コインチェックは1月27日、同社が運営する仮想通貨取引所サービス「Coincheck」において発生した仮想通貨「ネム(単位はXEM)」の不正流出事件について、補償方針を発表した。
これは、1月26日に発生した、同社が保有するほぼすべてのネムが外部に不正流出した問題。同日未明の会見では、5億2300万XEM(流出発生時の日本円換算で約580億円)が対象となり、同日時点では影響するユーザー数や補償対応などについては未定のままとしていた。
同社では、ネムの保有数を約26万人と公表した上で、すべての保有者に対して日本円でコインチェックウォレットに返金する。日本円の算出方法については、ネムの取扱高が国内外含め最も多いテックビューロが運営する仮想通貨取引所「Zaif」でのXEM/JPYレートを参考にし、出来高の加重平均を使用して価格を算出するという。
算出期間は、Coincheckにおけるネムの売買停止時(1月26日12時9分)からリリース配信時(1月27日23時)を対象とし、日本円で返金するという。補償金額は、88.549円×保有数となり、補償時期や手続きの方法に関しては現在検討中としている。なお、返金原資については自己資金で実施するという。
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