コトキロクーShukadiary

今思うコト、日々のキロク

担任との面談で感じた、考え方のズレと回復できない信頼関係。

f:id:shuka_051615:20180126134725j:plain

今の担任は、今年度初めて支援学級を受け持った先生です。
だから配慮がわからないのは仕方ないと思う人もいるかもしれない。

でも、学校へ通っている子供にはそんなの関係ないんですよね。
初任だろうがベテランだろうが。
経験の差はあるけど、「子供に寄り添って考えているかどうか」というのは先生自身の性格や考え方が大きい。

前担任と現担任、2人の先生と多く関わってきて、このことが身に染みてわかりました。


今の担任から「連絡してほしい」と言われていたので、始業式当日に私は学校へ電話をしました。

決して会いたいという気持ちはなかったけど、冬休みの宿題を提出しに行く意味でも一度行かなくてはならないと思っていたので。

電話するとものすごく明るい声で「来て下さるんですね!」と言われて、その時点で温度差というか。
信頼が崩れてしまっていたぶん、なんだかモヤっとして。

 

息子にも一応「これから学校に行ってくるけど、どうする?」と聞きました。
答えは予想通り「行かない」でした。
息子は私の姉にお願いして、学校へ行きました。

たまたま学校の玄関が開放されていたので、そのまま学校へ入り、息子の教室へ。
行く途中にある前担任のクラスで、幸いにも前担任と会うことができました。

私は前担任の提案を息子に話したときのことを伝えました。

前担任「そうですか・・・やっぱり私のことが嫌いになってるのかな。来るのは難しいかな・・・。
冬休み明け、まずは子供たちが楽しく過ごせるように色んなことをしようと思っているんです。なるべく楽しく、楽しいことから勉強につなげたいなと。

色んなイベントをしようと思っているから、もし息子くんが来られそうならぜひ。例えば楽しいことの時間だけでも、1時間とかでも・・・。
まずは学校に足が向くようにしてあげたいなぁ。いつでも、連絡してくださいね。」

そう言葉を交わして、私はいざ現担任のもとへ行きました。

「待つ」と「背中を押す」タイミング。難しいけど焦らずゆっくりといきたい。 - コトキロクーShukadiary

 


教室にはいなかったので、職員室へ行き。
私が現担任を呼んだときの、学校の独特な雰囲気がすごくイヤでした。
「あぁ、あの人があの子のお母さんね」
と言わんばかりの視線が、すごく。

現担任と教室へ移動して、まず冬休みの宿題を提出し。
いきなり学習のことを聞かれました。
「勉強はどんなことをしていますか?どんな内容で?」
まずはそこじゃない・・・と思ったけど、言葉を飲み込んで。

家でやっている勉強の話をすると、色々質問してきて。

担任「文章問題はやってますか?どのくらいの漢字をやってますか?
冬休み中に、息子さんができそうな課題を考えていたのですが、こちらからそれを出すというのはどうでしょう?
息子さんは最近何が好きですか?キャラクターとか。」

「出していただくのは構いませんが、意欲的になれるかどうかはわかりません。もしできなかったらすみません。」
先生は苦笑い。

「私としては、今は学校がイヤというよりも、安心して過ごせる場所がないと思っているから行けないのではないかなと思っています。

 

クラスの環境とクラスメイトは大きな要因になっていて、この環境が変わらない限りは登校は難しいと思います。
例えばですが、環境を変えることは可能ですか?」

担任「別教室ということですか?」
「別教室で1人ポツンと、というのは不安症状も大きいので難しいと思います。
例えば、となりのクラスへ移るとか・・・。」
前担任が提案してくれたことは言わず、伝えてみました。
担任はまた、苦笑い。

担任「○○先生のクラスで、○○さんたちと・・・ってことですよね?
それは私の一存では決められないので、先生方と相談してみないと。検討します。

○さん(息子にしつこいクラスメイト)には、今後息子さん以外の子と接することなども考えて、親御さんとも話して人との距離感や声の大きさ、関わり方、衛生的な面など、ソーシャルスキルを身に着ける訓練を今、しています。」

(裏をかえせば今まで何もやってこなかったということか・・・。
学年末という中途半端な時期に転校してきたのも、何かあるのかな・・・。)
口には出さなかったけど、そう思ってしまいました。

担任「息子さんが来れなくなってすぐ、楽しみにしていた学校行事があったのに、私が早く来てほしい一心で早まった対応をしてしまったことは、申し訳ないと思っています。
実は息子さんが喜ぶかなと思って、こんなものを作ってみたのですが・・・。」

