scapa_今回は島嶼系モルトから、スキャパを飲んでみます。

スキャパは、ノース語で舟(ボート)という意味を持ちます。
スキャパ蒸溜所はオークニー諸島の南側、スキャパ海峡に面した所に、1885年設立されました。
同じくオークニー諸島にあるハイランドパーク蒸溜所は、そこからわずか1kmに満たない場所にあります。

スキャパの特徴としては、島嶼系としては珍しいノンピートモルトを使うほか、世界で唯一と言われる、ローモンド・スチルという、直線的な形状の蒸溜釜で最初の蒸溜を行う点にあります。

今回飲むスキレンでは、ファーストフィルのバーボン樽のみを使い、潮風にさらされる貯蔵庫で熟成されます。

では、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な黄金色、香りはメロンとなしがしっかり訪れます。

口に含むと、リンゴの香りが口に広がり、あとからバニラ、レモンと続きます。
味わいは、アルコールからの辛さは少なく、酸味の後に甘さを感じ取れます。

ロックにすると、メロンのエステリーな香りが先に広がり、青リンゴ、ライムが漂った後、バニラ、生クリームが後に続きます。
味わいは、柑橘系の酸味、ビターが前に出てきます。後味としてクリームのような甘さが残ります。

最後にハイボールにすると、青リンゴの香りしっかりやってきます。
味わいは、甘みがほのかな印象です。

近所のハイランドパークが、ピートがしっかりきいたヘビーな印象とは裏腹に、甘い香りと味わいが特徴的です。

700mL、アルコール度数40度で、価格は6000円ほど。
ノンエイジとしてはかなり値が張りますが、アルコールを感じさせないまろやかな熟成感を十分楽しめます。

<個人的評価>

  • 香り B: 青リンゴ、メロン、ナシ、レモン、ライムの爽やかで甘い香りが主体。後からバニラ。
  • 味わい A: ストレートでもまろやかで、酸味、甘さが占める。
  • 総評 A: 軽くて飲みやすい。初心者でもとっつきやすい。

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