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日本人としての MUST READ (必読書)

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来年の 4月末には現天皇が退位され、翌日には新天皇が即位されます。また今秋には秋篠宮眞子様もご結婚され、皇籍を離脱されます。

おそらく来年以降はふたたび「皇室存続の危機」が取りざたされ、女系天皇ありやなしやの議論が再興するのではないでしょうか。

だからこそこのタイミングで日本国民全員が!とまでは言いませんが、少なくとも皇室のあり方について関心のある方、なんらか意見を持ちたいという方にぜひ読んでおいてほしい本があります。

それがコレ。ほんとに MUST READ な一冊です。

知られざる皇室外交 (角川新書)
西川 恵
KADOKAWA (2016-10-10)
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話を少し戻しましょう。

2005年、今から 13年前、小泉純一郎首相は若い皇位継承者が少ないことを理由に、愛子様にも皇位継承権を認めるべきではないかという議論を始めていました。

当時、国民の多くは「女系天皇と女性天皇の決定的な違い」を理解しておらず、人権問題(雅子様にこれ以上、男児出産のプレッシャーをかけるべきではない云々)や男女平等的な観点から、「愛子様が天皇になられても問題ないのでは?」といった風潮も高まっていました。

当時の小泉首相の支持率は極めて高く、あのままでは本当に法律が改正され、女系天皇が認められてしまいそうな勢いだったのです。

けれどこの議論はあるニュース速報によって瞬時に消滅します。

言わずとしれたそのニュースとは、小泉首相も思わず声を出すほど驚愕した「紀子様ご懐妊」の一報です。

出産時には 40歳、直前のご出産から12年も過ぎてからのご懐妊が、「女系・女性天皇議論」と無関係だと思った人はさすがにいないでしょう。

紀子様の「覚悟のご懐妊」は、直接のお言葉はさすがに(当然)なかったけれど、秋篠宮家からの(もしくは皇室・皇族からの)国民に対する明確な「女系・女性天皇はありえません」という意思表示に見えました。

このニュースを目にした時、私は初めて理解したんです。

皇族の方々は、天皇制度のあり方については明確なご意志をお持ちだし、今でも必要だと思われれば躊躇せずそれを明らかにされるんだなと。

★★★

ご存じのように、現在の憲法下では、私たち国民が主権者であり、天皇は象徴です。

天皇には政治権限はなく、皇室のあり方を定めた皇室典範の改正も、天皇や皇族の意思ではなく、主権者である国民の代表である国会議員が決めるべきことです。

だから極端なことを言えば、国民は「天皇制廃止」を決めることもできるし、もちろん、女系・女性天皇を誕生させることもできます。

そして実際、小泉政権は「愛子様が天皇になっても問題ないはず」という議論を起こしました。

当時から歴史・皇室の専門家の方々の間では「女系天皇なんてありえない」という慎重論が大勢でした。でも一部の人達は彼らを「アタマの古い保守的な学者」とバカにし、「現代的でグローバルスタンダードな人権意識に敏感な私たちは当然、愛子様や眞子様、佳子様など女性皇族の皇位継承にも大賛成よ!」的な意見をブイブイ吹聴していたんです。

でも紀子様のご懐妊報道以降、この話は完全に封印され、今でも(若い皇位継承者がほとんどいないという)問題はまったく解決されていないにも拘わらず、一切の議論が行われなくなりました。

おそらくもはや、政治家や官僚がこの話題を政治日程に載せることは不可能なんじゃないでしょうか。

「天皇や皇族の方々の意向への忖度」は、戦前と同じくらい強く日本国民の間に残っているのです。

★★★

その 10年後。2016年の 7月、NHKが「天皇陛下が生前退位の意思を示された」とスクープしました。

あまりにもキレイなスクープだったので、スクープっていうより、「皆様の NHK は、実は天皇家の広報部門だったのね」ってことがよくわかるニュースでもありました。

とはいえ天皇の意向通りに皇室典範を改正しては「主権は国民にあるの? それとも天皇家にあるの?」という憲法違反問題が出てきてしまうので、政府はものすごく慎重な手続きを踏みました。

でも結論は最初から見えています。

私たち日本人とその政府には、「陛下の意向」を忖度する以外の選択肢がありません。

★★★

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