ニュース
» 2018年01月24日 15時04分 公開
「社畜あるある」を展示する架空美術館の紹介動画が地獄 「寝てない自慢」や「深夜の問い合わせ」を絵画や彫刻で表現
こうした理不尽な事象が“あるある”にならない社会を目指すのが動画の主旨です。
[沓澤真二,ねとらぼ]
会社員に起こりうる悲しい“社畜あるある”を、架空の美術館「社畜ミュージアム」の展示品として紹介する動画が恐ろしい。「終わらない仕事に絶望して石化した社員」をはじめに、悲痛な姿が絵画や彫刻で表現されています。BGMのモーツァルト作「怒りの日」もベストマッチ。
「取引先から深夜に問い合わせの電話」「ヒマそうにしながら『進捗どう?』と聞いてくる(だけの)上司」など、動画には理不尽なタスクや事象を描く作品が目白押し。過酷な状況を当たり前に受け入れてしまった社員による「寝てない自慢大会」も、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」風に表現されています。全然自由じゃない。
さらに、前任者からの引き継ぎもそこそこに、新入社員が先方へ謝罪させられる「はじめまして、ごめんなさい」や、上司が会社に長居するせいで部下が帰宅できない様子を描く「居残り部長」と、つらい状況が題材の作品が続々。最後の、連休明けの絶望感を描く「月曜、襲来。」に至っては、労働環境がどうであれ逃げられないやつじゃないですか……。
動画は面白法人カヤックが制作。中小企業政策の実施機関として中核を担う、経済産業省所管の独立行政法人「中小企業基盤整備機構」のPRで、企業が抱える諸問題を支援したいというメッセージが込められています。どうかこれらの展示品が“あるある”にならない社会が来ますように。
(沓澤真二)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.