広島など3県警の合同捜査本部は26日、副業をあっせんするインターネットサイトを使い現金をだまし取ったとして、住所不定、無職の橋本直人容疑者(32)ら男2人を詐欺の疑いで逮捕した。被害は全国1500人、総額約5億円に及ぶとみられ、捜査本部は橋本容疑者を詐欺グループのリーダー格とみて2016年に指名手配していた。
グループは顧客にホームページなどに載せる簡単な文章を書かせ、少額の報酬を支給。その後に「ウェブ更新費用」などの名目で、多額の金を支払わせていた。
事件は15年2月に広島県警が東京都内の拠点事務所を捜索した際、電話をかける複数の男や顧客名簿を発見して発覚。捜査本部は同年以降、詐欺容疑などで22人を逮捕していた。
逮捕容疑は14~15年ごろ、副業あっせんのページを見て申し込んできた埼玉県春日部市の女性美容師(34)に「副業をするための費用が必要」などとうそを言って現金計約320万円を振り込ませた疑い。〔共同〕