一回だけの話。
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前々からたまに言ってるのですが
エンターテイメントの作品を取り扱う立場の人間であるなら
ネット上であんまりネガティブなことや
暗いことは言うべきではないと思っています。
生まれてから今まで悲しいことが一切なかったかのように
思われてしまうアカウントですが
死にたくなるようなこともありますし
怒りにかられることもあります。
でも
なるべく楽しいことをネットでつぶやくようにしています。
こういうことをネット上で書くのは本意ではないのと
心から単純に作品だけを楽しんでいただきたいと思っているのですが
ちょっとだけあまり耳障りのよくない話をします。
上記理由より3日くらいで消しますことご理解くださいませ。
また、この記事を無断で転載などはしないようお願いいたします。
まずは、一連の流れに関して
作家様には大変なご迷惑とご心配をおかけし、
作家様のファンの皆様にもご心配をおかけしましたこと
また、皆様へのご報告が遅くなりましたこと、心よりお詫び申し上げます。
年末より今回の件で関係各所と協議をさせていただいておりましたが
何人かの作家様より今回の件で弊社が信頼を無くしたことにより
継続してご執筆いただくことが難しいという旨のご連絡をいただいたこともあり
miereの継続が困難であると判断するに至り今回このようなご報告になりました。
16日に休刊を決めてから弊社だけでなく、版元様関係各所多くの方が関わるもののため
確認、調整が必要であり、弊社のみで告知をするわけにもいかず
ご報告が今になりましたこと、重ねてお詫び申し上げます 。
会社としては本来起こっていけない稿料の遅延がありましたことは事実です。
皆様にご迷惑をおかけしたこと、ご意見を頂戴したことを真摯に受け止め
会社として今後のことを考えたいと思っています。
ちょっとだけ
miereに関してお話させてください。
miereは半年前2017年5月に新しく創刊をしました。
一番の理由はそれまでお取引のあった会社との、
作家の皆さんを育てていきたいという気持ちに違いがあったことです。
作家の皆さんの強味をいかしていく、
描きたいと思った作品を描いていただけるような雑誌にする。
そう思い、miereの前身となる雑誌を創刊し、続けておりました。
しかしながら、的を得ないリテイクが特定の作家へ続いてしまうなど
作家が疲弊をしてしまう、
漫画を描くことが楽しくなくなってしまうような行為が続いたこと。
また、弊社スタッフが鬱になってしまう程の嫌がらせを受けてしまったことなど、
このままお取引を続けていれば作家も社員もダメになってしまうと思い、
お取引をやめる決断をいたしました。
作家と社員を守るため、と思い切って奮起して
家を全部抵当にいれてマンション売り払いお金をつくり
新しい場所で、漫画を描いていただけるような準備を進めておりました。
miereは別の雑誌名で、別の会社と始める予定でお話を進めておりましたが
創刊直前の段階で以前の取引先によって、その雑誌が潰されてしまい
同じタイミングで受けていた他社のお仕事もなくなり
当初の予定がどんどんと崩れていってしまいました。
今も「無茶をした」と思います。
無茶と無理で作家様に迷惑をかけたのは本末転倒なのですが、
最初は作家を守りたい、社員を守りたいと思って始めたことは嘘偽りはありません。
ですが、
どうにかできないかと思いあがいてしまいました。
もちろんそれで作家さんに迷惑をかけていい言い訳にはならないと思います。
作家さんにとっての単行本の1冊は、数ある中の1冊ではなく
自分の大事な一冊であること、
分かっているつもりで、
いつの間にか本当の意味で分からなくなっていたのだとおもいます。
miereを作っている「創作工房」という会社は
亡くなった母が使っていた会社の名前です。
簡単に逃げたり辞めたりしないように。
亡くなった母に顔向けができないようなことはしないよう
そう思って株式会社になるときにその名前をもらいました。
今回の件で、その意味と改めて向き合いたいと思います。
信頼をなくし、両親が遺してくれたものを全部失うような馬鹿をしてしまいました。
あの時に、現状をどうにかしようと思ってしたことは、
結局すべて迷惑で意味のないことになってしまいました。
それは単に自分の甘さが招いたことだと思っています。
miereおよび弊社に関することで作家の皆さんにたくさんのご迷惑をおかけしてしまいました。
ご迷惑をおかけしてしまったことで、
漫画を描くことに対し暗い気持ちを持たれてしまったらと思い、
どういう気持ちで本を作っていたのか
どういう会社だったのかわかってほしく
ほんのちょっとだけ言い訳をさせていただきたく
このような形で書かせていただきました。
作家様にはご迷惑ばかりをかけてしまいました。
いたらなくてきちんと売ることができなかった方がいましたし
未熟でご迷惑をかけた方も一杯いました。
今回
「長く一緒にやってきましたし、まだまだご一緒させてください」
と言ってくださったり
「なにかできることがあったら言ってくださいね」
と励ましの言葉をいただいたり
休刊をご報告したときに
「一緒にお仕事できたのが嬉しかったです。また次の機会があったら一緒にやらせてください」
と一緒に休刊を悲しんでそう言ってくださったり
至らない弊社に優しい言葉を下さる作家様が多くいたことは
この仕事をやってきた社員一同とても嬉しいことでした。
作家様にはこれまで、お仕事をご一緒させていただきましたこと、
心より感謝申し上げます。
また、miere創刊に関し
お力添えをいただきました徳間書店様、
その他関係者の皆様にも深く感謝申し上げます。
連載途中の作品や、コミックスに未収録の作品に関しましては
作家様とお話合いの上、
できる限り発表の場をご紹介できるように努めさせていただきます。
作家様のためついてきて支えてくれている社員のため、
社長としてできるだけのことをしたいと思います。
この度は、一連の件に関しましてご迷惑をおかけしましたこと
心よりお詫び申し上げます。