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石川

チョウの希少種 里山でのびのび こまつの杜

(上)アサギマダラが好むフジバカマを世話する会員=昨年9月(下)黒い羽が特徴的なジャコウアゲハ=昨年7月、いずれも小松市のこまつの杜で(みどりのこまつスクスク会提供)

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 チョウの舞うまちづくりを進めようと、小松市のNPO法人「みどりのこまつスクスク会」が、JR小松駅前のこまつの杜(もり)で、さまざまなチョウを根付かせる活動をしている。餌の草花を移植したり、幼虫を放して羽化させたり。今年は環境省のレッドリストで絶滅危惧2類に指定されているギフチョウの飼育に挑む。(長屋文太)

NPO、餌の草花を世話

 NPO法人は建設機械メーカー大手「コマツ」OBでつくる。活動は会員の二十五人が昨春から始め、今年に入って「花と蝶(ちょう)飼育観察チーム」を設立した。昨夏には光沢のある黒い羽が特徴のジャコウアゲハの定着に成功。昨秋には最長二千キロの距離を移動する渡りチョウで知られるアサギマダラの飛来を確認した。

 チームが育てるジャコウアゲハの食草「ウマノスズクサ」は県レッドデータブックで絶滅危惧2類、アサギマダラ用の「フジバカマ」は環境省レッドリストで準絶滅危惧種に指定されている。活動はチョウを増やすだけでなく、貴重な植物の保全にも役立っている。

 四月には、昨春植えたギフチョウの食草「カンアオイ」の葉に幼虫を放ち、羽化に挑戦する。同じ時期に成虫が蜜を吸うカタクリも植えて準備してきた。また、ジャコウアゲハとアサギマダラの観察会をそれぞれ六月と九月に初めて開く。

 安土左善(あんづちさぜん)チーム長(66)は「興味を持って遊びに来てくれる子どもが増えたらうれしい。チョウが乱舞する里山を将来的にはつくりたい」と話した。

 

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