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あらゆる場所で使える“透明”指紋センサー、JDIが開発 フレキシブル化も

» 2018年01月24日 09時59分 公開
[ITmedia]

 ジャパンディスプレイは1月23日、静電容量式タッチパネル技術を応用したガラス基板の指紋センサーを発表した。「透明な指紋センサーは、バックライトやディスプレイとの組み合わせも可能。あらゆる場所に指紋センサー搭載できる」という。2018年中の量産出荷を目指す。

実際に液晶ディスプレイと組み合わせたデモ機。映像も透過する

 JDIの湯田克久執行役員(ディスプレイソリューションズカンパニー社長)は、新技術について「ジャパンディスプレイのコア技術であるLTPS(低温ポリシリコン)の応用。スマホ向けインセルタッチパネル技術の延長線上にある」と話す。タッチパネルは指が触れたときの静電容量の変化を検出するものだが、それを進化させて指紋の凹凸による静電容量の変化まで検出可能にした。

透明のため、バックライトやディスプレイとの組み合わせが可能

 センサーサイズは8ミリ角で、精細度は508dpi、感度は「従来のシリコンセンサー並み」を確保した。またコストは「シリコンセンサーより高くはならない」としている。

 今後は現在より大型、あるいは小型センサーとラインアップ拡充を目指す他、18年中には樹脂を混ぜた基板を使ってフレキシブル化技術を開発する計画。曲げられることで曲面形状にも対応し、「ドアノブやカード型など、指紋センサー搭載製品のデザイン自由度が向上する」(同社)。ただし、全面ディスプレイのスマートフォンは、「技術的には可能だが、いくつかの課題は残されている」として直近の採用はないとしている。

ドアノブやカード型などの応用イメージ

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