ブラックニッカは4種類のラインナップがありますが、今回は元祖、というか2代目のDNAを引いたスペシャルを採り上げます。
ブラックニッカは、1956年に特級ウイスキーとして誕生しました。
初代はボトルが黒いことはスペシャルと同じですが、ラベルにはひげのおじさん、ローリー卿は描かれていませんでした。
1965年に、二代目のブラックニッカが1級ウイスキーとして発売されました。この時初めて、ローリー卿の肖像画が大きく描かれているのが特徴的なボトルです。
ブラックニッカは、2級ウイスキーとして販売したハイニッカとともにニッカの人気を引っ張ってきました。
そして1985年、宮城峡のモルトを含めてリニューアルしたのが現行のスペシャルになります。
私が初めてスペシャルを手にしたのは2013年の時ですが、当時はクリアやリッチブレンドがメインで、一般的なスーパーやディスカウントストアでもお目にかかれず、何とか酒屋まで行ってやっと入手できました(ハイニッカはペットボトルのみで、700mlのボトルはありませんでした。なぜかG&Gの北海道限定ボトルがありましたけどね)。
しかし、ドラマ「マッサン」が放送されると、ニッカが竹鶴政孝の信念を継承した本格的なウイスキーを消費者に提供しようと、ハイニッカとともにスーパーなどにも出回るようになりました。
まずストレートで。
液色は濃いアンバー、グラスからの香りはリンゴを思わせるものがあります。
口に含むと、アルコールの刺激が表に出ますが、その後はカラメル、ウエハース、バニラ、リンゴ、レーズンの香りが続きます。
味わいはアルコールからの辛さが強めに出ますが、その後はリンゴを感じさせる酸味とビターが続きます。
ロックで味わってみると、最初は当たり障りのなくスモーキーな香りも抑え気味ですが、シェリー樽原酒から来るであろう香りはリッチブレンドよりも濃厚。
しかし後味にスパイシーな刺激が加わって、リッチブレンドよりも癖を持った味になっています。
味わいは甘みを持ちつつもアルコール由来の辛みもあり、なかなかに飲みごたえのあるボディになっています。
最後にハイボールにしてみると、ほのかにモルト、青リンゴの香りが前に来ます。
味わいは、ビターが前に出るようになり、後味として甘さを感じ取れます。
リッチブレンドに比べるとウイスキーらしい癖が強いものの、ディープブレンドほどの強烈なピートの香りはなく、飲みやすい部類に入るでしょう。
どちらかと言えば、ストレートよりもロックやトゥワイスアップにする方が、ピートが 立ち上がってニッカらしさを堪能できるでしょう。
価格は700ml、42度で1400円ほど。リッチブレンドよりも少々お高いですが、ウイスキーらしいしっかりした味を楽しむうえでは十分なコスパでしょう。
当たり障りのないウイスキーから、個性の強いものへステップアップするにはうってつけかもしれません。
味わい A:他のブラックニッカと比べてもボディが重厚で飲みごたえがあります。アルコール由来の辛みがあるものの、濃い甘みもあとからやってくる。
総評 A:1000円台前半としてはしっかりとした味わいがあり、リッチブレンドよりお勧め。ノンエイジのブレンデッドスコッチにも対抗できるほどの個性。
ブラックニッカは、1956年に特級ウイスキーとして誕生しました。
初代はボトルが黒いことはスペシャルと同じですが、ラベルにはひげのおじさん、ローリー卿は描かれていませんでした。
1965年に、二代目のブラックニッカが1級ウイスキーとして発売されました。この時初めて、ローリー卿の肖像画が大きく描かれているのが特徴的なボトルです。
ブラックニッカは、2級ウイスキーとして販売したハイニッカとともにニッカの人気を引っ張ってきました。
そして1985年、宮城峡のモルトを含めてリニューアルしたのが現行のスペシャルになります。
私が初めてスペシャルを手にしたのは2013年の時ですが、当時はクリアやリッチブレンドがメインで、一般的なスーパーやディスカウントストアでもお目にかかれず、何とか酒屋まで行ってやっと入手できました(ハイニッカはペットボトルのみで、700mlのボトルはありませんでした。なぜかG&Gの北海道限定ボトルがありましたけどね)。
