面白い漫画を描く上で大切なことってなんなんだろう?
今日のブログはそんな内容です。
こんにちは!シオリです。
私は以前漫画家を目指して5年間雑誌社へ漫画の投稿を続けていたのですが、その間担当編集者の方に色々な漫画製作のノウハウを教わりました。
今はもう漫画を描くことをやめてしまったわけなんですが、そんな教わったノウハウ達を私の頭の中だけに収めておくのはもったいないなあ~ということで今回はここで公開してみようと思います!
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最初に
おおまかに自己紹介しておくと私の投稿していた雑誌は小、中学生向け少女漫画誌でした。投稿期間はだいたい2009年~2014年くらい。ジャンルは主に学園ラブコメとかですね。
私が雑誌社に投稿する中で編集者の方に教わった情報を今回はまとめるわけなんですが、雑誌社やジャンル、編集さんの好みによってもかなり傾向は変わるということをふまえて読んでみてください。
ということで公開していきます!
起承転結がわかりやすい漫画づくりをしよう
投稿用の漫画って少女誌だとストーリー漫画は16P~32P位のページ数が規定となっている雑誌が多いです。
なので大体の漫画投稿者は規程内で一番ページ数の多い32Pで漫画を作ってきます。実際私の担当をしてくださっていた編集さんも「16Pだと話の構成力なんてイマイチわからないし32Pは描いてほしい」と言っていたので自分の実力をちゃんとアピールしたいなら32P頑張って描くのがいいと思います。
でも、32Pって描くのはめっちゃ大変だけど読む側は超一瞬じゃないですか。
読む側からしたら32Pであっという間で、印象に残るストーリーを作ろうと思ったら常に無駄なシーンを省き続けないといけないんです。
で、私がよく編集者の方に言われたのが
「8ページごとに起承転結を意識して描いてみて」
ということ。
32Pを4分割すると8Pなので、8Pごとにひとつの章が終わると思って描くとメリハリのついたわかりやすい漫画が描けるよ!と言われました。
たしかにそうやって描くことでストーリー全体としてぼんやりした印象になったり、中だるみすることが減った気がします。
少女漫画の必須3カ条
ジャンプの漫画の3大必須事項が「友情、努力、勝利」だということは有名な話ですが
私が投稿していた少女漫画誌の場合は
共感できる主人公と
読者が憧れるヒーロー(男キャラ)
そしてそんなヒーローに影響された
主人公の成長
が必須項目だと聞きました。
私が投稿時代、一番悩まされた部分です・・・。
高校生くらいの頃は自然と描けていたんですよ!共感できる主人公。でも専門学生や社会人になって小中学生の気持ちを忘れ去ってしまってからは本当に描けなくなってしまいました。
私が漫画を描いていた当時はウジウジ気弱系主人公全盛期だったので、そんな主人公とそれとは真逆のクラスでも目立つイケメン集団のボス的男子のラブコメ作品が溢れかえっている時代でした。
そしてそんな華やか男子に影響され、引っ込み思案な主人公が変わっていく・・・そんなストーリー、当時本当に描きたくなくて(笑)
本当にただの反骨精神からだったと思うのですが、あえて地味な図書委員男子とのラブコメとか描いて見事に全没くらってました。理由は「男子がキラキラしてなさすぎて小中学生に受けない」とのこと。
今となって思うと
編集さんの言うとおりだった!
と心の底から思います。
小中学生くらいの頃って、ちょっと悪かったりスポーツができたりする目立つ男子が人気でしたよね。やっぱり読者層のニーズに合わすって重要なことなんだと思います。
読みやすい漫画の秘訣はコマ割りにあり
初投稿作ってなんか無駄に斜めにコマを割ってしまいがちだと思うんですけど私だけですかね?
↑15歳くらいの時に描いた原稿です。
き、汚すぎる・・・
華やかな画面を作りたくてとにかくコマを不規則に割っていたのですが、必要以上の斜め割りはただ読みにくくするだけだと指摘されました。
重要な部分だけ斜めにコマを割って、大きく画面を使うのが、読みやすいコマ割りのコツだそうです!たしかにプロの漫画家さんも特にキメゴマとかでも無いページはめちゃくちゃコマ割りがシンプルです。
ちなみに1ページのコマ数は6コマくらいまでに留めるのがいいとのこと。少年誌の場合はもっと多い気がしますが。
キメゴマは2P丸ごと使って描くのも効果的だよ!と教えてもらって実践したこともあります。確かに印象的なページにはなると思います。
自由に自分の描きたいものを自分らしく!
結局はそういうことらしい。
それでデビューできたら苦労しねーよ!と言いたくなりますよね。私も投稿者時代、実はこっそりずーっと思ってました。
でも今まで会ったどの編集さんにも言われました。だから結局は自由に楽しく描かなきゃだめなんです。
何も思いつかなくても、どれだけ苦悩しても楽しめるくらいじゃないと漫画家なんて続かない。そのくらいの忍耐力と楽しむ才能が必要な職業だということなんだと思います。
当時の私は、賞が思うように獲れなくなってからは常に「苦しい」と思って漫画を描いていました。だから私は漫画家になれなかったんだと今は思っています。
最後に
ということで私が漫画家志望時代に編集さんから学んだ面白い漫画の描き方をまとめてみました。これ以外にもまだまだ沢山教えてもらったのですが、記憶も薄れつつあり・・・。
本当に投稿時代、思い返すと大変だったなあ以外の言葉が見当たらないです。
とにかく時間に追われてました。
ある雑誌社の編集さんは3ヶ月に一回コンスタントに投稿できない人はその時点でダメだとおっしゃっていました。私も学生時代は授業中寝て、帰ったら朝までぶっ通しで漫画を描いて・・・みたいな生活を送ってました。
今日のブログが今現在そんな風に頑張っている漫画家志望の投稿者さんのタメになればと思います。
ああでも、こうやって記事にしてみると久しぶりに絵を描いてみたくなってきました!もう全然描けないんだろうな~。
最後まで読んで頂いてありがとうございました!
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