【夢】陸上部の話。
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やっぱり何かに追われてないと生きてる感じがしない。
台本書きに追われてたい。
ずーっと、ずーっと。
毎月4〜5本の3分ネタを書く仕事。
これが非常にぼくにとってはありがたい。
キャラパレードもどんどん新ネタを作る。
これもありがたい!
最近新ネタで戦うネタ9に出られていない…。
これはかなりのダメージ。
何かに追われる人生がいい。
今日も夢を見た。
いつも見る、『陸上部の夢』
…もうすでに僕は34歳なのに、
なぜか高校の校舎に居て、陸上部の女子が走ってる姿をただ見ている夢…
「走らなくてもいいのかな、俺」
と思いながらただ、ただ、見ている夢。
高校の時、陸上部長距離をやっていた。
1500メートル、
3000メートル障害、
5000メートル。
何かに追われるように走り、
何かを追うように走る。
もちろん順位はあるのだが、
基本陸上は、自分との戦いだ。
うちの高校は僕が入った時、
陸上部自体小さく、部員も少なかった。
同学年の長距離選手は、
僕と女の子と2人だけだった。
よくその子と2人で、大通りを出て、小道を畑を抜けて山を越え、走り込みをした。
その子が大会の時は大声で応援し、
僕が走っている時は、大声で応援してくれた。
高校3年になると、男子はサボることを覚える。
女子が比較的真面目で、黙々と走り込みをしていた。
僕ら男子は、先生がいない時、
空いてる教室を見つけて、
机をくっつけ黒板消しで卓球をした。
空いてるグラウンドでサッカーをした。
今となっては楽しい思い出。
…その後ろめたさもあるのかな。
でもこんな僕でも、真面目な時ももちろんあった。
頭が真っ白になるまで走り込み、
倒れこんでも終わらない1000メートルダッシュ。
強い高校との練習走り込み。
まざまざと自分のステータスを見せられる感じ。
これじゃダメだ、もっともっと!
毎日走った。
大会になると、全道大会進出もかかってくる。
のしかかるプレッシャーと緊張のレース中、
ふと現れるもう一人の自分…
「止まれば?」
「今止まっても、誰にも迷惑かけないよ。」
「止まっちゃえ、ラクになるよ」
そんなニヤニヤした自分がずーっと横にいる状態で、5000メートルでいえば、17分間も走るのだ。
がむしゃらに無心になって走り終え、
走ってきたレーンに頭を下げ、
応援してくれたみんなに手を振り、
そこらへんにある酸素を貪るように吸って、
呼吸をする。ゴールした。
うん、頑張った俺。
でも、そこでひとつ気づくことがある。
『あれ、もう少し早く走れたんじゃないか?』
そう、…まだ倒れないだけの体力があるのだ。
振り返って頭をさげる体力がある。
手を振る体力がある。
全力を出し切ってない、
ズルい自分がそこに残るのだ。
陸上をやっててよかったと思うこと。
ズルい自分が見え隠れすることに気付かされたこと。
まだまだやれる自分に気付かされたこと。
たまに見る陸上部の夢。
まだあの子は走り続けている。
校舎で、グラウンドで、走り続けている。
ぼくはもう陸上部をやめ、それを見ている。
走らなくていいの?
それで全力?
と、あの子に言われているような。
「にいづまぁー!がんばぁー!!!」
まだやれるのだ。
まだ走れるのだ。
たまには走ってみようかな?
と、コインランドリーの窓、
ホクホクの洗濯物を畳みながら思うのである。
34歳、今晩の夕食は、
湯豆腐にしようと思う。