しかし、ドラマ「マッサン」が放送されると、ニッカが竹鶴政孝の信念を継承した本格的なウイスキーを消費者に提供しようと、ハイニッカとともにスーパーなどにも出回るようになりました。
まずストレートで。
液色は濃いアンバー、グラスからの香りはリンゴを思わせるものがあります。
口に含むと、アルコールの刺激が表に出ますが、その後はカラメル、ウエハース、バニラ、リンゴ、レーズンの香りが続きます。
味わいはアルコールからの辛さが強めに出ますが、その後はリンゴを感じさせる酸味とビターが続きます。
ロックで味わってみると、最初は当たり障りのなくスモーキーな香りも抑え気味ですが、シェリー樽原酒から来るであろう香りはリッチブレンドよりも濃厚。
しかし後味にスパイシーな刺激が加わって、リッチブレンドよりも癖を持った味になっています。
味わいは甘みを持ちつつもアルコール由来の辛みもあり、なかなかに飲みごたえのあるボディになっています。
最後にハイボールにしてみると、ほのかにモルト、青リンゴの香りが前に来ます。
味わいは、ビターが前に出るようになり、後味として甘さを感じ取れます。
リッチブレンドに比べるとウイスキーらしい癖が強いものの、ディープブレンドほどの強烈なピートの香りはなく、飲みやすい部類に入るでしょう。
どちらかと言えば、ストレートよりもロックやトゥワイスアップにする方が、ピートが 立ち上がってニッカらしさを堪能できるでしょう。
価格は700ml、42度で1400円ほど。リッチブレンドよりも少々お高いですが、ウイスキーらしいしっかりした味を楽しむうえでは十分なコスパでしょう。
当たり障りのないウイスキーから、個性の強いものへステップアップするにはうってつけかもしれません。
<個人的評価>
香り B: シェリー樽原酒からの華やかな香りと、程よい余市モルトならではのスモーキーな香りが絶妙に絡み合う。味わい A:他のブラックニッカと比べてもボディが重厚で飲みごたえがあります。アルコール由来の辛みがあるものの、濃い甘みもあとからやってくる。
総評 A:1000円台前半としてはしっかりとした味わいがあり、リッチブレンドよりお勧め。ノンエイジのブレンデッドスコッチにも対抗できるほどの個性。
通常2-4営業日以内に発送します。[アサヒ] ブラックニッカ スペシャル 720ml×1本 P06Dec14 |
コメント
コメント一覧
おそらく余り注目されていない
スペシャルブレンドこそ
飲んでビックリの納得の味な
のですね!
今宵はコレをしみじみと飲んで
みたいです。
もともとブラックニッカの元祖を継承しているのがスペシャルで、黒いボトルと大きく描かれたローリー卿の肖像画も元祖から受け継がれています。
元祖においても、1級ウイスキーとして販売され、2級のハイニッカとともに王者サントリーへ殴り込みをかけた逸品です。
そういう意味でも、本当のブラックニッカはスペシャルと言っても過言ではないでしょう。
おかげさまで晩酌ウヰスキー出会えました。ありがとうございます。
リクエストで恐縮ですが、ぜひ「伊達」の印象を伺いたいと願っています。
スペシャルはブラックニッカの中で一番古いブレンドですが、昔ながらの癖があってパンチの効いたブレンドになっていて、飲み応えがあるかと思います。
これがお気に入りであれば、もうワンランク上のG&Gもいけるかと思います。
伊達は宮城県限定の銘柄で、値段も張ってくるので機会がないと手に入れるのも難しい状況です。
マッサン見ていて思い出しました。
商品名が変わっていたんですね。
ウィスキーブームの頃のの仙台では出世するとスーパーニッカ。
お祝い事では竹鶴でした。
竹鶴は勤続年数が長くなると、年数が多い物貰えたり・・・
さすがにNHKですから、商品名を出すのはご法度ですからね。
仙台だと「伊達」という限定品が売られていますが、宮城峡モルトとカフェグレーン、カフェモルトのブレンドとして個性的な味になっています。
今だと政宗公にあやかって伊達がお祝いごとのウイスキーになっているかもしれませんね。
それはないでしょう(笑) こんなの辛くてニガイだけの低級ウイスキーですよ。
