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【芸能・社会】

元NHK登坂アナ、新番組降板 文春のセクハラ疑惑報道を受けて

2018年1月27日 紙面から

 フジテレビは26日、4月2日からスタートする新しい夕方の報道番組(タイトル未定、月~金曜午後4時50分)のメインキャスターに決まっていた元NHKの登坂淳一アナウンサー(46)が、出演を取りやめると発表した。登坂アナは25日発売の「週刊文春」でNHK札幌放送局時代のセクハラ疑惑を報じられていた。登坂アナは記事の内容を否定しているが、同局に出演辞退を申し入れた。同局・企業広報室は登坂アナの申し出を受け「協議の結果、ご本人の意向を尊重し、番組への出演をご辞退いただくことになりました」としている。

 登坂アナは所属のホリプロを通じて報道各社にファクスを送付。「今回の週刊誌報道でお騒がせしたことを受けて、出演を辞退することにいたしました。報道内容については身に覚えのないことも多く、困惑するような内容で非常に残念ではありますが、大事な新番組を傷つけることは本意ではなく、自ら身を引く潔さも大切と思い至るようになりました」とコメント、「今後も様々なお仕事に挑戦していく所存ですので、何とぞよろしくお願いいたします」と結んでいる。

 登坂アナは今月11日付でNHKを退局、ホリプロと契約した。ホリプロは引き続き登坂アナのマネジメントを行うという。

 登坂アナが出演予定だった番組は、地上波、BSの統一ブランド「プライムニュース」を掲げた4月改編の目玉の一つ。「BSフジLIVEプライムニュース」キャスターの反町理・報道局解説委員長とともにメインキャスターを務める予定だった。登坂アナの後任は未定。

 フジでは一昨年も夜のニュース番組「ユアタイム」のキャスターに内定していたショーンK(49)が経歴詐称問題で番組スタート前に降板している。

◆ショーンKに秋元アナも…相次ぐ騒動 フジ社長「このような結果で残念」

 フジテレビの宮内正喜社長は26日の定例社長会見で登坂アナの出演辞退について「プライムニュースの看板を担っていただける方だと考えて起用を決めたが、このような結果になってしまい大変残念」と感想を述べた。

 辞退の申し入れは25日夜。登坂アナには以前から疑惑があったこと、一昨年もショーンKの降板騒動があったことで調査不足を指摘されると、報道担当の岸本一朗専務は「2年前の教訓を生かしきれなかったことには返す言葉もない。世間の皆さまをお騒がせしたことはおわび申し上げるしかない」とじくじたる思いをにじませた。

 また不倫報道で自粛中の秋元優里アナ(34)について、宮内社長は「個人的な交際に関しては社長としてコメントしない」とした上で「ニュース番組に携わる最低限の心構えはきちんと社員教育でやっているつもり。これからもそれを続けていく」と述べ、出演再開時期は「全く未定です」と語った。

<登坂淳一(とさか・じゅんいち)> 1971(昭和46)年6月10日生まれ、東京都出身。法政大学第二経済学部卒業後、97年4月NHKに入局。高いアナウンス技術を評価され、8年目で定時の「NHKニュース」を担当。「おはよう日本」「首都圏ニュース」などのキャスターも務めた。10年に札幌放送局に異動。その後は大阪、鹿児島の各放送局に異動。18年1月11日付で同局を退職し、フリーに転身。ロマンスグレーの髪や上品な雰囲気などから「麿」の愛称で親しまれた。

 

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