317/317
鍛冶の町コーキー 4
武器のお手入れの他、ニク用のミスリルナイフと、ミスリル聖印を作ってもらった。あと店の方で飾られていたミスリル包丁をイチカ用にもらった。全部タダで。
俺が格好つけるためだけに装備したい杖については、魔道具の店に行った方がいいとのことだったのでそこは保留。まぁそもそも不要だしね。素材としてミスリルのインゴットをくれた。銀色に輝く、手に握れるくらいのちょっと厚めの金属板って感じだ。
ちなみにクロスボウも置いてあったが、現在ロクコの使ってるゴーレムクロスボウの方が性能が良かった。なにせ自動巻きの魔クロスボウですので。弓部分も複合素材で試行錯誤したものなので。
「いやぁ、ご主人様のお情けでこんなエエ包丁貰っちゃって。でへへ」
「くれるってんだから貰っとけ」
そこそこの高級品らしいけどね、ミスリル。まぁフレイムドラゴンの鱗とか絶対レア素材だから余裕で釣りが来るんだろう。具体的にどのくらい価値あるかは知らないけど。
ミスリルナイフとミスリル包丁はあとで魔剣ゴーレム化しとかないとな。内部構造も少し弄って……俺がいじれる余地があるか分からないけど。その場合は衝撃に弱いけど素材の味をそのまま生かせる初期バージョンでいこう。
ついでに聖印を頼むときにオフトン教の事を話したところ、「儂らもオフトン教に入るので自分の分も作りたい。むしろ布教の手伝いをさせてくれ」とのことだったので、許可しておいた。オヤスミナサイ。
「……そういえばこの旅でオフトン教の布教って初めてしたんじゃないかしら?」
「そうだな、特にする気無かったし。ウチから離れたところにあっても何もできないしな」
「それもそうね」
利益を重視するこの世界の宗教で、直接何かをできないのは重大な欠点だ。ゴレーヌ村から遠いところではそうそうオフトン教は広まったりはしないだろう。
……オフトンの通信販売でもしようかね?
鍛冶場の見学を終えて、特にすることもなくぶらぶらと歩くことにした。
それにしても、カンタラの実家以外にも鍛冶場は多い。
「こんだけ鍛冶場が多いと客が足りなくなったりしそうだよな?」
「まぁそこは他所からの買い付けもあるんやろ。それに、武器防具って消耗品やし、兵士や冒険者がいる限り需要は無くならんて」
そういうもんか。
と、歩いていると当然鍛冶屋以外にも店はある。主に酒場が目立つが、アクセサリーを売っている店もあれば錬金術の工房なんてのもあった。
「ねぇケーマ、ここって錬金術の工房じゃない? 寄ってみましょうよ」
「ふむ? 面白そうな魔道具売ってるかな……って、なんか魔女でも出てきそうな店だな」
ロクコに連れられ、怪しい雰囲気の店に入る。
黒い布をかけられた、まるで占い師の……それも黒魔術系のダークさを感じる。
商品がこれまた適当な感じでテーブルに置かれて、いや放置されていた。
……一応おもてが開いていたし、ちゃんと客商売してる店だよな? せめて箱に入れるとか、倒れた瓶は戻しておくとかした方がいいんじゃないかなぁ。あと商品名と値札もあれば尚良し。
「いらっしゃい。適当に見てってね」
黒いローブを着たちんまい店主がそう言った。……ロクコ、ここ錬金術師の店じゃなくて黒魔術の店じゃないか? なぁ。
「ねぇ、これはなあに?」
「あ、それは惚れ薬だね。……効果はそこそこ、金貨1枚だよ」
「ふぅん。まぁ私には不要ね。ね、ケーマ?」
あ、うん。そうだね。
「こっちは?」
「それは……魔道具だね、効果は何だったかな……適当に作っちゃった奴だと思うけど……ああ、銀貨50枚でいいよ」
効果の分からないものにそんな金払えるかよ。日本円でいうと50万円だぞ。
錬金術の品はやはり単価が高い……ん? これは枕か?
「店主、これは枕か?」
「あ、うん。枕だね。銀貨2枚」
「……なにか特殊効果でもあるのか?」
「オフトン教って知ってる? 安心と安寧を求めてる宗教らしいんだけど、そこの本殿で教祖が祝福した枕だって。よく寝れるらしいよ」
んんー?
