2018-01-26

風邪引いちゃった

あー。

なんか朝からぼんやりすると思った。

昼前になってもキツさが取れない。

こりゃ、風邪かもしれんな。

仕方がないから中休みの終わりに保健室に行った。

保健室先生に熱を計らせてもらう。

37.8℃。

おっ、まあまあ出てるじゃん。

これはいけるか?

保健室先生に体温計を見せると、先生メモを書いてくれた。

「早退させたほうがよいでしょう。」

やったね。これが合法的学校休める魔法の紙なんだよな。


体温を測っていたので授業の始まりちょっと遅れた。

ドアを開けると先生とみんなが俺を見る。

みんなに見られながら、先生にさっきの紙を渡す。

「あら、大丈夫荷物片付けて、早退しなさい。お大事にね。」

俺はざわざわと注目を浴びながら自分の席に戻り、教科書ランドセルに片付ける。

「元気?おだいじにね」

となりの席の女子が声をかけてくれた。

ありがとう、と返事して俺は教室を出る。

ドアを閉めると授業が再開した。

俺はもう家に帰る。

風邪なのに何となく誇らしい気持ちだ。

給食ゼリーじゃんけんだろな。



家に帰ると、連絡を受けた母さんが心配そうに出迎えてくれた。

いつもは怒りんぼの母さんも、こういう時はちょっぴり優しい。

冷蔵庫からポカリをくれた。

母さんがソファに布団を敷いてくれる。

俺はそこにもぐりこみ、TVを付ける。

いつもは学校いるから見られない番組

みんなはまだ授業中。

ふふふ、羨ましいだろう。

家事が片付いたら病院に連れてかれるらしい。

病院に行って風邪が治るのが、なんだか惜しいような気もする。

布団でじっとしてたら眠くなってきた。

体は熱くてだるいのに、変にしあわせな感じだ。

風邪って不思議だなあ。

 
 
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