IIJは、独自に企画・開発したコンテナ型データセンターモジュール「IZmo(イズモ)」に関する特許権を取得しています。
取得した特許の概要
コンテナ内の複数のラックを斜めに配置することで、作業空間など必要なスペースを確保しながら、コンテナのサイズ縮小を実現しています。このラックの傾斜配置について独自性が認められ、特許を取得しました。
- 特許番号:第5064538号
- 発明の名称:コンテナ型データセンタモジュール
- 特許取得日:2012年8月17日
傾斜配置の効果(イメージ)
この発明により得られる効果
コンテナの小型化により輸送コストを削減
IZmoでは、コンテナ内のラックを傾斜配置することで、コンテナの幅を2.5m以下に抑えることを実現しました。これにより、トレーラーなどの特殊車両ではなく通常の大型トラックでの運搬が可能となり、特殊車両通行許可申請などを簡略化できると共に、輸送コストも約1/3に低減できます。
ラック側面にできたスペースの有効活用
傾斜させることでラック側面にスペースが生じるため、コンセントバーなど従来ラック内に収容していた機材をラック外部に設置でき、ラック内に奥行の長い機器を設置するような場合にも、十分なスペースを確保できます。
側面からの冷気供給により通信機器を効率的に冷却
ルータ等の通信機器では、側面に吸気口を持つ機種が多いにも関わらず、従来のデータセンターではラックの側面はふさがれていました。IZmoではラックの傾斜設置により、側面から冷気を取り入れることができ、通信機器をより効率的に冷却することが可能です。