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北 大 糾 弾 ニ ュ ース ・ 5 2 号  2015年5月26日 

北大、東大、阪 大、京大はアイヌ民族差別研究を
        謝罪し、遺骨を民族に返還せよ
               野村洋子(ピリカ関東グループ)
 
 「北大人骨事件」に始まる各大学・研究者によるアイヌ民族の遺骨略奪・アイヌ民族同化・抹殺政策の 推進を弾劾し、遺骨のコタン(郷土)への返還を要求する運動が開始されている。
 北大が略奪・保有する膨大なアイヌ民族の遺骨の多くは、日本天皇制国家の15 年戦争の最中、日本学術振興会と日本民族衛生学会が合同で行った「アイヌの医学的民族生物学的調査研究」のために墓地を破壊して盗掘したものである。アイ ヌ民族を「劣等民族」として撲滅の対象とするファシズム思想(「不良素質者の制限と優良素質者の増加政策」)に基づくものである。
 戦時下、富国強兵、「優良なる子孫」をつくりだすことは国策であった。
 日本天皇制国家は、アイヌ民族から土地を奪い、言葉や文化、生活を奪い大量の餓死者を生み出すなど 民族浄化・大虐殺(ジェノサイド)を行った のである。同時にそれは日本労働者人民にも「単 一民族国家観」を押しつけ、民族差別、「障害者」差別の優生思想を根付かせるものであった。
 各大学・研究者は、「劣等民族」撲滅の国策を推進してきたのだ。だから、アイヌ民族遺骨強奪と差別 研究の真相を明らかにし、謝罪と遺骨返還に応じることぬきに、学問の国家からの自立はありえない。
 私たち日本労働者も、天皇制国家によるアイヌモシリ侵略、アイヌ民族同化・抹殺の責任追及とそこに 貫かれた優生思想や民族差別排外主義から の解放をかけたアイヌ民族連帯闘争ぬきに労働者の解放はありえない。
 安倍政権は、今国会に自衛隊が米軍と共に世界中どこででも戦争できる侵略軍隊とする戦争法案を成立 させようとしている。そして来年にも明文改憲を果たそうとしている。
 その中でアイヌ民族や琉球・沖縄人民への差別・同化攻撃が強力にかけられている。2018 年「開道150 年」祝賀の攻撃や白老「慰霊・研究施設」建設・ アイヌ民族遺骨収容によるアイヌ民族「人骨事件」の幕引き・アイヌ民族同化完了攻撃である。
 同時に「国家のために役に立たない人間」は、「お国のために」死ぬことを強制される「尊厳死」法 の早期成立が目論まれるなど優生思想が強化されている。
 私たちは今こそ、戦争法案阻止と同時に民族排外主義、優生思想と対決する「開道 150 年」弾劾、「慰霊・研究施設」建設阻止、民族自決権支持の闘いをつくりだそう。


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7・24「北大文学部人骨事件21年弾劾!報告・討論集会 7・25「大乗寺イチャルパ」に結集を!

■北大文学部長、総長らの責任の隠ぺい、話し合い拒否を許さない!
■文学部は民族差別の石田肇『遺骨鑑定報告』を謝罪し、撤回せよ!
■東大、京大、阪大の闘いと連携をつよめ、白老「慰霊・研究施設」の
                                                                  建設を阻止しよう!
   すべの遺骨・副葬品を郷里(コタン)に返還させよう!

韓国・東学農民革命軍のリーダー、ウィルタ民族3体は故地に埋葬された
 21年前の1995年7月26日、北大文学部・古河講堂の研究室(旧標本庫)に「ワレモノ注意」と書か れていたダンボール箱に6体の頭骨が新聞紙に包まれた状態で隠されいたのをアイヌ民族が発見しました。ただちに「北大人骨問題の真相を究明す る会」(以下、「北大究明する会」)が結成され、「真相究明のために話し合いを続ける」などとする確認書を北大文学部と交わしました。
  また、韓国の「東学農民革命記念事業会」とサハリンの「ポロナイスク地区北方先住少数民族代表者会議」は、北大文学部に対して謝罪と遺骨返還要求を文書で 提出。話し合いの結果、東学農民革命軍のリーダーの遺骨は96年5月に韓国に返還され、今年の春には東学農民革命の戦いの地である全州市に埋 葬されることになりました。ウィルタ民族3体は03年8月にサハリンに返還され、故地に埋葬されています。
 かかるなか文学部は、「寄贈頭骨 出土地不明」、「日本男子20才」の残る2体の遺骨を「焼骨」し、物的証拠を隠滅しようとしましたが、1000名以上の署名活動などの取り組みで阻止しま した。07年7月26日、大乗寺(札幌市豊平区平岸)に仮安置され、私たちは毎年この日にイチャルパ(供養)しています。