「スマン、もう一回言ってくれ」
「オフトン教の教祖が祝福した枕で、よく眠れるんだってさ」
教祖、ってのは俺の事だろう。他にいないし。
しかし俺には枕を祝福した覚えはないんだが……商人がミサにでも持ち込んだのかなぁ。
「いやぁ、凄いよその枕。僕も試しに使ってるんだけど、不眠症が治ったし」
「へぇ、効果あるんだ?」
「あるある、貴族にも愛用者がいるんだって。それが今ならなんとたったの銀貨2枚」
見たところ普通の綿枕にしか見えないけども、効果があるなら枕の単価として銀貨2枚くらいはギリギリセーフか。見逃してもいいかな?
「今ならオマケでオフトン教の聖水もつけちゃう」
「何? オフトン教の聖水……だと?」
「寝る前に、祝福された枕に2,3滴垂らすだけで、明日の朝までぐっすり快眠。飲む場合はコップ1杯の水に1滴混ぜるだけ」
そう言って店主はポーションの瓶の容器に入った透明度の高い青紫色の液体を取り出した。ほう、これがオフトン教の聖水……
「ってロクコ。ウチで聖水なんて売ってたっけ? なんか睡眠薬っぽいんだけど」
「売ってるけど、こんな色じゃないわよ。うちのはリラックスできるハーブ水だから」
「イチカ、こういう時ってオフトン教としてはどうすればいいと思う?」
「オフトン教として? ……ならご主人様の好きにしたらええんちゃう? ご主人様の宗教なんやし」
こそこそと相談した結果、俺の好きにすることになった。というかいつの間に聖水とか売ってたんだ? まぁいいけど。
よし、店主に話を聞こう。話はそれからだ。
俺は、嘘を判別する魔道具をカウンターに置き、魔石を補充した。
「あー、店主。聞きたいことがあるんだが、オフトン教の枕と聖水はどこで手に入れた?」
「どちらも商人から手に入れたから詳しくは知らない」
赤く光った。嘘だコレ。
「ん? なにこれ魔道具のランプ? 売りたいの?」
「知らないのか? これは嘘を判別する魔道具だ。まぁ知らなくても無理はない、所有するにはお上の許可がいるような代物だからな。俺は許可を貰っているが」
はい魔石補充。嘘を1回感知するたびに補充しないといけないのはコスパ悪すぎるよね。
「……ええと、それで、お客さんなにさ? ウチの商品に文句でも?」
「あるさ。俺がそのオフトン教の教祖だからな」
「ええっ! お兄さんみたいな若い人が!? あっはっは、冗談上手いねお兄さん……え、マジ?」
光らない魔道具を見て、店主はゴクリとつばを飲み込んだ。先ほど自分の嘘で赤く光ったってことは、俺が本当のことを言っているということになるもんな。
「いくら寛容なオフトン教でも、さすがに得体のしれない薬にオフトン教の名前を勝手に使われるのはいただけないなぁ、と思ってな」
「い、いやでも、これを持ってきた奴がそう言ってたんだよ、です。僕は知らなかったんです」
お、光らない。ということは、これを持ってきた誰かがいる。そしてそいつは商人ではない。そういうことか。
「店主、別に俺はこの聖水と枕を認めてもいいと思っているんだ。効果が確かで、悪い影響がないようなものなら」
「そ、そうなのですか?」
「なんなら枕には俺が祝福をかけなおしてもいいぞ」
「お、おお……!」
「だから、コイツを持ってきた奴の事を教えてくれ。どんな奴だ? いつ手に入れた?」
「は、はい! えっと、流しの錬金術師で、手に入れたのは3日くらい前です。今はこのコーキーに滞在しているそうで、まだいると思います、また持ってくると言ってましたから」
すらすらと情報を口にする店主。その間、一度も魔道具は光らない。
「その錬金術師の外見の特徴は?」
「はい! えっと、お兄さん、あいえ、教祖様と同じ黒髪の女性でした! 目の色は赤かったです!」
黒髪赤目の女性。そんな知り合いに心当たりがある俺は、思わず口元が引きつった。
(例のあの人)
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます!
