30になる前に「知らない土地」に飛び込むこと。これが人生を左右する。

昔から『名言集』が好きで、読書と言えば名言と触れ合っていた。心に刺さった言葉は、いつでも大事な場面で心の中心にいてくれるから、好きだ。

「何かを変えたい」と猛烈に思う時、私の中で蘇ってくるのはこの言葉。

人間が変わる方法は3つしかない。

1. 時間配分を変える
2. 住む場所を変える
3. 付き合う人を変える

この要素でしか人間は変わらない。最も無意味なのは、「決意を新たにする」こと。

元マッキンゼー日本支社・社長の大前研一さんの教え。

Elite Daily」のCaitlin Drownさんが今回綴るのは、2.の住む場所を変えることによるメリット。でもこれって、人生を変えたいと思う時に、もっとも手っ取り早い方法だと思う。環境を変えれば必然的に、1と3も現状維持が出来なくなるから。

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大学を卒業する4日前にもらった、5,000マイルも離れたワシントンから仕事のオファー。

中学3年生以来訪れたことのない土地からのオファーにワクワクしながらも、家から遠く離れた場所に越すことに対する緊張も同時に感じていた。

生まれ育った海辺の街から、ボストンに引っ越したのも大きな生活の変化。でもボストンに毎年一回は行っていたせいか、馴染むのにもそこまで苦労しなかった。そんな私の生活に振りかかってきた、遠いワシントンからの仕事。

そうして始まった新生活は、いいときも悪いときもあったけど、20代のうちに新たな地を模索しておくのは、絶対にいい経験だと確信することになった。

01.
『心の筋トレ』になる

オファーを受けてから、48時間以内にやるかやらないかって答えが求められた。2日って聞くと「ちょうどいい」なんて思うかもしれないけど、私にとってはとってもストレスだった。

仕事を気に入らなかったら?街に馴染めなかったら?一緒にお気に入りのドラマを見てくれる友だちができなかったら?

浮かび上がるのはハテナばかりで、地元で仕事が見つかるまでもう少し待ってもいいんじゃないか、なんて安定を欲していたのもたしか。だから私は友だちや家族、それから同僚にアドバイスを求めた。返ってきたほとんどの返事は、こんな具合い。

「自分が正しいって思うことをすればいいと思うけど、すごくいいチャンスだと思うよ」

私の友達は、過去に引き受けなかった仕事、移住しなかったことへの後悔も打ち明けてくれた。

そうやっていろいろと考えを巡らせているうちに、「この機会を引き受けるほかないのでは?」と思うようになっていた。やりたいことにもピタリと当てはまっていたし、いまこの機会を逃したら一生「あのときあのオファーを受けていれば…」と思い続けるのは嫌だった。だから私はオファーを受け、荷物をまとめて、新たな冒険へ。

02.
新たな仲間にたくさん出会える

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まったく知らない土地に引っ越して最初に気づいたのは、今までの私の友だちは9割方学校で出会った人だったということ。

ある程度"大人"になってからの出会いの場と言えば、職場や、社会人サークルのようなもの。

仕事上での付き合いならともかく、まったく知らない状態の人たちと1から友情を築くなんて、思えば最近は全然していないチャレンジ。昔よりもハードルが高く感じてしまうし、最初は上手くいかないかもしれない。

ランチをひとりで食べないといけなかったり(最初の1ヶ月はこの状態が続くかも)、いつしか人よりもNetflixと過ごす時間のほうが長くなっていたり、その寂しさをワインとアイスクリームで埋めるようになったり(Ben & Jerry'sを友だちって呼んだっていいでしょう!?)…。

ひとつアドバイスをあげられるとすれば、何事にも「イエス」と言うこと。

仕事終わりの飲み会に参加しない理由なんて、考えようと思えばいくらでも思いつくけど、それに何か意味がある?

ジムに行くわけでもないし、やることと言ったらジャンクフードを食べながらベッドに横たわって、インスタグラムをひたすらスクロールするだけでしょう?

孤独にメソメソして寂しさに浸っていたら、いつまで経っても友達なんて出来ない。だったら外に出て、いろんな人に会いに行ったほうが、一足早く居場所が見つかるはず。

03.
自立心をもった大人になれる

初めてワシントンで借りた場所は、閑静な住宅街にある一階のワンルームだった。一人暮らしは初めてだったから、もちろんたくさんのハプニングの連続。

たとえば竜巻警報があったとき。当時23歳だった私は、バイクのヘルメットをかぶり、ある枕をすべて押し込んだウォークインクローゼットに急いで隠れた(マサチューセッツには竜巻なんてなかったの)。

そういえばムカデが壁を這っていて、殺そうとした途端逃げられたこともあったっけ。コイツを殺せるまで、恐怖の1週間といったら...。

でも、そうやっていろんな壁を乗り越えることで、自立心が身についたと思う。気づいたら親に「寂しい」って毎晩電話しなくても平気になっていたし、ちょっとイラつくことがあってもすぐに彼氏に報告しなくなった。

もし実家の近くで住むことを決めていたら、このような自立心は身についていなかったかもしれない。

04.
自分の人生を、
自分で切り開く力がつく

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簡単な選択肢を選んでいくことなら、誰にでもできる。

好きでも嫌いでもない仕事をずっと続けて、ひとりになるのが怖いことを理由に選んだパートナーと時間を過ごして、リスクや冒険にノーと言い続けるとか。

でも、率先的に自分の運命を変えていくことだってできる。私は後者を勧めたい。

新しい街・県・国に住むことに、困難はつきもの。孤独を感じることもあれば、迷子になることもあるだろうし、地元の楽しいイベントを逃すことにため息をつく日もあるかもしれない。

でもネガティブにとらわれず、引っ越した理由を自分に言い聞かせて、自力で自分の人生を最高にしていくのが大切だって思うから。

失敗から学びを得て、成長していくこと。「すべては経験」と思って、何事も自分探しのヒント、あるいは前へ進む糧と捉えていけば、きっと悔やむことなんてないはず。私も新たな都市に越すことで、地元に残っていたら触れることのなかった新しい観点を身につけることができたと思ってる。

長い年月を経て、私はボストンに戻ってきた。DCでの時間はとても楽しかったけど、そろそろトム・ブレーディを一緒に崇拝できる仲間の元に帰って来たかったの。"Wicked"という言葉が伝わる地に。

家から飛び出した私は、新たな角度から、前よりもっと地元を愛せるようになっていた。

Licensed material used with permission byElite Daily

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