絶対に許せない石田肇『遺骨鑑定報告』
 北大文学部は、解剖学者・形質人類学者の石田肇(当時・札幌医大、現・琉球大学解剖学教室)に6体の鑑 定を要請しました。だがその内容たるや「ウィルタ民族の1体についてコーカソイド(白人)」とし、拷問で陥没した東学農民革命軍のリーダーの 頭骨について「生前の切創、打撃痕はなく、死後損壊も自然か動物によるもの」、「死因不明」などと日本軍の残虐な処刑を否定しました。諸民族 を侮辱した差別鑑定でした。しかるに北大文学部は「石田肇氏に鑑定を要請したのだから、文学部としては何もいうことはできない」と開き直って います。石田肇の「鑑定報告」を見ても形質人類学のデタラメさ、民族の特定などは不可能ということがわかります。

アイヌ民族の可能性がある「寄贈頭骨」と「日本男子20才」の調査と究明を行え!
  「寄贈頭骨 出土地不明」の頭骨はアイヌ民族の可能性が高いのです。情報公開請求によって北大植物園内にある「北大北方生物圏フィールド科学センター博物館」には礼 文、遠軽から略奪してきた38体のアイヌ民族の遺骨が収納されていることが判明しました。この標本台帳から吉崎昌一の前任の教授・名取武光の 調査対象地域ということが分かったのです。
 また「日本男子20才」の頭骨は、網走刑務所などで獄死した受刑者を解剖し、研究材料にしてきた頭骨の可能性が高いのです。差別・人権侵害 そのものです。これらのことを文学部に再三伝えても、許しがたいことに何らの調査もしようとはしません。


文学部、北大総長の調査放棄、話し合い拒否を許すことはできない!
 北大文学部は「真相究明の調査、話し合いを行う」との約束を破り、ここ9年間にわたって話し合いを拒否 し、真相究明の活動も中止し、大乗寺での供養祭もおざなりにし、幕引きを図っています。「北大究明する会」は、これまで3回にわたって『文学 部報告書』の書き換えをさせてきましたが、「6体の遺骨の来歴などを示す資料がない」と調査を完全に放棄し、大学としての責任をはたそうとは していません。
 北大総長(理事会)は、医学部だけに限定したデタラメな『北大医学部アイヌ人骨収蔵経緯に関する調査報告書』(2013年3月)を出してい ます。私たちピリカ全国実、「北大究明する会」、さらに旭川アイヌ協議会はこの『北大医学部報告書』対する批判、遺骨の故郷への返還などを申 し入れましたが、大学は「アイヌ協会本部以外とは話し合いはしない」などと話し合いも拒否してきました。このかたくたな態度は、謝罪をせず、 白老に建設する予定の「慰霊・研究施設」に一括収容し、差別研究を継続するためです。
 こうした大学の態度は、北大のみならず東大、京大、阪大も同様です。全国的な闘いの連携を追求していきます。集会、大乗寺でのイチャルパへ の参加を強くよびかけます。



●要綱 ●                                                              
7月24日(金) 午後4時~北大正門前抗議活動
  午後6時15分~「北大文学部人骨事件21年弾劾!報告・討論集会」
                             エル・プラザ会議室(札幌駅北口)
◎集会内容
 基調報告
         「北大文学部人骨事件20年の闘いを振り返る」
 報告
    � 京大にたいするアイヌ民族、琉球民族の遺骨返還要求
    �東大の「アイヌ研究」とは何か
    �阪大の戦後の遺骨発掘研究を批判する
 アイヌ民族からの発言、全体討論

                                        /参加費・500円

7月25日(土)午前9時30分~11時大乗寺イチャルパ(地下鉄平岸下車)


 主催・ピリカ全国実行委員会
 協力・「北大人骨問題の真相を究明する会」

 

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