2018年1月21日
任期満了に伴う南城市長選挙が実施された。
現職の古謝景春氏と新人の端慶覧長敏氏の一騎打ちとなり、接戦の末、65票差で端慶覧氏が当選した。
4期目を目指していた古謝氏。
なぜ現役が落選したのか。
- 1. 落選の翌朝「二紙が違法選挙ビラを配布」とデマ投稿
- 2. 選挙中、ネトウヨと共に相手候補のデマを拡散
- 3. 選挙戦でデマを指摘され削除するも、またデマ投稿
- 4. 「沖縄二紙」に対するデマ投稿を自分から削除
1. 落選の翌朝「二紙が違法選挙ビラを配布」とデマ投稿
端慶覧氏の当選が発表された22日未明、落選を確認した古謝氏は、敗因を自身の力不足だとし、支持者やフォロワーに対して自身のFBで感謝とお詫びを述べた。ネットの界隈では、さすがのネトウヨ市長も正気に戻ったか、という話もあった。
古謝景春です。12年間大変お世話になりました皆様に心から感謝を申し上げます。私の力不足で負けてしまいました。心からお詫びを申し上げます。
南城市民が幸せになれるように陰ながら応援する事をお約束して御礼のご挨拶と致します。ありがとうございます。m(_ _)m
が、しかし22日朝、
古謝氏はくるりと豹変する。
そこは「ネトウヨ市長」「デマ市長」と呼ばれてきたこの男、皆の期待を裏切らなかった。
なんと!
今度は、沖縄タイムスと琉球新報が『告示後堂々と相手候補の違反ビラ』を『会社ぐるみ』で『折込チラシ』という形で『各戸に配布することをやりました』と述べ、それが落選の原因であるかのように『悔しい』と感情を露わにし、恨み節炸裂させたのだ (笑)。
※ さあ、この投稿もいつものネトウヨ市長が後に自ら削除するはめになった、いまとなってはこれも貴重なスクショとなった。さあ、味わってお読みください。
おはようございます。20度雨
皆様南城市誕生以来新たなまちづくりにご支援ご協力を賜り心から御礼を申し上げます。ありがとうございます。感謝
‼️感謝の念でいっぱいです。
ただ悔しいのが、告示後堂々と相手候補の違反ビラを新報、タイムスが会社ぐるみで折込チラシで各戸に配布することをやりました。選対から抗議したが会社の弁護士から恫喝『もっと公職選挙法を勉強しなさい』と私は道義的責任が問われる異常な行為だと思います。
その為の抗議で両新聞を来月から購読辞めます。
皆様ありがとうございます。m(_ _)m
沖縄二紙が大嫌いなはずの古謝氏が、沖縄タイムス、琉球新報の両紙を購読していたという事にも驚くが、
2月11日の任期満了を迎えるまでは、今も南城市長であるはずの公人が、「沖縄二紙の折込チラシ」を「会社ぐるみで配布」と表現し、そのチラシは「相手候補の違反ビラ」とデマを言い始めたのだから、これは驚くしかない。
何を血迷ったことを。選挙違反のビラであるわけがない。通常の折り込みチラシ、法定ビラだよ。(笑)
しかも古謝氏側はワラワラと二紙に抗議の電話 !?
