫今ガッツポーズも見えましたね。
≫お母さんの明美さんにガッツポーズ!この42.195キロはお母さんにささげるそして家族のために走りたい初マラソンだと松田選手は話していました。
≫本当にここは家族の絆が強い家庭でお母さんの明美さんお父さんそれからユウリさん、セリナさんセイヤ君といるんですけどね彼女が瑞生さんが中学校の時に柔道やってたのも妹のセリナさんが柔道をやりたいって言って送り迎えしてたら自分も柔道やったっていうくらい本当に家族の仲がいいんですね。
≫ですから東京オリンピックに出るということが一番の親孝行そして家族を喜ばせることになるんじゃないかということでそれが最大のモチベーションなんだと松田選手は話してますね。
≫賞金もらったら今回お年玉もセイヤ君に奮発したけど、賞金もらったら家族を旅行に連れていきたいって言ってました。
≫ですからこのマラソンが終わった1つのこのマラソンのモチベーションがお母さんをこのマラソン後に韓国に連れていくことなんだと言ってましたね。
≫鍋であったまってほしいですね。
温かい家族ますます暖かくなりますね。
≫まさに、母のために走るこの松田の42.195キロになっています。
≫お母さ〜ん!イェ〜イ!≫あかんやん。
≫これ、あげるわ。
≫ありがと。
≫お母さんの明美さんは実家で鍼灸院を営まれていまして中学校の頃からレース前にはお母さんの治療を必ず受けてレースに臨むというのが松田選手のルーティンです。
お母さんにみてもらうと何か絶対によくなるというそんな信頼感もあるそうですね。
≫今回は筋力をよくつけてきたなって合宿から帰ってきて言われてそれがすごく自信になったともお話ししていましたね。
≫ずっと体を診てますからね。
≫プラスしてお母さんが筋力はいいんだけどもなんか彼女が寒くて非常に冷え性なことをずっと心配しててだから寒くなければってことでおきゅうを随分やってましたね。
≫きのうも血行をよくするそんな最後の施術をお母さんから施されたこの松田がまさにお母さんとともに戦っているこの大阪の舞台かもしれません。
松田のペースは一切、衰えることを知らない。
まだこの36キロから37キロも3分18でカバーしてもうタイムがこれはどのくらいになるのかあるいは、2時間22分台中盤くらいまで上げてくるのかなという感じになってますよね。
≫やってきた練習からすると後半も自信持ってるでしょうね。
アルバカーキ標高1800mのところで酸素が薄い中で40キロ、速いペースで2本。
変化走を6本やってきてますから。
しかもラスト1キロ2キロを3分8秒、9秒で来てそれだけの追い込み練習をやってる松田さんですから。
≫ラストがとにかく林監督から見ても強いんだってまさに、もう今ラストまで来てるわけですからその力を思う存分発揮できていると思います。
風花が舞うこの大阪の街並みこの力強い松田の走りで何か冷え込んだ空気を一気に切り裂いていくその力強さは変わりません。
≫初マラソンでまたこういう走りを見せられると今から初マラソン狙う人もそうですしもちろんチームメートの前田彩里選手名古屋を目標にしてますけどもそういった火をみんなにつけますね。
≫大森さんだってこれからQちゃんのことをすごく尊敬してる人ですけどまた頑張るでしょうね。
日本中が頑張るでしょうね。
≫37キロから38キロこの1キロは3分27秒で若干の落ち込みはありますがここから残り5キロを切って最後の粘りを見せられるかという松田瑞生のこの走りです。
後方2位の天満屋・前田ははるか向こう。
≫オリンピックまで2年半って言いますけど野口みずきさん2号車に乗っていますけどもオリンピック金メダル取る2年半前の名古屋が初マラソンなんですよね。
それから2年半の間に力をつけて金メダルまでたどり着いたということを考えるともうみんなにまだチャンスはある。
この松田選手にも金メダルの東京オリンピックのチャンスは十分にあるわけですから楽しみですね。
