あー。
昼前になってもキツさが取れない。
こりゃ、風邪かもしれんな。
37.8℃。
おっ、まあまあ出てるじゃん。
これはいけるか?
「早退させたほうがよいでしょう。」
ドアを開けると先生とみんなが俺を見る。
みんなに見られながら、先生にさっきの紙を渡す。
俺はざわざわと注目を浴びながら自分の席に戻り、教科書をランドセルに片付ける。
「元気?おだいじにね」
となりの席の女子が声をかけてくれた。
ドアを閉めると授業が再開した。
俺はもう家に帰る。
家に帰ると、連絡を受けた母さんが心配そうに出迎えてくれた。
いつもは怒りんぼの母さんも、こういう時はちょっぴり優しい。
母さんがソファに布団を敷いてくれる。
俺はそこにもぐりこみ、TVを付ける。
みんなはまだ授業中。
ふふふ、羨ましいだろう。
布団でじっとしてたら眠くなってきた。
体は熱くてだるいのに、変にしあわせな感じだ。
今時は小学生も増田やるのか…