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韓国、心中や集団自殺の企図を犯罪化へ 自殺率の抑制目指す
2018年1月23日 22:27 発信地:ソウル/韓国
【1月23日 AFP】韓国政府は23日、心中や集団自殺の企図を犯罪化する方針を固めた。関係者らが23日、明らかにした。同国政府は、世界的にみても高い同国の自殺率の抑制を目指す。
アジア第4の経済大国である韓国の自殺率は2000年以降急激に上昇しており、10万人当たり25.6人という比率に達している。この数字は経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均の2倍に相当し、政府は2022年までに10万人当たり17人という比率にまで引き下げたい考え。
著名人の自殺報道も後を絶たず、先月にもKポップの人気男性アイドルグループ「SHINee(シャイニー)」のメンバーでリードボーカルのキム・ジョンヒョン(Kim Jong-Hyun)さんが自ら命を絶ったばかり。ただ社会的セーフティーネットの脆弱(ぜいじゃく)性が指摘される同国で自殺者が多いのは、実は高齢層だ。
閣僚らが23日に了承した一連の自殺対策措置には、自殺を美化するテレビドラマやインターネットアニメの自粛要請や、軍の兵士全員に対する自殺防止教育の義務付けなども盛り込まれている。(c)AFP