私は帰って来た、いっしーです。
久しぶりに映画「フェイス/オフ」を深夜に一人で鑑賞しました。こいつは最高の映画でしてね、98年公開のニコラス・ケイジとジョン・トラボルタがW主演でジョン・ウーがメガホンを撮った作品です。まぁジョン・ウーがやりたい放題やってるんですけどね。二丁拳銃、飛び立つ鳩、鏡一枚背中合わせの状況・・・からの銃撃戦。最高です!
間違いなく映画はぼくの人格形成に大きく関わっています、そんな事をつい先ほど思い出しました。
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洋画を見まくる学生時代
高校生から専門学生時代、毎週GEOに行って1日1本計算、最低でも週7本はDVDを借りていました。当時何がそこまでぼくを駆り立てていたのか分かりませんが、画面の中の世界に魅了されて深夜に一人感動し、憧れ、発狂していました。あ、見ていたのは99%洋画で、邦画は黒澤明監督をちょこっとです。
ぼくが洋画に魅了されたキッカケの作品がありまして、それが05年公開の「ロード・オブ・ウォー(05年)」というニコラス・ケイジが主演の武器商人をテーマとしたノンフィクションを基にしたフィクション映画です。
内容も良い作品なのですがぼくが目を奪われたのはニコラス・ケイジの演技でした。「タクシードライバー(76年)」のロバート・デ・ニーロや「アイ・アム・サム(01年)」のショーン・ペンの様に役に入りきる演技という訳では無いんですけど・・・ニコラス・ケイジの表情、歩き方、雰囲気に当時高校1年生だったぼくは飲み込まれてしまいました。
日本では知名度はあれどニコラス刑事と誤解されて人気のある俳優ではありませんね。でもぼくは1番好きな俳優です。
ニコラス刑事?は?お前それニコラス黄金期の3作品見てもそんな事言えんの??の「ザ・ロック(96年)」に始まり「コン・エアー(97年)」そしての「フェイス・オフ(98年)」ニコラス黄金期の作品のクオリティは異常です・・・。その後の「60セカンズ(00年)」、「天使のくれた時間(01年)」もかなり良い線行きますね。もちろん若かりし頃「ヴァレーガール(83年)」のあどけない可愛い感じも好きですし「バーディ(85年)」で演技に安定して来た頃も大好きです。でもアカデミー主演男優賞を取った「リービング・ラスベガス(96年)」は学生のぼくには良さが分かりませんでした。今見れば何か感じるかもしれません。
ニコラス・ケイジを語りだすと簡単に3万字位イってしまいそうなので、この辺で・・・
というかこの辺80年代~90年代の映画全盛期が本当に好きなんです。今のCGバリバリ最高画質もアトラクション的な楽しさはあるんですけど、80年代作品の様な俳優が作り出す空気はあまり感じられませんね。
あの空気と言いますか・・・雰囲気は何なんでしょう?カメラの粗さ?俳優の質??商業的にヒットをさせたい気持ちは今も当時も変わらないでしょうが、映画としての質を追及しているのは昔の作品が多い気がします。単純にぼくの好みかもしれませんけど
映画に影響を受け過ぎた学生時代
素晴らしい作品に出会ってしまうと2~3日はその作品で頭が一杯になってしまい私生活に影響が出ていました。
トム・ハンクスの「フォレスト・ガンプ(95年)」を見た時はとにかく走りまくっていましたし、ジャン・レノの「レオン(94年)」を見た後は観葉植物を買ってきて毎日拭いて牛乳を飲みまくりました。飲むと言えばシルヴェスター・スタローンの「ロッキー(76年)」に影響を受け生卵をジョッキに飲んでみたり、ジャッキー・チェンの「酔拳(78年)」のせいで家にあったウイスキーをがぶ飲みして「俺は飲めば飲むほど強くなる・・・!」と独り言を言いながら修業に明け暮れてゲロを吐きました。
ティム・ロビンスの「ショーシャンクの空に(94年)」を見た後はどしゃぶりの雨の中あのポーズをとって自由を感じましたし、エドワード・ノートンの「ファイト・クラブ(99年)」を見た後は暴力的になって自分の顔を殴っていました。そのままユアン・マクレガー「トレイン・スポッティング(96年)」を見てピッチピチのTシャツを着たりして。
ケビン・ベーコンの「フットルース(84年)」をみて青春時代を肌で感じ、ジャック・ニコルソンの「カッコーの巣の上で(75年)」で人間の生き方について考えさせられました。ジャック・ニコルソンと言えば迷作「シャイニング(80年)」の扉から顔を覗かせるシーンは自撮りでよく再現しましたね。少しでもシャクれるとシガニー・ウィーバーの「エイリアン(79年)」になってしまいます。
戦争映画も大好きでした。トム・べレンジャーの「プラトーン(86年)」「山猫は眠らない(93年)」を見た後は古着屋でミリタリー系の服を買い込んで上下オリーブ+白タンクトップ+ドックタグでメタルギアみたいなファッションをしてましたし、みんな大好きスタンリー・キューブリックの「フル・メタル・ジャケット(87年)」からは異常に厳しく罵倒されながら行う軍隊式トレーニングに憧れました。
