こんにちは、maru-shikakuです。
写真の本で何かいいのないかなと本屋を物色していました。
しかし、どれもちょっと買うまでには至らない。
テクニックに関しては、
kindle unlimitedでデジタルカメラマガジンが読み放題
なので、そちらで事足りそうです。
じゃあ何が欲しいんだと言われると、返答できないような曖昧な目的で本を探していたのです。そんな中、本書をパラパラっとめくると、おもしろそう。ということで、買ってみました。
感想
写真集としてもGOOD
この本、撮影技術についても書いてあるのですが文中簡単に書いてあるだけで控えめ。
文章よりも、世界の風景カメラマンの写真をまずは見て、何かを感じてくれ。
そう言わんばかりに、見開き左のページに筆者の説明や感想、右のページに写真が1枚、というシンプルな構成となっています。
この本の写真の選び方が好きですね。
海外の風景写真ってとにかく広角レンズで偉大さ重視、景色への馴染みが薄いのもあって、見ててだんだん飽きてくるのですが、そればかりじゃない。
日常なんだけど非日常に見えるような、素晴らしいスナップ写真の比率も多いです。機材も様々。中には、iPhone撮影の写真も入ってます。
それがまたいい写真なんですよ!
カメラマンは海外といっても日本の方も混じってます。この本では、水谷吉法さん、川田喜久治さん、そして川内倫子さんが紹介されています。
川内倫子さんの写真はいいね
川内さんの写真はハイキーで透明感のある作風で、前から気になっていました。
この本に載ってる川内さんの作品もいい!白とびしてるんですが、それをうまく表現しています。そして露出オーバーの技術を筆者が説明している。
初心者向けでももういちど確認しておきたい撮影技術
そう、控えめといえど、文章で写真でどんな技術が使われたかをしっかりと書いてくれれます。初心者向けですが、基礎の部分は侮っちゃいけないな。
そう思わせるくらい、技術を見事に応用した写真ばかりが載っています。
いい写真とは:意味が潜んでいる
撮影テクニックももちろん大事ですが、本書冒頭2ページに書かれてあることの方がもっと重要です。
抜粋すると、
「何」が、あなたの思考や感情を刺激するのでしょう?
「いつ」、そこで写真を撮りたいのでしょう?
「どのように」その写真を撮りたいのでしょう? (p.6)
この「何を」「いつ」「どのように」の3つの要素を組み合わせると、あなたの写真は何か意味をもつものへと進化します。 (p.6)
もう最初に超重要なこと言っちゃってますね。
この3つを意識して本書を読んでみてください。
きっと気づくところがあるはずです。
完璧なのは101ページのジョン・デイヴィーズさんの作品。
写真に潜む意味を考えさせられちゃいます。
さて私の場合、写真の意味は…
主に神奈川県の紅葉とか、
イルミネーションとか、
雪景色
といった旬のもの、特別なものばかりを撮影してきた私。
そういったイベントの紹介サイトを見ると、十分説明的でいいだけど、どこか物足りない写真ばかりで、視点を変えたかっこいい写真で紹介できないか。
という狙いの実用的な記事を書いてきました。
「どのように」を工夫して意味を持たせるということですね。
それはそれで間違ってないはず。
ただ、本書で出てくる、ありふれた光景を意味のあるものに。
という写真はあまり撮ってませんでした。
商品レビューの写真くらいかな。外の日常はないですね。
そこでカメラマンとしての腕をあげるためにも、日常風景の1枚、って感じのカテゴリーを増やしてみようかと考えています。
乞うご期待!
最後に
以上、いかがでしたか?
写真の撮影技術だけでなく、意味について考えさせられるこの本、オススメです。
写真集として読んでも楽しいし、iPhoneの写真もあるしで、一眼持ってなくても写真に興味があれば買っても大丈夫じゃないかな。
考え方は携帯の撮影にも応用できますからね。
万人にオススメの本書をぜひ。