大雪の帰宅ラッシュに巻き込まれたみなさん、お疲れさまです。
バカだ。バカすぎる。バカすぎてもう怒る気力もわいてこない。憐れみ。無力感。徒労。ねえ、みなさんはバカなの?もういい加減、学ぼうよ。それとも何?ラッシュに巻き込まれたい痴漢なの?長い行列作って並ぶのが好きなアホなの?
こーいう後出しジャンケンであーだこーだ語る輩ってのはどんなときでもいる。この手の輩にかかれば
「台風ってわかってるのにコロッケ買いに出かけるだなんて!」
「雪が固まるってわかってるのに防滑靴を持ってないだなんて!」
「大地震が来るってわかってるのに関東に住むだなんて!」
「ミサイルが飛んで来るかもしれないのに日本にいるだなんて!」
ってのも"正しい"。
毎日出勤ラッシュに揉まれるお父さん方も「バカすぎる」んでしょうし、ウェブに好き放題適当な正論を書き殴るのがきっと「賢い」んでしょう。
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出勤禁止って突き詰めれば「駅がラッシュで溢れかえるくらいなら自主的に都市を麻痺させろ!」なんですがね。
リモートで足りるIT企業なんて全体の一部でしかない。
出勤は小売りや流通だって同じこと。
デスクワークだけで社会が回ってるわけではない。
国土交通省が「不要不急の外出は控えよう」だなんだと言わず、非常事態宣言発令して都市機能を止めれば駅が人で溢れかえることもなくなる。
そして、どっかのライターにバカ呼ばわりされることもない。
果たして何センチの降雪とトレードオフにして東京及び関東地方の都市機能を麻痺させれば「正しい」のか。
1cm?2cm?3cm?4cm?
どこに自宅待機と出勤の線を引くのか?
これ「出勤を止めれば解決」なんてバカでも思いつくバカな発想で解決する話なんですかね?
労働者vs経営者
あと「経営者がアホだから現場が動いてしまうんや」という意見もある。
だが経営者と労働者って相容れない全く別の生き物や存在かというとそんなことはない。
貴族とそれ以外、なんて別れかたならわかりやすいが。
たとえば大企業の社長は経営者としても、そこと取引する中小企業の社長だって経営者なわけで、さらに言えば町の工務店のおっさんだって経営者。
ここで「労働者vs経営者」なんて図式にして経営者を槍玉にあげても、そもそも経営者ってどの程度の経営を指すのか曖昧。
どこもかしこも休んでも成立するIT企業じゃねぇっつーの。
まぁ、工事現場は降るならやらないですけどね。屋根上作業なんて滅相も無い。
屋内配線ならやるかもしれない。
スーパーの店長だって経営者。
大元の社長だって経営者。
さらに経営者の先には消費者がいる。
コンビニに来る客がいるから店を開ける。
コンビニが開いてなければ困る人もいる。
だから開けてる。
「スーパーなんて閉めてていい。1日食わなくても死なない」と言える消費者がどんだけいるのか。
午前中に「まだ雪も降ってないのになんでやってないんだよ?」と文句言う消費者の方が多そうですが。
ギリギリまで営業するならサラリーマンの帰宅ラッシュとなんら変わらん。
経営者の前に、買いに来る客が「大雪なのでコンビニやスーパーの閉店もやむかたなし。消費者は食わねど高楊枝」と理解するのであればいい。
旅行者が旅行を取りやめホテルマンが休めるようにするならホテルだって営業を止めるのが正しくなる。
経営者に判断させるのは顧客のニーズありきなのでは??
