https://www.asahi.com/articles/ASL1T52WBL1TULFA011.html
世間の反応を見ると何がニセなのか理解できていない人が多い。ニセ半導体って何だよアカヒはしね、という声で溢れており、誰もがNEDO調査官と同じ騙されかたをしている。面白いことに、自分が半導体に詳しいと思っている人ほど騙されているように見える。当のペジー社員すらも!!そういう意味でこれは斉藤氏による芸術的な犯罪であり、感動させられたこの想いを共有したく、怪文書をしたためることにする。
ペジー社がNEDOの調査官に見せたニセ半導体とはメモリーのことだ。例えばノーブランドのメモリーとサムスンのメモリーを見た目や動作ですぐに判別できる者がいるだろうか?いない。おそらくペジー社は、ノーブランドのメモリーを調査官に見せて、これはウルトラメモリーが作った、と偽ったのだろう。自社のラベルくらいは貼ったかもしれない。もちろん、電子顕微鏡でその半導体構造を調べれば、それが実際にTSVであるかどうか、TCIであるかどうかわかるが、NEDO調査官のような非専門家は普通はそこまで疑うような技術的調査をやらない。ここに詐欺が成立したキモがある。
先日ニュースになったようにウルトラメモリー社は元々EMSマネージメントというレーシング事業を営んでいた会社であり、当然メモリーなど作っていない。作れる実力もない。他社のメモリーに自社のラベルを張り、偽装する程度の実力はあるかもしれない。ウルトラメモリー社は実際には開発を行っていないのだから、そこに流れた多額の助成金は全て斉藤氏の財布に入ったと考えてよい。
ペジー社の過去に受け取った助成金を掘っていくと、TSVは東京大学大場研究室、TCIは慶応大学黒田研究室と提携して研究開発しているから、もし作られているものがニセならば彼らが気付き、告発があってもいいはずだが、それがないということは彼らもグルであり、おそらく多額の金を握らせており、これは大規模な研究不正である。
そしてツイッターを見るかぎりにおいて、これらの悪巧みに、当のペジー社のエンジニアは気付いていない。ペジーグループの関連会社は全て千代田区にあるのに、なぜかウルトラメモリー社だけ辺鄙な田舎にある。つまりそういうことだ。リードエンジニアくらいは気付いているかもしれないが、斉藤氏はまず味方から騙している。詐欺の天才だ!すげえ!!!!
見事な整理だねえ 関係者の構図がよく見える
スパコン用のノーブランドメモリなんてあるのか?
インターコネクトが太いという点を除けば、スパコンは普通のパソコンと同じですよ。