≫Qちゃんはどうだったんですか?初マラソンからオリンピックまで。
≫私は大阪が初マラソンで3年半だったんですけども1回目が失敗してしまったこともあって実質上2回目のマラソンがちょうど2年半前まさに初マラソンのような2回目でそこから2年半で力をつけたのでまさにこれからだと思います。
≫楽しみですね。
≫そのあたり松田の走りについて2号車アテネオリンピックの金メダリストの野口みずきさんどうご覧になっていますか。
≫後半になればなるほど元気のいい走りを見れて本当にすごい。
こちらもどんなゴールタイムが出るんだろうとわくわくしています。
≫筋力はやっぱり大事ですね。
瑞生さんも一緒ですね。
この松田瑞生さんというのはとにかく本当に面白い選手ですよ。
ロンドン世界陸上で女子1万mで代表で行きましたけどあっちでコシノミチコさんに出会ったんですってファッションデザイナーの。
それで仲良くなっちゃって。
日本に帰ってきてからファッションショーの関西コレクションに招待されて、今LINEなんかでやり取りしてるそうですね。
だからいろんな世界の一流に会ってそれで自分が感性をいただいてそれを陸上競技にぶつけたいっていうなんか開かれてる選手なんです。
≫この松田の視線の先には東京オリンピックそして世界の舞台も広がっていきそうです。
≫一流というと関西学院大学で4掛ける100mリレー去年のロンドン大会銅メダルの一員となった多田修平選手ですけども同じこの大阪の夢プログラムというプログラムでやはり強くなってきたということもあって世界陸上でもご一緒で仲がいいらしいんですね。
多田さんが言うにはもう明るくて本番に非常に強いところは僕も尊敬する選手だって言ってましたね。
≫ですから大阪薫英女学院の安田監督も高校時代からとにかく狙ったレースは絶対に外さないのが松田だったと振り返りまして勝負強さというところでは日本トップクラスかもしれませんよね。
≫大阪はそれがいいですよね夢プロジェクトが功をなして。
住友電工の松本会長なんかがお金集めてジュニアを育成しようという仕組みですけども大阪いいですねそれがね。
≫しっかりと結果に結びついてますよね。
≫そしてその立てた目標をしっかりと達成するこのあたりの性格というのは松田選手の強みだと思うんですけども日記にすべてやるべきことそしてできなかったこと反省などを全部事細かに書いてそして目標を徹底できるというのが松田選手の強さというのもありますよね。
≫羽生君と一緒ですね。
フィギュアスケートの羽生選手も反省ノートっていうのをつけて良くても悪くても1日振り返って積み重ねて金メダルですからそういった面では近い選手ですね。
≫ですから増田さんがよくおっしゃいますけどもこの松田選手が好きな紫芋のアイス。
こういったものもやっぱりそのマラソンに向けては全部やめて体が冷えるものは一切口にしない口にするものはすべて温めてここ最近は徹底してきたということも言ってますからね。
≫きょうはゴールした後は紫芋のアイス食べられるかもしれませんね大好物の。
≫そしてこの松田を追いかける後方2位で走っているのが天満屋の前田穂南です。
こちらも自己ベストの更新はかなり濃厚になってきていますが千葉さん、どうですか。
この前田がご覧のような走りでちょっと腕振り苦しくなってきましたかね。
≫そうですねでも、ここから見てもまだ姿が見えます。
そんなに一気に切れているとか離れているということではなくてしっかり自分のリズムを刻んでいると思うのでこのリズムで行ってほしいですね。
≫足が長いからゆったり走ってるようでも進んでますもんね。
≫そんなにいきなり落ちてはいないと思います。
≫先頭とのその差は260m。
≫ただこのレースを作ったのは前田選手ですからね非常にこのレースの功労者といえると思います。
≫25キロでこの前田が飛び出していったことによって松田もペースを自然と上げることができたということになりました。