これが対抗できるスコッチと言えば、西友Asda Mc Kendrick'sぐらいですよ。
あくまでも個人的主観であり、ジム・マーレイのようなオーセンティックな舌も持ち合わせていないので、文句を言われても困ります。
それに、ノンエイジの
ブレンデッドスコッチに対して、同じノンエイジのブレンデッドスコッチを持ち出されても、その時点でジャパニーズの価値の比較ではなくなるので本末転倒です。議論する以前の問題ですね。
まぁ、バカ舌のくせに一人前のコメントしやがってけしからん、というのであれば、このブログは見なくてかまいません。
あなたはあなたのウイスキーライフを楽しんでください。私にはそれを批判する権利もないですから。
もしこのブログをつぶして俺カッケー、みたいなことを求めるのであれば、たかが名もなき一個人を攻撃して何が偉いのか理解できませんね。それこそ表現の自由への侵害という憲法違反になっちゃいますね。
その時は、自分はいったいどの方向に向かっているのかを見直したほうがいいです。
いままでスコッチのシングルモルトなどを何本か齧っただけの経験しかありませんでしたが、日本のニッカが低価格帯でありながら素晴らしい製品を作っていることにRERAさんのブログは気づかせてくれました。お礼申し上げたいです。
ブラックニッカスペシャル、とても美味しいですね。
ストレートでも飲めるし、トワイスアップしたりほんの少し加水するとぐっとキャラクターが光りだしたりして大変奥深いです。価格もリーズナブルですし、常備銘柄として楽しんでいきたいウイスキーです。
ブラックニッカスペシャルは、最近までは酒屋さんでないとおいてない銘柄でしたが、ドラマからのブームでスーパーでもおいているお店が目立つようになりました。
クリアやリッチブレンドが飲みやすさを追求しているのに対して、スペシャルは昔ながらのボディをキープしていて飲みごたえがあります。スコッチ好きの人でも特段の不満がない銘柄だと思います。
これからもよいウイスキーライフを。
大人を怒らせるとどうなるか見ておくんだね。
IP:59.86.73.137
時々ブログを拝見しています。
いつも楽しい内容をありがとうございます。
ところで今日は、< 個人的評価 >( A~E )について質問があります。
日本のウイスキーやスコッチウイスキーなどにつけられた各評価は、
全体を通して、< 統一された結果 > と考えて良いのでしょうか?
例えば、比較的低価格のノンエイジウイスキーの < 香り > の評価として< A >がついていた場合、12年のスコッチウイスキーに同じ< A >がついていたら同じ程度の評価、そして、味や全体の評価についても同様の評価だ、と考えていいのだろうかということです。
個人が、多数のウイスキーを実際に自分の舌で味わうということは、なかなか簡単に実現できるものではありませんので、できることなら、ブログの評価を一つの基準として、おいしいウイスキーにめぐり合いたいと思うのです。
どうぞよろしくお願いいたします。
あくまでも「個人的」評価ですから、独断と偏見、その時の気分も加わりますから、「ぶれ」があることは否定しません。
ただ、安いウイスキーでも高いウイスキーでも同じA評価を出す背景には、値段に見入るだけの価値があるのか、コストパフォーマンスが高いかどうか、というのをかなり加味しています。
たとえば、1000円のウイスキーでも3000円を出しても高くはなければ評価が上がりますし、逆に5000円のウイスキーでも2000円と言われても仕方ない味気なさがあれば下がります。
つまり、そのウイスキーの価格と実際の香り、味わいの高さを比較した結果が評価の基準になります。
今はついに飲めなかったG&Gをオークションで探す日々です、、、あなたさまは、英のシングルモルト飲みまくっても、やはり、ニッカ、それもBNSPに戻ってこられてる、、、すばらしいと思います!
あくまで前に書いた記事に誤りがあったので再度訂正しただけです。
期待させてすいません。
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