深刻な人材不足も…40歳以上での転職は賃金減少クッキリ
中高年にはショックだ。内閣府が景気動向などをまとめた「日本経済2017―2018(成長力強化に向けた課題と展望)」によると、40歳以上での転職は賃金減少が顕著だというのだ。
一方、39歳以下は転職することによって、賃金は上昇する傾向にあった。
「人材不足が深刻になっているので、転職市場は活発になってきたといえます。人材不足を裏返すと、就職先がたくさんあるということです。若い世代を中心に、転職を考える人は増えています」(東京商工リサーチ情報本部長の友田信男氏)
18年春闘が本格的にスタートしている。安倍首相は「3%の賃上げ」を経済界に要請。経団連の榊原定征会長も3%賃上げに前向きだ。
「世間は賃上げムードなのに、現在の職場は給与がまったく上がらない。そんな不満を持った若い世代が、転職志向を強めています」(市場関係者)