はあちゅう主義と睡運瞑菜

はあちゅうさんに興味が沸いて、本を何冊か読んだ。「思い立ったが吉日」を地で行く人で、とにかく行動が早い。「気になったときにやらないと、あとでやろうと思ったときには興味が失せている」と考えて、読みたい本はすぐに買って読む、見たい映画もすぐに見る。

 

すぐに出来ないことはリストアップする。そして毎日そのリストを眺めて、その日その場所で実現できることがないかチェックしているのだそうだ。行きたい店をGooglemapに地点登録しておいて、外出したら登録された地点が近くにないか調べる。こうして日々クロスワードパズルを埋めるように夢を、はあちゅうさんの言葉でいうなら野望を実現化しているそうだ。

 

面白そうだなと思って、ちょっと採算や計画を度外視して、気になったことに気軽に首を突っ込んでみることにした。

 

大晦日にいつも通らない道を通り、通り沿いのホテルでお茶を飲んでみることにした。はじめて入るホテルにはジムとジャグジーつきのプールがあった。会員になれば会員価格で利用できる。

 

ふと id:xevra さんの「運動と瞑想をしない者の末路はいつも悲惨だ。なぜやらないのか」というコメントが頭をよぎった*1。なぜやらないんだろう?理由はいろいろあるけれど、やってもいいよね。最上階のラウンジで夜景をみながら考えた。

 

元旦、LINEがお年玉つきスタンプを売ると広告を出してきたので、買ってみた。年賀状代わりに次々送る。送ったついでに「いつか機会があったら会いましょう」と誘っていただいた人たちに「近く会いませんか」と打診した。

 

病院側の都合で入退院と化学療法の予定が見えなくなり、先々の予定を立てるのが難しい。出かけるにも、人に会うにも、直前で中止することになったらと思うと約束ができない。去年の秋からずっとこの調子でいろいろ不義理もし、楽しみを諦めて鬱屈していた。

 

が、「こういう状況なので迷惑をかけるかもしれませんが」と前置きをして、何月何日何時と具体的な予定を入れた。考えてみれば普通に暮らしていても不測の事態が起きることはある。問題がなさそうな日にと考えているといつまで経っても会えない。

 

スタンプをぺしぺし送っているともちおがPC類の初売りへいくというので、これもついていってみた。帰りに昨年祖母が他界して喪中の母のところへも顔を出した。その足で着の身着のまま山口のもちおの実家へもいってみた。

 

母も義父母も急な来訪に驚いていたけれど、まずまずうれしそうだった。翌日も思いつくまま気の向くままにもちおが子供時代に過ごした町を見て回り、少し遠回りしていつか行きたいと思っていた名所へ寄った。立ち寄り湯をつかい、奮発して名物の海産物を食べる。「限られた気力、体力、資力に無理なく予定を立てるには」と延々悩んでいたけど、思いつきの一泊二日でこんなにあれこれ出来るとは。

 

id:xevraさんが睡運瞑菜の次に唱えるお題目に「仕事は人と組んでしろ」がある。これを見るたび「そうしたいのは山々だけど、うちじゃどうやっていいかわからないよ!」と思っていた。すると年末に帰省してきた友人が仕事を手伝ってくれるという。どうやって?と思ったけれど、申し出を受けて、今後どうしたらいいか話し合いをした。

 

帰りにホテルのジムに見学申し込みをして、見学後に入会した。気の利いたスタッフがどうぞお試しくださいと枠外ながら水着とリネン類を二人分貸してくれて、もちおと二人でプールで泳ぎ、ジャグジーにつかり、サウナを試して大浴場を堪能した。目を開けていられないくらい疲れたが、楽しかった。プールへいきたいと何年も思っていたけれど、市民プールの寒い更衣室とホラー映画に出てきそうなシャワールームが地味にダメージがあって進展がなかったことを思うと嘘みたいだ。

 

今日も二人でひととおり楽しんで帰ってきた。もちおは「キックボクシングほど疲れず、それでいて全身を使う水泳は気分がいい。こんなに気持ちがいいのは久しぶりだ」と上機嫌で、食欲も増した様子。馴染みのネパールカレーを食べて帰った。

 

明日は病院。持病があってもなくても人生は続く。ダメなものはダメだけど、やると出来ることもある。はあちゅうさんの本を読んでみてよかったし、今年を生きて迎えられてよかった。瞑想と菜食350gはリストに入れておくことにする。

 

まんまと買った。面白かった。フリーで働いている人は参考になるところが多いと思う。

面白いけど短い。短すぎる。でもkindle unlimited 入っていたらリストで読める。

*1:睡運瞑採タグの存在を知り、驚愕している。