Chrome最新版はニセのウイルス感染広告などに対処。悪質リダイレクトのブロックやサイト毎の音声ミュート機能が追加
Android版は今後数週間にわたって順次配信
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米Googleは1月24日(現地時間)、Chromeの最新安定版であるバージョン64(Chrome 64.0.3282.119)を公開しました。WindowsやMac、Linux向けにはすでに配信中で、Android版は今後数週間にわたって配信されるとのこと。
最新安定版の主な新要素は、悪質な自動リダイレクトページのブロック機能と、サイトごとの音声ミュート設定機能。前者により、昨今氾濫している偽のマルウェア検出警告など、悪質な表示を行なう広告に対してブロックがなされます。
合わせて、セキュリティ関連では深刻度High(5段階中上から2番目)3件を含む合計53件の脆弱性が修正されています。
Webサイトを閲覧しているとき、予期せずに他のページないしドメインにリダイレクトされてしまう事態はよくあること。とくに最近では意図せずに新たなタブを開き、支払いや不要なアプリのインストールを促すサイトに誘導されることも多くみらえるようになっています。
Chrome 64では、こうした不快なだけでなく危険もはらんでいるタイプのリダイレクトを自動的にブロック。第三者が(サイト運営者ではなく)広告に仕込んでいる悪質なiframeタグによるリダイレクトも抑止し、その際には「Success!The navigation was blocked」と表示されます。
また、サイトごとの音声ミュート設定も追加。Mac版ではアドレスバー欄、URLの左横にある「i」マークをクリックすると「サイトの設定」ボタンが表示。それをクリックして「音声」の項目で許可ないしブロックから選択が可能です。この効果はサイト全体におよび、個別ページの設定はできません。
今回のアップデートは、2017年11月にGoogleが発表していた、ユーザー保護に対する公約に沿ったもの。デスクトップ版での実装も喜ばしいかぎりですが、昨今の悪質なリダイレクトを使った広告はスマートフォン向けにも多く見られるようになっています、また職場や電車内などユーザーが冷静さを失いがちな場所で表示されてしまうこともあるため、その点でもスマートフォン向けへの速やかな普及が望まれるところです。