ごごナマ おしゃべり日和「伊集院静 カッコイイ! 渋〜いオトコの生き方とは」[字] 2018.01.23
調べています。
阿部≫今日のゲストは作家・伊集院静さん。
週刊誌、月刊誌など9本の連載を抱える超売れっ子作家。
今年で作家生活37年。
その作品だけではなく自身の大人の生きざまは世の男性の憧れの存在となっています。
生字幕放送でお伝えします船越≫こんにちは。
ようこそ、我が家へ。
オトナの井戸端「ごごナマ」です。
大雪になりましたね。
皆さん、おけがとかされませんでしたでしょうか。
今日のお客様でございます。
作家の伊集院静さんです。
よろしくお願いいたします。
阿部≫今日もダンディーでいらっしゃいますね。
美保≫そうなんです。
何も語らず立っているだけで、すごく背が高いんだなって思いました。
実際、今日初めてお会いするんですけど。
阿部≫そして、伊集院さんの作品一部をテーブルの上に並べてみました。
おなじみの「大人の流儀」。
影響を受けた方多いんじゃないでしょうか。
そして、去年出版された「琥珀
(こはく)の夢」。
今日は人生相談の達人でもあります伊集院さんに、いろいろな相談、ご質問、メッセージどしどしお寄せください。
メール、FAXでお待ちしております。
今日は先ほどありました「琥珀の夢」に注目してお話を進めてまいります。
「琥珀の夢」には伊集院さんご自身が魅了された人物が描かれているんですね。
その言葉に注目します。
題して「伊集院静さんが感動した偉人の言葉」。
まず、偉人とは誰かといいますと鳥井信治郎さん。
日本初の本格的国産ウイスキーを製造したサントリーの創業者ですね。
鳥井さんの一生を「琥珀の夢」にまとめられたと。
そもそも、どうしてこの鳥井さんを取り上げられたんでしょうか。
伊集院≫毎年ね、成人式と新入社員の文章をね、新聞の注文を受けていて毎晩、ウイスキー飲みますので困った飲み物だなと思うときもあるし。
お礼の意味でそれを作った人のことを書きたかったんです。
阿部≫その生きざまいろんな感銘を伊集院さんご自身が受けられたということでその言葉をいくつかご紹介してまいります。
その1、「やってみなはれ」。
船越≫これが「琥珀の夢」の全編を通じた1つのテーマになっているわけですね。
どういうふうに読み解いていくべきなんでしょうか。
伊集院≫チャレンジしなさいということなんだけどこの人の言う「やってみなはれ」というのはやって失敗してもいいから大切なのは失敗をしないことではなくてまずそれができるかということを自分で、1人でやってみなさいと。
失敗をするのは必ず役に立つ。
だから、失敗を恐れずに何度も何度もやり続けなさいということが「やってみなはれ」なんです。
迷ったらやりなさいということですね。
船越≫無鉄砲にやって討ち死にせよという言い方ではないということですよね。
美保≫硬いな。
例えが硬いよ。
そうじゃなくてちょっと日ごろからの何気ないこともちゅうちょして、チャンスも失ってるってことですよね。
ちょっとしたことでね。
男っぽいところだけじゃなくて女性のやわらかさとかも含まれてると思う。
阿部≫作品を拝見しますと思い立ったら大金をつぎ込んで旅に行ったりしていますよね。
思いきった方だなという感じがすごくしますが。
伊集院≫やはり、どんな人でも何かになれる可能性を持って生まれるのが人生だから。
この人にとってはウイスキーを造ることだったんだけれどもウイスキーがどんなところで飲まれるのかどんなウイスキーがあるのかを知るために外国船に乗ったんですね。
阿部≫鳥井さんの生き方と伊集院さんご自身の生き方で何か重なる部分ってありますでしょうか?伊集院≫ほとんどないんですが若いとき、失敗がすごく多かったことは重なってますね。
成功したのはちょっと私は違いますけど。
それともう1点はいったん、仕事を始めるとともかく、人の何倍も仕事をしようという考え方は最近の私とは似てます。
なかなかできないことですけどね。
阿部≫まずは「やってみなはれ」ご紹介いたしました。
次、長いですよ、次の言葉。
「困っている人にどれだけ心から一生懸命してあげられるかが大事なことや。
相手を自分の家族やと思うんや。
助けてやってるなどと爪の先ほどでも考えたらあかん」そういう心が流れているわけですね鳥井さんの中には。
