日本のスキーリゾートで雪崩と噴火、1人死亡 群馬・草津
日本のスキーリゾート、群馬県草津で23日、火山の噴火と雪崩により1人が死亡、少なくとも11人が負傷した。消防庁によると、負傷者のうち3人は重傷。
気象庁は同日午前、草津白根山で噴火が起きたもようだと発表した。近くのスキー場では雪崩が発生し、訓練中だった陸上自衛官6人が救助されたが、うち1人が搬送先で死亡した。
スキー場でロープウェーのゴンドラに乗っていた4人が負傷した。地元当局者によると、スキー客のうち少なくとも78人が山頂の休憩所に足止めされているという。
草津白根山は東京から約150キロ北西の位置にある。気象庁によると、火口付近から1キロ以上の範囲で噴石の落下が確認された。同庁は、約2キロの範囲では大きな噴石に注意するよう呼びかけた。
BBCのルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ東京特派員は、スキー場に設置された防犯カメラが撮影した映像からは、黒い灰の雲と噴石が落ちてくる様子が確認できると語った。
気象庁は、噴火警戒水準を2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。
小野寺五典防衛相は、陸上自衛隊の隊員らは積雪地帯での訓練を行っていた際に雪崩に巻き込まれたと語った。
目撃者の一人はNHKに対し、黒い煙が山の頂上から立ち上がり、30分後には屋内に避難するよう指示が出たと話した。約100人が避難したという。
日本は世界の中で最も地震が頻発する地域の一つで、火山活動が詳しく監視されている。
2014年9月には、御嶽山の噴火で死者・行方不明者63人が出た。
(英語記事 Avalanche kills one in Japan ski resort after volcanic eruption)