さあ間もなく40キロ通過。
松田のそのタイムはそして、フィニッシュ予想はどのくらいになってくるのか。
先頭ダイハツ初マラソン、松田瑞生40キロを通過しました。
2時間15分17秒というペース。
≫ちょっと落ちましたけどね。
≫ただ、2時間22分台。
≫22分45とかですね。
十分に22分台狙えるので頑張ってもらいたい。
≫38キロ以降は3分27、3分243分24、3分24と若干ペースが落ちてきているんですがそれでも極端に落ち込むことはありません。
そして最後の給水スペシャルドリンクを取りました。
ちらっと仲間から受け取ったそのメッセージを見やってそして、再び前へ向いて力強く走り始めています。
残り2キロを切りました。
松田瑞生これは去年の名古屋ウィメンズの安藤に続いて高橋さん、日本マラソン界にまた新たなマラソンヒロインが誕生ということになりそうです。
≫本当に楽しみですね。
光がちゃんとつながった感じはしますね。
≫きのうがちょうど若草山の山焼きだったんですよ。
マラソン界にも新しい芽が生まれてこれから育っていきそうですね。
≫安藤さんの21分があったからこそ自分たちも頑張れるっていうような大きなエネルギーになってると思うんですね。
≫風穴をあけましたもんね。
≫風穴をしっかりとあけてそれをつなぐ選手が出てくるこれからタケノコじゃないですけど春になってどんどん出てくると思いますよ。
≫この安藤そしてきょうの松田の走りによって日本マラソン界が大きく活性化しそうな予感。
口が少しあいてきた。
増田さん、ずっとこの走りをご覧になっていて最後の松田の走りいかがですか。
≫もう終盤になっていますのでマックスの状態で歯を食いしばってラストの追い込みをしているというような状況ですけども松田さんは走りもそうですけどもインタビューなんかでも聞いている私たちを引き込むような花のある選手でまたきょうのマラソンの走りも松田瑞生劇場というような感じでもう本当に将来が楽しみです。
≫まさにこの地元・大阪を劇場へ変えたのがこの松田瑞生でした。
キャラクターとしても性格としても本当に日本を引っ張ってくれそうなところありますからね。
≫パンチも今、千葉さんが言ったように華がある。
≫なんか、もうまだゴールしてないんですけど終わった後の記者会見だったりテレビの最後のコメントなんかがすごく今から楽しみですね。
≫今、面白いこといろいろ考えてるんじゃないかな。
≫ただ、前を走っているとゴールをするまで後ろを振り返れないのでたぶん不安で不安で仕方ないかとは思います。
私も何回も前を走って逃げているところを経験してますけども怖い、逃げろ最後まで行かせてというような願いを込めてまだ本人は走っていると思いますね。
≫本人がレース前、言ってましたよ。
今年はホップの年だと。
来年から自分は亥年で年女になるからホップ、ステップオリンピックでジャンプするって。
本当に来年がますます年女で期待できそうですね。
猪突猛進。
≫地元・大阪から大きな声援が飛んでいます。
≫これでまたセイヤ君が最後甥っ子の7歳セイヤ君が最後、一声かけるとまた頑張るんでしょうけど。
≫でも増田さんがおっしゃられたようにレース当日負けず嫌いなので冷静でなくなってしまってフォームが乱れるからこそ声をかけて途中で修正してあげたいということ林監督もおっしゃっていましたが家族。
≫そしてこの松田大応援団の前を通過していきます。
≫これが力になりますよね。
≫これで、最後の気力を注入してもらってこの後フィニッシュはどんな表情で迎えるのか松田瑞生。
いよいよ一般道に別れを告げましてまさにここは松田のホームグラウンドヤンマースタジアム長居へと松田が戻ってきます。
残り1キロを切りました。
しっかりと2時間22分台が見えてきました、この松田瑞生このダイナミックな走り林監督はともすれば長距離はもたないのかなという不安も最初はあったといいます。