まぁビリーズブートキャンプのDVD流して筋トレしてたんですけど。ここで違ったのはビリーズブートキャンプは筋トレ用のゴムチューブを持つように推奨されていましたが、ぼくの両手にはエアガンが握られていました。
フランシス・フォード・コッポラの「地獄の黙示録(79年)」を見てからはワーグナーのワルキューレの騎行を目覚ましの音楽にして、心臓を高鳴らせながらグッドモーニングしたものです。この辺のアメリカ戦争映画はベトナム戦争関連で埋め尽くされていますね、時代の象徴と言えます。
バイオレンス的な映像が好きだったのでしょうか?クエンティン・タランティーノ監督は大好物で「レザボア・ドッグス(92年)」のせいでスーツ+サングラスを着用してLittle Green Bagを流して歩いていました、ぼくのコードネームはMr.パープル
「パルプ・フィクション(94年)」も最高ですね!ユマ・サーマンとジョン・トラ・ボルタのツイストダンスのシーンは映画史上最高のシーンだと思います!勿論マネして目の横にピースサインをやりながら踊りましたよ。
シリアルキラーが登場するスプラッターホラーにも夢中になりました。ジェイソン・ボーヒーズの「13日の金曜日(80年~)」、フレディ・クルーガーの「エルム街の悪夢(84年~)」、チャールズ・リー・レイ通称チャッキーの「チャイルド・プレイ(89年~)」マイケル・マイヤーズの「ハロウィン(78年~)」この辺はキャラクターのお話なのでアメコミを見るような感覚です。
レザー・フェイスの「悪魔のいけにえ(74年~)」をマネしてスーパーで生肉の塊を買ってチェーンソーで切るのはお勧めしません。色んな意味で。せめてケビン・スペイシーの「ユージュアルサスぺクツ(96年~)」を真似て片足引きずって歩く位にしときましょう。
こうして振り返ってみると結構ヤバい奴ですね、でも感覚的にはドラゴンボールを見て「かめはめ波」の練習をするのと一緒です。
好きな俳優が沢山
映画を選ぶ基準として「好きな俳優が出演しているから」というのがありました。ニコラス・ケイジが好きなので、彼の出演作品は殆ど見ましたね。こうして色んな作品を見ると、また魅力的な俳優が現れてその人の出演作品を見まくってまた・・・という無限ループで映画の幅が広がっていきます。
分かりやすい例で言うと・・・
ニコラス・ケイジ最高!→「コン・エアー(97年)」にちょい役で出てたあのサイコ野郎は何だ!?スティーブ・ブシェミって言うのか・・・→「レザボア・ドッグス(92年)」名作やんけ!!!他には何に出てるんだ!?→「デスペラード(95年)」ブシェミちょい役スギィ!!何?お前その顔で大作にも出れんの!?→「アルマゲドン(98年)」ブシェミちょい役スギィ!!(2回目)ってか隣のデカい黒人もどっかで見たな・・・→「グリーンマイル(99年)」に出てたお前!マイケル・クラーク・ダンカンか!→このデカブツ他には何やってるんだ?「シン・シティ(05年)」おぉーなんか良く分かんないけどカッコイイな。ってか大好きなベニ・チオ・デルトロも出演してるじゃん!!しかもまたブルース・ウィリスもいるし・・・アルマゲドンからの再開なんて笑うわボケ。
みたいな感じですね。俳優を追っていくと他の作品では見られないような一面も見れて本当に面白いです。これまた分かりやすい例で説明すると・・・人気シリーズで有名なあの人
ジョージ・クルーニー
「オーシャンズシリーズ(02~年)」華麗でクールな大泥棒。
ヒュー!!カックイー!!!ジュンジュワー
「バットマン&ロビンMr.フリーズの逆襲(97年)」
えっ・・・?何してんの?wwwアゴで8割ジョージクルー二ーじゃねぇかwww
シュワちゃんとユマサーマンもなんかやってるし・・・
「フロム・ダスク・ディル・ドーン(96年)」
こんな真面目にふざけている映画にチンピラ役で出てるwwwジョージ何してたんだよwww横のタラちゃん可愛い・・・
ってな感じで、その人の色々な表情を見る事が出来るので、好きな俳優の作品を見まくるのはおススメです。
まとめ
昔夢中になっていた物を大人になってから振り返ってみると、あの時の自分を思い出しますね。学生時代なりたかったような大人になれているのだろうか、やりたかった事は出来ているの?と自分に疑問が生まれて来ます。
ぼくでいうとあの頃は映画に関する仕事をしてみたかったし、スタローンやジャッキーの髪を切るのが夢でした。スクリーンの中の憧れだけで終わらず、実際に彼らと対面したい気持ちは未だにあります。でもジョン・トラボルタの変貌は見たくない気もします・・・
からのですからね・・・。切る髪も無いし。
またねbyいっしー