転生したらドラゴンの卵だった~最強以外目指さねぇ~
目が覚めたとき、そこは見知らぬ森だった。
どうやらここは異形の魔獣が蔓延るファンタジー世界らしく、どころかゲームのように敵や自分の能力値を調べることができる//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全399部分)
- 18959 user
-
最終掲載日:2018/01/27 12:18
とんでもスキルで異世界放浪メシ
※タイトルが変更になります。
「とんでもスキルが本当にとんでもない威力を発揮した件について」→「とんでもスキルで異世界放浪メシ」
異世界召喚に巻き込まれた俺、向//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全401部分)
- 27024 user
-
最終掲載日:2018/01/23 00:01
10年ごしの引きニートを辞めて外出したら自宅ごと異世界に転移してた
【本編完結済み】※書籍化しました!10/25、オーバーラップ文庫様より最終巻となる⑤巻が発売されます!詳細は活動報告にて!
北条雄二、30才、無職、引きこもり//
-
ローファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全519部分)
- 20165 user
-
最終掲載日:2016/10/25 18:00
人狼への転生、魔王の副官
人狼の魔術師に転生した主人公ヴァイトは、魔王軍第三師団の副師団長。辺境の交易都市を占領し、支配と防衛を任されている。
元人間で今は魔物の彼には、人間の気持ちも魔//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全415部分)
- 21660 user
-
最終掲載日:2017/06/30 09:00
金色の文字使い ~勇者四人に巻き込まれたユニークチート~
『金色の文字使い』は「コンジキのワードマスター」と読んで下さい。
あらすじ ある日、主人公である丘村日色は異世界へと飛ばされた。四人の勇者に巻き込まれて召喚//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全824部分)
- 18807 user
-
最終掲載日:2017/12/24 00:00
二度目の人生を異世界で
唐突に現れた神様を名乗る幼女に告げられた一言。
「功刀 蓮弥さん、貴方はお亡くなりになりました!。」
これは、どうも前の人生はきっちり大往生したらしい主人公が、//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全389部分)
- 20191 user
-
最終掲載日:2018/01/22 12:00
聖者無双 ~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~
地球の運命神と異世界ガルダルディアの主神が、ある日、賭け事をした。
運命神は賭けに負け、十の凡庸な魂を見繕い、異世界ガルダルディアの主神へ渡した。
その凡庸な魂//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全363部分)
- 20418 user
-
最終掲載日:2018/01/07 20:00
望まぬ不死の冒険者
辺境で万年銅級冒険者をしていた主人公、レント。彼は運悪く、迷宮の奥で強大な魔物に出会い、敗北し、そして気づくと骨人《スケルトン》になっていた。このままで街にすら//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全394部分)
- 18721 user
-
最終掲載日:2017/12/25 18:00
ありふれた職業で世界最強
クラスごと異世界に召喚され、他のクラスメイトがチートなスペックと“天職”を有する中、一人平凡を地で行く主人公南雲ハジメ。彼の“天職”は“錬成師”、言い換えればた//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全302部分)
- 26014 user
-
最終掲載日:2018/01/27 18:00
Re:ゼロから始める異世界生活
突如、コンビニ帰りに異世界へ召喚されたひきこもり学生の菜月昴。知識も技術も武力もコミュ能力もない、ないない尽くしの凡人が、チートボーナスを与えられることもなく放//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全443部分)
- 20218 user
-
最終掲載日:2017/06/13 01:00
デスマーチからはじまる異世界狂想曲( web版 )
◆カドカワBOOKSより、書籍版12巻、コミカライズ版6巻発売中! アニメ放送は2018年1月11日より放映開始です。【【【アニメ版の感想は活動報告の方にお願い//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全563部分)
- 27568 user
-
最終掲載日:2018/01/21 19:41
蜘蛛ですが、なにか?
勇者と魔王が争い続ける世界。勇者と魔王の壮絶な魔法は、世界を超えてとある高校の教室で爆発してしまう。その爆発で死んでしまった生徒たちは、異世界で転生することにな//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全534部分)
- 27503 user
-
最終掲載日:2018/01/15 22:46
転生したらスライムだった件
突然路上で通り魔に刺されて死んでしまった、37歳のナイスガイ。意識が戻って自分の身体を確かめたら、スライムになっていた!
え?…え?何でスライムなんだよ!!!な//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全303部分)
- 25896 user
-
最終掲載日:2016/01/01 00:00
無職転生 - 異世界行ったら本気だす -
34歳職歴無し住所不定無職童貞のニートは、ある日家を追い出され、人生を後悔している間にトラックに轢かれて死んでしまう。目覚めた時、彼は赤ん坊になっていた。どうや//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全286部分)
- 23446 user
-
最終掲載日:2015/04/03 23:00
異世界迷宮で奴隷ハーレムを
ゲームだと思っていたら異世界に飛び込んでしまった男の物語。迷宮のあるゲーム的な世界でチートな設定を使ってがんばります。そこは、身分差があり、奴隷もいる社会。とな//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全221部分)
- 21629 user
-
最終掲載日:2017/11/30 20:07
私、能力は平均値でって言ったよね!