それでもこのダイナミックな走りで大阪中の街をまさに自分の世界、松田劇場に変えて見せました。
ご覧のように沿道の人垣から地元のこの松田に対して最後の大きな声援が飛びます。
初マラソンというのは高橋さん、どんなに自信があるランナーでもプレッシャーのかかる舞台それだけに不安も大きかったと思います。
≫あると思いますね。
ただ、松田選手自身もそして、林監督もスタッフも家族もいろんなところに散らばってみんなでつかんだこの優勝だと思います。
≫おきゅうしたりねお母様がね。
≫お母さんも今ヤンマースタジアム長居で娘の到着を待っています。
家族のために走りたいと誓ったこの松田瑞生。
目標の東京オリンピックがすぐ2年後に迫る中で失敗できない初マラソンのプレッシャーも当然、あったでしょう。
ただ、自らのそして周囲の不安は完全に杞憂に終わりました。
最後までこの力強い走りは増田さんもう変わらず完全に不安を克服しましたね。
≫全く不安なし本人も不安なく走ってる感じですね最後まで。
≫果たしてこの松田劇場のフィナーレはどんな笑顔を見せてくれるのか。
大阪生まれ、大阪育ちのなにわ娘が小さいころから親しんできた大阪の42.195キロでまさに地元へのそして大好きなお母さんへの恩返しとなる走りを見せました。
1万m女王の松田瑞生はマラソン女王の松田瑞生へそして、なにわのヒロインは日本マラソン界のニューヒロインへ。
その子供のころから決めていた夢舞台。
東京オリンピックへ続くレッドカーペットで松田瑞生は堂々と大きな一歩を踏み出しました。
≫日本女子マラソン界に脅威の新人が現れました。
初マラソンの不安を抑え込んだ力強さ、そしてこのお母さんの声援とともに走り切った42.195キロ。
さらには途中ガッツポーズを見せたメンタルそして苦手な寒さも克服しています。
さらに自らの体と向き合う知性。
どんなと気も豪快なお母さんとともに歩んだ陸上人生松田の背中には母・明美さんの思いも乗せています。
なんという速さ最後の最後までこの速さは衰えません。
笑顔です。
お母さんの明美さんが笑顔。
一番の親孝行はお母さんを東京オリンピックに連れていくことと話す松田。
松田家の皆さんは松田瑞生に頑張れと言わないそうです。
自分らしく走ればいいという方針。
これが松田自身を楽にしています。
そして素晴らしいタイムで初マラソンを終えそうですサングラスを取ったフィニッシュテープが見えている松田瑞生、初マラソン初優勝〜!≫有森さん力強い。
≫すごいですね!久々本当にこれだけ力強い走りとぶれないランナーを見ましたね。
有言実行そのもので本当にある意味感動しています。
≫有森さんや高橋さん増田さんに対して見とってくださいよってレース前話してましたもんね。
≫次の前田選手も来ましたね。
≫そして笑顔で迎える母・明美さんです。
さらにこのレースを作ったのは前田穂南です。
この前田穂南25キロで自ら動きました。
そして、自らの自己ベストを更新しようとしています。
動かしたレース力強さも加わった前田穂南21歳3度目のマラソン自己ベスト更新です!レース内容と結果を伴いました。
≫素晴らしかったですね。
自力でとにかく直感で行きたいというコメントしてましたから本当にこのレースをある意味引っ張り、動かしたのは前田選手の大きな大きな力があったと思いますね。
≫この2人というのはまだ20代前半前田穂南が21歳こちらの2人お母さんと抱き合ってますけどね。
お母さん、泣いてますね。
笑顔でずっと松田の背中を押していたこの明美さんが涙を流しています。
そして家族が大好きなんですそう話していた松田。
一方の前田1学年先輩高校時代の1学年先輩の松田に負けたくないという気持ちは強かったでしょうから非常に悔しいでしょうね。
≫でもいい先輩、後輩の力を発揮したかなと見えますけどね。
≫自己ベストを大きく更新したのが前田穂南でもあります。
