私の住むアパートは灯油ストーブが使えないのでエアコンに頼るしかないのだが、昨夜の冷え込みには力不足だったようで、私は寝酒をサッとかっ食らってとっとと寝てしまうことにした。
だけど、いつもより一時間も早く布団にくるまったからといってすぐに寝つけるもんでもない。
寝よう寝ようと念じながらとりとめのない思考を巡らせてるうちに、ふと昔のことを思いだした。
言うまでもなく長野は東京よりずっとたくさんの雪が降る。そして寒い。
家族が起きているうちはストーブを炊いているからいいのだけど、火の気がなくなると途端に冷気が忍び込んでくる。
夜も更け家の中がすっかり冷え切ったころ、私の部屋のふすまがガタガタとやかましい音を立てながらスッと10センチばかし開く。
そして空いた隙間からのそのそ入り込んでくるのは2匹の猫だった。
2匹とも団子みたくまんまるに太っていた。
やつらはベッド前までやってくると、「へへっ、温かいところをみつけたニャ」とばかりに私の上に飛び乗る。
足をジタバタさせてもちっともどいてくれる気配はない。
私は仕方なくやつらの重みから逃げるようにして布団の中で体育座りみたく脚を畳むしかなった。
おかげで大人になってからも脚を畳んで寝る癖がすっかり身体に染み付いてしまった。
私の背があまり伸びなかったのは寝姿に原因があったような気がしないでもない。
あのころからずいぶんと時が経ち、すっかり大人になった私は布団の中で脚を伸ばしてみる。
お邪魔なやつらはもういない。
だけど、どうにもしっくりこなくて、私は結局いつものように脚を畳んで眠りに落ちるのを待つのだった。
そんな、東京に雪が降った日のこと。
足下のずっしりした重みがちょっとだけ懐かしくなった冬の夜のこと。
また温かい場所を見つけたニャ 今までずっとどこ行ってたのニャ?
猫重いよな
かわいい日記だわ
やめてくれ、こういう文章は昔猫飼ってた俺に効く
ひさびさに「にゃーん」増田さんにもあいたいなぁ。
寝てるときに足下はまだいいけど腹の上とかに乗ってこられるとかなりキツい 猫飼ったことないやつは3~5kgぐらいの砂袋を腹の上に乗せたまま寝られるかどうか試してみるといい
え、都内のアパートって灯油ストーブ禁止なの? そんなん冬に停電なったら死ぬでしょ