で、そこの弁護士から、古謝氏は逆に
「もっと公職選挙法を勉強しなさい」
とお叱りを受けたことまで書いている。 ┐(´д`)┌ヤレヤレ
このあたりの古謝氏の日本語も、もう既に焦燥と憤怒で崩壊している、というのがご覧になれようものだ。「道義的責任が問われる異常な行為」というのは、自分自身のことを指しているとも読める。
そうなのだ。
選挙戦中もあまりのプレッシャーと焦燥感でか、古謝氏はデマばかり飛ばしていた。不安クラブでは、この現職市長のあまりに子供じみた狂態にあきれ果て、バカバカしくもあり、投稿すらしなかったが、まあこの際、ついでに記録として貼っておこう。
2. 選挙中、ネトウヨと共に相手候補のデマを拡散
※ さあ、この投稿もネトウヨ市長みずから後に削除している、香ばしいスクショだ。
異常な行為⁉午前11時から45分に瑞慶覧長敏氏が南城市の大里庁舎の職員執務室に無断で入り込み、名刺を配ったとのこと。ビックリ‼職員が注意すると違反ではないでしょうと反論‼
職員は警察署に電話!しかも玉城健市会議員や親川盛一氏も一緒に⁉
何でもありの方々ですね~
職員の反発を覚悟しての行為
そしてそのデマをさらに拡散する、『ニュース女子』なデマ・ネトウヨの面々、依田啓示氏とボギー手登根。
手登根に至っては玉城健市名護市議が同行したと拡散したものだから、さあ大変だ。名護市の玉城健一市議は昨年亡くなっているのだから。
まず、候補者の挨拶回りは当然のことであり、また前もって部署には連絡し了承済みの挨拶回りである。この時も古謝氏側はフリークアウトし、今度は警察署に電話したという。むろん、こんな当然の挨拶回りで警察に電話されても迷惑なだけ。
古謝氏はここでも「異常な行為⁉」と書いているが、異常なのは、どちらなのか、ここで述べるまでもない (笑)。
このデマに対して瑞慶覧氏はきっちりと抗議し、そして古謝氏は投稿削除した。
3. 選挙戦でデマを指摘され削除するも、またデマ投稿
しかしそれもつかの間。
なんと、今度はほかの投稿のコメント欄で、同じデマをぶり返しブチこむ。
笑うしかない。
この男、古謝景春は、デマを吐くことなしに生きていくことができないのだろうか。
4. 「沖縄二紙」に対するデマ投稿を自分から削除
まったく、この男は、
今までも何度も同じ過ちを繰り返してきた。
まあ、キリがないので一つだけ挙げておこう。
古謝氏が「ネトウヨ市長」という異名を持つのは、ネトウヨの「誰かから聞いた話」というたぐいのものを、確認もせず、あたかも「自身が知る事実」かのように語り、ネトウヨ民に拡散させ、政治観が異なる相手を攻撃する手法、をとってきたからだ。
22日朝の古謝氏の投稿は、多くのネトウヨ極右フォロワーによってまたたく間に拡散され、あの View Point (世日、統一教会のデジタル機関紙) が記事にするほどであった。沖縄二紙の攻撃として消費されたのである。
豊田 剛 2018/1/23(火)
任期満了に伴う沖縄県南城市長選が21日投開票され、元衆院議員の瑞慶覧長敏氏(59)=民進、共産、自由、社民推薦=が、無所属で4選を目指した現職の古謝景春氏(62)=自民、公明、維新推薦=を僅差で破り、初当選を果たした。翁長雄志知事ら革新系「オール沖縄」が推す瑞慶覧氏が、安倍政権が支援する古謝氏を制した。投票率は2006年の新市発足以降で最低の66.92%、8年前の前回より7・55ポイント下がった。
沖縄は今年、県知事選や市長選、議会選挙が集中する「選挙年」で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に関する県内の民意の動向が焦点となっている。
南城市長選後に控える名護、那覇など5市長選と知事選は安倍政権対「オール沖縄」の構図となる情勢だが、県政奪還に向けて流れを作りたい保守陣営にとって出ばなをくじかれた形になった。