そして、レース内容も自らレースを動かすそんなレースを見せました。
一方の松田瑞生動かされた後に抜き返して単独走もありました。
このレース内容、いかがですか?≫言うことないのと本当にいいチャレンジと素晴らしいこれからの未来の日本の女子ランナーを見たような気がしますね。
≫そして、有森さんもおっしゃっているんですがこの松田瑞生という選手は豪快そうに見えて非常に自分の体とよく向き合ってるんですね。
≫やっぱり彼女がやってきたことっていうのはまず体をきちんとある意味整えそして、パーツを鍛え最終的に自分のやりたいところに結び付けたって非常にいい段階を積んできてそれにメンタルをきちんと乗せてきてますから体もぶれないけどメンタルもぶれないというもちろん非常に明るいところはありますけどそれだけではないものを持ってるというなたのような選手安定したなたのような選手を見ました。
≫そして外国人のたくましい選手を刈り取るためにはなたのような強い強ささらにはよく有森さん、おっしゃっているこの家族のバックボーンも大切なんだという。
≫家族をこれだけ喜ばせることがパワーの源だと本人は言ってますのでこういったエネルギーは一人一人の選手に家族の皆さん向けてほしいですね≫この母・明美さんは東京オリンピックではなくてパリのオリンピックでもいいんですそんな話もしています。
それは、たぶん松田を気遣ってのコメントだと思いますが安藤友香がヤンマースタジアム長居に戻っています。
今回の安藤は速さではなくて自らの強さを示したいという話をしていましたが≫かなり精神的には不安なような感じで入ってきましたけど大阪に。
レースの当日きょうはそこを振り切って頑張ろうという姿勢は非常に見えましたしやはりこの前田選手、安藤選手そして松田選手この3人がこの今回のレースの主役だと思いますのでいい位置で頑張ったと思います。
≫そして2時間28分以内ということになればマラソングランドチャンピオンシップの出場権獲得ということになりますからね。
まだまだリベンジの機会っていうのありますから。
≫チャンスはゲットしてるわけですからこのレースはこのレースで切り替えて次なる大きなものを目指してほしいなと思います。
≫この大阪を目指す過程でも何度もスタートラインに立つことをためらった安藤。
とにかく弱気な自分に打ち勝ってこのヤンマースタジアム長居に戻ってきました。
苦しかったと思います。
42.195キロ何とか2時間28分を切ってそしてマラソングランドチャンピオンシップの権利を得たい安藤です。
さあ最後のストレートに入りました。
苦しんだ、苦しんだその先のフィニッシュラインです。
2時間28分を切ればMGCの権利獲得切りました!安藤、苦しみながらもMGCの出場権を獲得しています。
≫頑張りました、本当に。
≫放送席そして会場の皆さん優勝されました松田瑞生選手に大阪陸上競技協会松本正義会長よりオリーブの冠が授与されます。
≫ありがとうございます。
≫続いて花束の贈呈です。
≫ありがとうございます。
≫そして、日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦さんからマラソングランドチャンピオンシップMGCチケットの贈呈です。
お願いいたします。
≫おめでとう!≫ありがとうございます!イェ〜イ!≫おめでとうございます。
それでは優勝インタビューです。
まずは初マラソンそして初優勝おめでとうございます。
≫ありがとうございます。
≫大きな声援を受けてきょうは序盤から先頭集団につけてそして後半はぐんぐんペースを上げてフィニッシュされました。
レースを振り返っていかがですか?≫監督から30キロまでは我慢しろって言われてたのでペースメーカーに合わせて走ってたんですけどそのあと余力があったので少しずつ詰めてって最後は大阪の地で輝けて良かったなと思います。
≫後半の30キロ付近で前田選手を追い抜きましたよね。