そう言って、息子の写真をラミネート加工したものを出してきました。

「いや・・・そういうことでは解決しないんじゃないでしょうか。」
思わず言ってしまいました。

担任「あ、そうですよね(苦笑)、では私が息子さんにお手紙を書くというのはどうでしょう?」
「それも、同じことではないですか?」

先生の顔が引きつっているのがわかったけど、ちょっと冷たいかなとも思ったけど、私は先生が作ったものは受け取りませんでした。

子供が喜ぶであろうと思ってしているのはわからなくもないけど、息子が不登校になってすぐのときに同じようなことをして、私は言ったのに。

そういった先生の行動が、息子のように人の気持ちを敏感に察して、期待に応えようと無理に頑張ってしまう子供にとって、逆にプレッシャーになるということを。
伝えたはずなのに。全然わかってくれていなかった。

「私はこれだけのことをしましたよ」というこじつけのようにも感じてしまい。

やっぱり信頼を回復させることはできませんでした。

 

ただ、先生に対する信頼を回復させるためにはこういう刺激は必要なのかな…。状態が良いときに先生の対応を見せることをした方がいいのか…ちょっとわからなくなってきました。

「今までずっと我慢してきて、その我慢が積み重なったこと、助けを言えず先生にも理解してもらえなかったことで、おそらく学校の先生に対する信頼はなくなっていると思います。

学校の先生がみんな怖いと言っています。学校内に安心できる環境がないことは、学校に行けないということなんです。

私は確認する意味でも、前担任から聞いていた話をそれとなく聞いてみました。

「学校内では息子の情報は共有されているんですか?」
担任「しています。先生方とは共有していますが、ほかの子供たちには腹痛というふうに言っています…。あまりに長いので、重病なんじゃないかとか言われていまして…。」

 

先生方が理由を知ったのは、冬休みに入ってからです。
これは、前担任から先日聞きました。
それまでは病気で休んでいるとなっていた・・・と。
子供たちには…そりゃ、「お友達と先生のせい」なんて担任にとっては不都合だから言えないわけで。


「前担任と話し合ったりすることはありますか?」
担任「話し合いますよ、何かありましたか?」
「いえ、大丈夫です」

ウソだった。
前担任と話した時は冬休みまで情報を全然知らなかったし、それからも教えてくれないと言っていた。
担任が自分の身を守ろうとしていることがよくわかりました。

「今すぐに行けるようにはならないと思うし、環境が変わったら行けるかもしれないし、それは私にもわかりません。
でも、来年度はまたクラス替えになりますよね?そういうときの要望は出してもいいですか?」

担任「それはもちろんいいと思いますが、学校へ要望を出すときは文書にしてください。あとで言った言わないというトラブルにならないようにと、学級編成があるので出すなら早めにお願いします。」

(あ、そうか、そうしよう)と思ったけど、もうこの辺の対応が、保護者対策だけはバッチリだなぁというか。

しっかりと書いて提出しようと思います。
とにかく、担任からは深刻さを感じず・・・自分が悪いとは思ってないんだなぁ、どこかで親が行かせていないと思ってるんだなぁと残念な気持ちで。

面談してきたものの、なんだか余計にモヤモヤして。

 


今回放課後の学校へ行ってみて、やっぱり前担任は孤立しているような気がしました。
ほかの先生は「楽しいことから学びにつなげる」ということを理解してくれないと言っていたし。

自分が担任をしている教室で仕事をしている先生は何人かいたけど、その先生方と職員室で仕事をしている先生方が真っ二つに分かれているんじゃないかと・・・。

学校の先生同士の横のつながりや連携がうまくいかないことは、こういうところから来ているのかなぁと。
教師間の人間関係が垣間見えてしまった気がして。
でも、これはあくまでも私の推測にすぎません。

学校・先生・親・子供。
お互いに信頼関係が築けなければ、不登校の子供は増える一方なんだと思います。
お互いに歩み寄ることが必要なのに、それが一番難しいことなんだなぁと。

じゃあ果たして、ここまでして学校に行かなきゃならないのかな?と。
学校を変えたいと親が動いても、学校が歩み寄ってくれなければ変わらなくて。

息子はもしかしたら学校へ行きたいと思っているかもしれなくて。
でも行けないのだとしたら。

やっぱりほかの居場所も見つけておく必要があるなと、感じました。

悩みは尽きませんが「のんびり焦らず」は忘れないようにしたいと思います。