南城市には米軍基地関連施設がなく、市長選では基地問題は具体的な争点になり得なかった。ところが、革新陣営は選挙戦で辺野古移設阻止、オスプレイ撤回、さらには、憲法改正反対など市政に直結しない政策を訴え、全戸へのビラ配布と遊説に力を入れる“空中戦”で政策の浸透を図った。
一方、現職側は大事な初戦を取りこぼしてはならないと、自民党は岸田文雄政調会長や石破茂元幹事長、塩谷立選対委員長らが応援に入ったが及ばなかった。
当確が出たのは日をまたいだ零時10分頃。古謝氏の選挙事務所には100人を超える支援者が深夜まで朗報を待っていたが、わずかわずか65票差での敗北が確定すると、一気に静まり返った。
古謝氏は敗戦の弁で、投票率が伸びなかったことや、フェイスブック上での失言が影響したと述べた。多選批判もあった。古謝氏は反翁長知事の急先鋒だっただけに、自民党県連としても大打撃で、「早急に分析する必要がある」(照屋守之会長)と気を引き締めた。
古謝氏は22日未明、フェイスブックにこう書き込んだ。
「マスコミの力に脅威を感ずる思いと同時に初心に戻ることが出来ました。今一度自分自身を見つめ直し沖縄県を変える役割を担う為に全力で頑張ります。 来月から偏った沖縄の両新聞購読をしばらく辞めて平和で静かな空間で過ごします」
(那覇支局・豊田 剛)
さて、古謝氏が落選の恨みから二紙の購読をやめようと、やめまいと、それは自由である。
しかし、事実とは異なる内容をフォロワー向けに投稿した古謝氏は、その後、沖縄二紙からの問い合わせを受ける。
そして、当の投稿は、古謝氏自らが削除した。
【南城】南城市長選に落選した現職の古謝景春氏が、選挙投開票日の翌日の22日、フェイスブックに「相手候補の違反ビラを新報、タイムスが会社ぐるみで折込チラシで各戸に配布することをやった」「選対から抗議したが会社の弁護士から恫喝(どうかつ)」など事実と異なる内容を投稿していた。古謝氏は事実誤認だったとして23日までに投稿を削除した。
投稿に添えた瑞慶覧長敏氏のビラは、同陣営が市選挙管理委員会に届け出た法定ビラで、公職選挙法で新聞に折り込んでの配布が認められている。「違反」と表現したことについて、古謝氏は本紙取材に「後から法定ビラだと分かった」と説明している。
「会社の弁護士から恫喝」の記述に関し、古謝氏は「選対関係者から聞いた」と伝聞をもとに投稿したとし、本紙の顧問弁護士と接触していないことを認めた。弁護士は古謝氏陣営とも接触していない。
削除理由について、古謝氏は「市長選にマスコミ報道が影響したことは確実で、抗議の意味で書いた。しかし、投稿を読んだ支持者から『自分も(購読を)やめる』という連絡が入り、影響が大きいと思った」と述べた。
古謝氏は事実誤認があったとして投稿を削除した。ポイントはこうである。
- 古謝氏は自分の側に事実誤認があったことを認めた
- 二紙の折り込みチラシは普通の法定ビラである
- 会社の弁護士から恫喝されてはおらず、伝聞だった
- 反響が大きかったから削除した
また「伝聞」かよ (笑)。
古謝氏が事実とは異なる内容の投稿を削除するのは当然だが、この男の罪深いところは、きちんとした説明をせず、あとは、つるっと知らん顔をするところである。
沖縄二紙の取材に対しては「事実誤認」を認めた古謝市長。しかし、自身のフォロワーに対しては、投稿を削除した理由や事実誤認であったことなどは一切説明していない。
そもそも、彼のフォロワーの多くは沖縄二紙を購読していない、または、投稿を受けて購読をやめた人たちであることから、彼らが二紙で掲載された記事を読み、ネトウヨ市長の誤認を知ることはない。
公人である古謝氏が「ネトウヨ並み」な振る舞いをし続けた結果が選挙結果に反映されたのであり、マスコミ報道のせいにするのはまったくの御門違いだ。
もうすぐ「私人」なるはずの「ネトウヨ市長」だが、支持者やフォロワーからは勇退を惜しむ声が出始めている。ある県外ネトウヨからは沖縄県知事に押す声も上がっているようだから楽しみである。(笑)
次回は、ネトウヨ市長の今後について推測してみたい。