フェイスブック、物体検知アルゴリズムをオープンソースで公開 AR活用も
フェイスブックのAIリサーチチームは、同社が研究中のプラットフォーム「Detectron」をオープンソースで公開しました。Detectronは、物体検出を行うためのコンピュータビジョン・アルゴリズムで、将来的にはARを含む様々な分野への応用が期待されています。
リアルタイムに物体検知を行うためには、ディープラーニングにより、コンピュータが現実の物体や人物を認識する“訓練”を行う必要があります。
フェイスブックは、世界のコンピュータビジョン研究を加速するために、「Detectron」をオープンソースで公開しました。GitHubのページには、「Detectronの最終目標は、物体検知の研究のためにハイクオリティでハイパフォーマンスなコードベースを提供することです。」と記されています。
Detectronは、AIディープラーニング フレームワークCaffe2で組まれた物体検知のためのアルゴリズムです。GitHub上で全ての人に公開されています。Apache 2.0 licenseに則って利用することができます。
真のARを実現するために欠かせない物体検知
「レンジを見たら今の温度が表示される」、「冷蔵庫を見たらその中身が表示される」など本当の意味で有用なAR（拡張現実）を、事前にプログラムされていない状態で行うためには、リアルタイムの物体検知が欠かせません。形やサイズ、色などから、その物体を認識することが必要となります。
Detecronのアルゴリズムは、動画を解析し、シーンを構成する個々のオブジェクトを推測することができます。「人と物体のインタラクションの検知と認識」（Georgia Gkioxariら）のような研究では、環境における物体に対する人間の行動をコンピュータが理解するためのの基礎としてDetectronが使われています。
フェイスブックは、AIリサーチチーム以外でも社内で、ARやコミュニティ・インテグリティを含む様々なアプリケーションにDetectronを使っていることを明らかにしています。
（参考）
Facebook open sources Detectron / Facebook Research
https://research.fb.com/facebook-open-sources-detectron/
Facebook Open-sources ‘Detectron’ Computer Vision Algorithm for AR Research / Road to VR
https://www.roadtovr.com/facebook-open-sources-detectron-computer-vision-algorithm-for-ar-research/
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