その時は、どういう考えをされていたんですか?≫あそこの並んだところで坂が上り坂になってたので自分にとってはここはキーポイントになるなってすごいコース試走でも考えてたのでそこで、しっかり勝負をかけれたかなと思います。
≫勝負のポイントだったわけですね。
そして、地元・大阪の大きな声援何よりも母・明美さんの声援は温かかったと思うんですけど走るうえで母の存在はいかがでしたか?≫自分の親は世界一だと思ってます。
私の自慢の心の支えでもあり一番自分の体をわかってくれてる人なので最後までこのレースのために調整もしていただいて恩返しできたかなと思うんでこれからももっともっといい成績を残して恩返ししていきたいなと思っています。
≫そして目標である東京オリンピックに一歩近づくMGCチケットを獲得されました。
今の抱負聞かせてください。
≫自分の夢が東京五輪へのオリンピック出場が夢であるのでその実現に向けてもっともっと今のままでは戦えないんでしっかり練習を積んでまた、この地に戻ってきたいなと思うんで頑張りたいと思います。
≫これからも頑張ってください。
優勝されました松田瑞生選手でした。
≫ありがとうございました。
イェ〜イ!≫ということで松田瑞生選手が初マラソンにして初優勝という偉業を達成しましたけども高橋さん、いかがでしたか?≫もっと最後のように優勝インタビューが歓喜にあふれたような感じになるのかなと思ったんですけどもあの元気なところと非常に冷静さというのがすごくちゃんとオンとオフの切り替えができる選手なんだなってことを改めて今の優勝インタビューで感じましたね。
それがしっかりレースにもつながってると思いました。
≫ご自身でも冷静でいることこれをかなり自分で意識されていたようですもんね。
野口さんはいかがでしたか?≫本当に驚きの走りをしてくれたなと思いますし後半のスピードの切り替えも素晴らしいものでしたね。
ゴールも彼女らしい笑顔が見れて本当にすごくうれしいですね。
16分台に5キロを上げられるというのは今の日本選手に一番必要なことだと思うんですよね。
世界ではそういった一気にペースを上げるということがすごくあることなのでいい今回の初マラソンが世界に向けたなったと思います。
≫新たな選手というか新たな走りという感じですかね。
後半、そして強かったですね。
≫強かったですね。
≫この走りができるのも2番になった前田選手の25キロからの飛び出しやはりあれも今回、前田選手にもですけども日本陸上界にも大きな財産だと思うんですね。
自分たちでレースを動かすそれがしっかりできたといったところではこの2人の力というのがさく裂したそんな大会だったと思いますね。
≫では、きょうのレースを振り返っていきたいと思います。
最初から安藤選手も松田選手もかなり攻めてる走りだったなという印象だったんですがいかがでしたか?≫最初はペースメーカーがいたので以下に集中してそして温存していくようなそんな走りだったようには感じますね。
≫この25キロ地点で前田選手が出てきたときっていうのはやはりこれはすごいレース展開になりましたもんね。
≫また、21歳22歳と本当に若い2人がレースを動かしていくっていうところがこれからの陸上界に新しい風を吹いてくれたなと思ってます。
≫楽しみですよね。
≫松田選手の1個下ですもんね≫同じ大阪薫英の先輩、後輩ですけどもそんなところもやっぱり気持ちつながったんだと思いますね。
頑張ろうという。
≫やっぱり先輩として負けたくないという気持ちもあったと思いますよね。
野口さんはどうですか?きょうのレースで印象的だったところ。
≫やはり前田選手がまず25キロ付近で前に出てレースの流れを変えたところがやはり天満屋の選手だなって何かをしてくれるような勢いがありましたよね。
≫そして30キロで抜いたということなんですがここでなんと、松田瑞生選手がこちらに到着しました。