アスカム子爵家長女、アデル・フォン・アスカムは、10歳になったある日、強烈な頭痛と共に全てを思い出した。
自分が以前、栗原海里(くりはらみさと)という名の18//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全259部分)
- 20300 user
-
最終掲載日:2018/01/26 00:00
盾の勇者の成り上がり
盾の勇者として異世界に召還された岩谷尚文。冒険三日目にして仲間に裏切られ、信頼と金銭を一度に失ってしまう。他者を信じられなくなった尚文が取った行動は……。サブタ//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全862部分)
- 18756 user
-
最終掲載日:2018/01/23 10:00
ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた
◆書籍⑧巻まで、漫画版連載中です◆ ニートの山野マサル(23)は、ハロワに行って面白そうな求人を見つける。【剣と魔法のファンタジー世界でテストプレイ。長期間、//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全193部分)
- 19084 user
-
最終掲載日:2018/01/13 21:00
用務員さんは勇者じゃありませんので
部分的学園異世界召喚ですが、主役は用務員さんです。
魔法学園のとある天才少女に、偶然、数十名の生徒・教師ごと召喚されてしまいます。
その際、得られるはずの力をと//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全143部分)
- 19595 user
-
最終掲載日:2018/01/01 00:48
黒の召喚士 ~戦闘狂の成り上がり~
記憶を無くした主人公が召喚術を駆使し、成り上がっていく異世界転生物語。主人公は名前をケルヴィンと変えて転生し、コツコツとレベルを上げ、スキルを会得し配下を増や//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全499部分)
- 18455 user
-
最終掲載日:2018/01/25 18:00
ワールド・ティーチャー -異世界式教育エージェント-
世界最強のエージェントと呼ばれた男は、引退を機に後進を育てる教育者となった。
弟子を育て、六十を過ぎた頃、上の陰謀により受けた作戦によって命を落とすが、記憶を持//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全178部分)
- 19619 user
-
最終掲載日:2017/12/28 04:15
二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む
魔王を倒し、世界を救えと勇者として召喚され、必死に救った主人公、宇景海人。
彼は魔王を倒し、世界を救ったが、仲間と信じていたモノたちにことごとく裏切られ、剣に貫//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全133部分)
- 20006 user
-
最終掲載日:2018/01/17 09:12
レジェンド
東北の田舎町に住んでいた佐伯玲二は夏休み中に事故によりその命を散らす。……だが、気が付くと白い世界に存在しており、目の前には得体の知れない光球が。その光球は異世//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全1624部分)
- 19314 user
-
最終掲載日:2018/01/27 18:00
魔王様の街づくり!~最強のダンジョンは近代都市~
書籍化決定しました。GAノベル様から三巻まで発売中!
魔王は自らが生み出した迷宮に人を誘い込みその絶望を食らい糧とする
だが、創造の魔王プロケルは絶望では//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全214部分)
- 23505 user
-
最終掲載日:2018/01/26 18:48
八男って、それはないでしょう!
平凡な若手商社員である一宮信吾二十五歳は、明日も仕事だと思いながらベッドに入る。だが、目が覚めるとそこは自宅マンションの寝室ではなくて……。僻地に領地を持つ貧乏//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
完結済(全205部分)
- 24468 user
-
最終掲載日:2017/03/25 10:00
進化の実~知らないうちに勝ち組人生~
柊誠一は、不細工・気持ち悪い・汚い・臭い・デブといった、罵倒する言葉が次々と浮かんでくるほどの容姿の持ち主だった。そんな誠一が何時も通りに学校で虐められ、何とか//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全116部分)
- 18367 user
-
最終掲載日:2018/01/09 00:01
賢者の孫
あらゆる魔法を極め、幾度も人類を災禍から救い、世界中から『賢者』と呼ばれる老人に拾われた、前世の記憶を持つ少年シン。
世俗を離れ隠居生活を送っていた賢者に孫//
-
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
-
連載(全126部分)
- 20097 user
-
最終掲載日:2017/12/24 06:11