消費者とは、同時に労働者や経営者でもある。
さまざまなサービスを消費しながら人間は社会を動かす消費者。
だから「可哀想な労働者」と「傲慢な経営者」の上には「安定を求める消費者」がいる。
社会は、同じキャストが場面によっていくつもの役割を演じてる。
好き放題、バカな記事をBLOGOSに書き殴れるのも、サーバーを維持し、電気を供給し、電線を切らさず、システムを保全する無数の労働者によって支えられてる。
労働者が経営者を殴るにもその先には消費者がいる。
そして消費者は自分自身。
だから一周回って自分も含めて殴るしかない。
誰も彼もがフリーで働き、誰も彼もが自分の裁量で動けるならいいだろう。
だがそんなわけもない。
予想外
自分も出勤して、ただギリで入場規制とかには避けた口ですが、職場では「意外と積もらないんじゃね?」「定時でも大雪には間に合うっしょ」みたいなことを言う人もいたりして、「大雪の予報なんだよ!昼前には帰らなきゃ!」なんて危機感は少なかった。
社畜でもなんでもないが、要は「毎回大雪って言うけどどんなもんかわからない」ってことですよ。
多分、朝から降り積もっていたりすれば状況は違ってたろう。
朝から大雪で電車も半分止まってたのに出勤なら、それこそバカな経営者を責める順番だったかもしれない。
そういう意味でも東京は「雪に慣れてない」
あと交通機関に対して(特に西武線は)やたら「何だかんだ動くだろ?」と思って無条件に信頼してる節がある、
仕事してたら窓なんて見ない。
場所によってはブラインド下ろしてたりするし、テレビなんて映ってるわけもなく、どれだけ降ってるかリアルタイムに認識なんてしてないですよ。
そんなに暇なら家にいますがな。
今回だって予報より遥かに降ったはずですがその辺の判断と責任を後出しで騒いで「だから日本は戦争に負けるんだ」とか、いや、もう戦争やってた頃の日本人は経営者じゃない。
もちろん「大雪の予報なんだから休みにしろよ」と思いますよ。
ただ「じゃあ何センチ積もる予報ならどれだけの種類の、どれだけの範囲の業種が休むべきか?」も曖昧に、後出しであーだこーだバカだのなんだの叫ぶってのはなんなのかなぁ、と。
「ぼくが考えた最強の」理想を言うだけなら誰にでもできる。
仮に台風だったとすれば予報進路ってのはズレることも多いにある。
どのくらい予想進路に入れば営業を取りやめるべきなんですかね。
果たして何センチの降雪予想ならとりやめなければならないのか、どの地域までがやめるべき範囲なのか。
明確にして欲しいですね。
何の発展もない。
発言に現実性も具体性もない。
社会が少しでもよくなるならまだしも上から見下し「マジメな労働者の苦労をバカ呼ばわりする」だけ。
人によって事情もある、生活もある。
そういう人らの人生を「バカ」と書いてお金がもらえるなんていい商売ですね。
そういう役に立たない(人を不快にさせるだけの)記事を載せてアクセスを稼ぐBLOGOSのメディアとしての社会意義ってなんなんです?
労働者をバカ呼ばわりする記事にどんな意義があるのか?
BLOGOSとかハフポとかって、長谷川豊なんかの記事も含め、炎上させてアクセス稼ぐのしか脳がないならどっかのYouTuberとかLITERAとか文春のゴシップ砲とどんだけ違うのか。
燃やすだけ燃やして文責ってもんを考えないならメディアとしての倫理観は未成熟としか言いようがない。
その辺どう考えてるんですかね。
この記事も含め最近燃えない*1ので不完全燃焼らしいですが。
ろくな社会貢献もしないネットメディアの役割が「ヒマ人の時間つぶし」ならそう書いておいて欲しい。
だったらDPZの方が断然面白いわ。
防滑対策
別記事にしようかと思ったんですがお役立ちを一つ。
雪道ですっ転んだのがトラウマになって、いろいろ調べてたどり着いた、滑らないと噂のアサヒトップドライのブーツ。
これが買って正解。
夏はしんどいですが、都市部で冬場は問題ないかと。
ジップで脱ぎ履きしやすい。
素材はゴアテックスでジップは袋縫いで水対策はかなりのもの。
ソールには、防滑用にガラス繊維が入っているそう。
見た目的にもアウトドアシューズと違いスーツにも合う。
あとこれに夜に凍った雪道も歩ける着脱式のカンジキがベスト。
滑らないが、コンクリの道でガリガリうるさいのが難点。
あと柔いスニーカーだとゴムの締め付けにやられる。
普段と変わらず歩けるのでマジでオススメ。今日の帰宅も残雪が全然怖くなかったのはブーツとカンジキの効果。
残雪が溶けきるまでしばらく手放せない(特にカンジキ)。
先ほど帰りにドラッグストアの店頭で売ってるのも見かけたので、気になる方は見てみるのもいいかも?
通販だと届く前に雪が溶ける。
*1:笑ってはいけないの黒塗りネタを周回遅れでやったり