おめでとうございます!≫ありがとうございます!≫もうすでに事前取材させていただいたのでぐっと距離が縮まったんですけどもおめでとうございます。
どうぞ、お座りください。
素晴らしい走りでしたね。
≫ありがとうございます。
≫どうですか、今のお気持ちは。
≫今の気持ちはすごいうれしいです。
≫冷静に走ろうということを心がけてらっしゃったみたいですけど。
レース始まる直前にネックレスを握って胸をトントンとやっていたのが印象的だったんですが何を自分に語り掛けてたんですか。
≫何か持ちたくてでも、手はもう手袋しちゃってたんでとりあえず握りしめるのがここしかなくてとりあえず全部アクセサリーもらい物なので自分はいける、自分はいけるって思いを込めて握ってました。
≫10個指輪をしてましたけど。
≫きょう7個です。
≫きょうは監督のだけ外して。
≫なんで監督の外すんですか。
≫遊んじゃうんですよ。
≫ちょっとサイズが大きいんですね。
そしてネイルも派手なネイルで。
でもみんなからもらったものをぐっと自分の力にしたわけですね。
≫全部大切な人からなんで。
≫でもかなり緊張してましたよね。
≫めっちゃ。
し〜。
≫スタート前ね。
≫めっちゃ緊張してました。
≫それがどこの時点でほぐれてきました?≫スタートをテープっていうかパン!ってピストルが鳴ってからですね。
≫もうそこでオンに切り替わった感じ?≫そうですね。
≫さすがですね。
≫そして2位の前田選手のインタビューが入ってきました。
≫前田選手にお話を伺います。
2時間23分台という記録でした。
どう受け止めてますか?≫2時間26分切り目標だったのでそれを達成できたのでうれしいです。
≫自己ベストということになりますが、いかがですか?≫23分台というのを想像していなかったのですごいびっくりしてます。
≫25キロを過ぎて一気に勝負をかけられたあのあたりの思いっていうのはいかがだったんでしょうか。
≫25キロ過ぎて、体のほうが動いてる感じがあったんで出ようと思って挑戦しました。
≫ということですけども今のインタビューご覧になって野口さん、いかがですか。
≫ちょっと悔いが残ったかもしれませんけど自己新ですし本当にこれからまたまた希望の光が見えてきた前田選手にとって希望の光が見えてきた大会だと思うのでこれからまた伸びていってほしいなと思っています。
≫そしてここで日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダー瀬古利彦さんにお話、伺いたいと思います。
瀬古さん今大会いかがでしたか?≫松田選手のダイナミックな走りなんか将来性をすごく感じましたね。
≫力強い走りでしたよね。
≫ニューヒロイン誕生です。
≫ありがとうございます。
前田選手がはっと出てきたときはどんなお気持ちだったんですか?≫もう行くんやと思ってました。
≫動揺はなかったですか?≫なかったです。
ペースメーカーに30キロまではついていくというのが頭にあったんでそれは気にならなかったです。
≫それにしても本当に素晴らしい走りでしたけども。
≫思ってる以上に良かったです。
≫高橋さん今大会の総括、お願いいたします。
≫私も横で度肝を抜かせていただいた1人だと思うんですけども本当に陸上界に大きな光を見せてくれたと思います。
ありがとうございます。
≫うれしいです、めっちゃ。
≫うれしいですか?今のお言葉聞いて。
≫めっちゃうれしいです!もうレジェンドたちに並んで取材を受けた時はやめてくれって思いましたけど。
≫皆さんがこういう選手が出てくるのを待ってたっておっしゃってました。
≫うれしい〜!≫オリンピックまでこれからもまた頑張ってください。
本当に優勝おめでとうございます。
松田瑞生選手でした。
≫ありがとうございます。
≫第37回大阪国際女子マラソンは20代前半の選手が1位から3位を占めました。
そして松田瑞生選手の記録は日本の初マラソンの3番目の好記録ということになっています。
有森さん、今年のレース振り返っていただいていかがでしょう。
≫とにかくこのMGCどうなるか、どうなるかとすごいチャレンジだと言いながら、このような素晴らしい選手を生むことになったのでこれから大いに期待できる大会になったと思います。
≫そしてこの大阪国際女子マラソンに32年間テーマソングを描き続けてくれたTHEALFEE。
その最後のテーマソングはこの「勇気凜々」この楽曲がランナーへ送る最後の応援歌となりました。
優勝した松田選手にはTHEALFEEからのエールを胸に、2020年の東京オリンピックへと歩みを進めてほしいと思っております。
≫まさに彼女の曲ですね。
≫東京五輪に出ることそれが一番の親孝行だと思ってます。
≫新たなエースが誕生するかもしれません。
凛とした空気の中で勝負の時間が始まっています。
≫日本選手権1万mで日本一に輝いた松田瑞生選手です。
初マラソンの松田瑞生が先頭に立ちました!お母さんの大きな声援が飛びました。
≫フィニッシュテープが見えている。
松田瑞生初マラソン、初優勝!≫イェ〜イ!2018/01/28(日) 12:00〜14:55
関西テレビ1
奥村組スポーツスペシャル 第37回大阪国際女子マラソン[字][多][デ]
東京五輪の星が直接対決!ニッポン最速忍者走り×日本選手権10000m女王の超腹筋初マラソン×五輪ランナーを輩出する名門の新エース!カトパンがマラソンMCに初挑戦
詳細情報
出演者
【MC】
加藤綾子
【解説】
増田明美
有森裕子
高橋尚子
千葉真子
野口みずき
【実況】
若田部克彦(関西テレビアナウンサー)
岡安譲(関西テレビアナウンサー)
石田一洋(関西テレビアナウンサー)
吉原功兼(関西テレビアナウンサー)
坂元龍斗(関西テレビアナウンサー)
中島めぐみ(関西テレビアナウンサー)
新実彰平(関西テレビアナウンサー)
出演者2
【副音声解説】
土佐礼子
渋井陽子
【副音声進行】
大橋雄介(関西テレビアナウンサー)
高橋真理恵(関西テレビアナウンサー)
番組内容
2020東京へ、新進気鋭の女子ランナーたちが直接対決!
現役ニッポン最速ランナー・安藤友香。去年3月、初マラソンで2:21:36という驚異的なタイムをたたき出した。このタイムは、野口みずき、渋井陽子、高橋尚子につぐ日本歴代4番目のタイム。周囲の期待が、一気に高まった。しかし…その期待を背負って臨んだ世界選手権では、17位。道中の急激なペース変化についていけず、世界のライバルたちに怖気づいてしまった
番組内容2
という。
「東京五輪でマラソンで金メダルをとりたい」と話す安藤。3度目のマラソンとなる。「ぐちゃぐちゃでもいいから、とにかくあきらめず前を向いて走りたい。」
腹筋1日1200回!なにわの腹筋女王・松田瑞生(みずき)は、この大阪国際が初マラソンとなる。10000mの女王。こてこての関西弁でとにかく明るくよくしゃべる松田。だが初マラソンに関しては、「はじめてなんやからみんなそっとしといてって感じやわ!
番組内容3
不安でしゃーない!」と話す。
それでも筋肉質な体から生み出される力強い走りには、期待大!初マラソンでどんなタイムをたたき出すのか、注目です。
その他、すでにMGCへの出場権を持っている天満屋・前田穂南からも目が離せません。未来の金メダリストの走りを、お見逃しなく!
MCを務める加藤綾子はマラソンMC初挑戦。ヤンマースタジアム長居からランナーたちの横顔や、マラソンの魅力を全力でお届けします!
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スポーツ – マラソン・陸上・水泳
スポーツ – オリンピック・国際大会
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