伊集院≫近江商人というか船場で仕事を覚えた方ですからここには、三方よしというものを作った人売り手、買う人、世間みんなが1つの商品を作ったことで幸せにならなきゃだめだと。
自分だけがもうかるのは商いじゃない。
もう1つ、大事なのはお客さんに飲んでいただいてどういうふうに喜んでいただけるかと。
まずいものを家族に出すはずはないだろうとその家族のように思うということは社員に対してもそうだったので非常に立派だったと思います。
助けてやるという発想じゃだめ。
一緒に喜んでもらえたらそれが一番いいだろうという考えで商品を作っていったことが偉いですね。
阿部≫現代においても鳥井さんの精神は会社に受け継がれていると。
伊集院≫陰徳という言葉なんですけど人を助けたというか施しをするときに決して人には言わないこと。
私は、こういうことをしましたじゃなくてむしろ、したことは恥ずかしいと思って隠すというような気持ちでそれを陰徳というんですがこれは、今、日本はアメリカナイズをされてきましたので寄付とかやるとみんな大声で言いますけど東北大震災のときとかすぐ1週間後に現金で各知事のところに持っていって一切、発表しなかったんです。
そういうのを100年近く続けてる。
僕は、それは非常に立派なことだと思いますね。
1つの日本人のやり方で私は正しいと思います。
船越≫陰徳を積むというふうに教えられてきましたからね僕たちも。
阿部≫2つ目のお言葉でした。
3つ目です。
「ええもんをこしらえるには人の何十倍も気張らんとあかんのや。
そうやってでけた品物には底力があるんや」。
伊集院≫さっきも話しましたようによいものを作るためには人の何倍もやってちょうどできるかできないかぐらいなのでそれを毎日、毎日積み重ねているとこれでもない、こうでもないとしていったときに本当に商品に最後に力がついてくるんですね。
商品に力がついていれば競争といってはなんですがみんなが伸び続けてくれるというそういうのが力ですからね。
美保≫確かに、ずっと飲んでたウイスキーが、一度販売をやめると言ってたけど飲んでるみんながあれをなくさないでくれって言って、いまだにある古いウイスキーがあるじゃないですか。
今、ハイボールでまたブームになってるけどそういうことを聞いてくれるところだなっていうのはうれしいですね。
伊集院≫最初に作ったものってまだたくさん売れてるんですよね。
地方で、おじいさんおばあさんが寝る前に、少しお湯で割って飲んでこういうものはなかなかないですね。
100年以上、1つの商品がなお売れ続けているというのは。
阿部≫そして、この言葉は少年時代の松下幸之助さんにおっしゃったというふうにいわれてます。
まだ松下幸之助さんが和歌山から出てきて自転車屋さんの丁稚に行っていたころにね。
この人は、新しいもの好きで自転車を買うのに当時、自転車って1台70万から80万くらいなんですがもっといい自転車に1人で乗って街じゅうを回られるんですね。
この会社は今でも宣伝は非常にお上手なんですが身をもって自分が広告塔になって街じゅうを走っておられたというそのとき自転車の修理が終わって持ってきたときが松下幸之助が14歳のときでそのときに二十歳で、ちょうどお店を出したときなんです。
それで、松下幸之助さんはあれほどの方ですから並んでいるウイスキーを見たときにきれいですねって言ったときに本人は喜びますわな。
そしたら君はどこから出てきたんだと一番大事なことは、商品に底力があることだということを彼が亡くなって、松下さんが鳥井信治郎の銅像の除幕式に来たときに同じ言葉をまたおっしゃったそうです。
あの言葉を聞かなかったら経営の神様はこの世に登場しなかったということでしょうな。
♪〜
(コーナー音)船越≫この音が鳴ったので船越のクエスチョン5!振り返ってみたいと思います。
執筆にはパソコンを使っていらっしゃる。
ノー。
パソコンではないわけですね。
伊集院≫全部、手書きですね。
ちょうどパソコンが出始めたころもう、作家としてたくさん締め切りがあったのでパソコンを覚える時間がなかったんですね。
もう原稿が終わったらすぐ銀座とかに飲みにいきますので覚える時間が全然なかったんです。
船越≫万年筆ですか?伊集院≫万年筆とシャープペンです。
阿部≫今日は実際に筆記用具と原稿を特別にお持ちいただいたんです。
まずは、「琥珀の夢」の第1回のオリジナル原稿を特別にお持ちいただきました。
伊集院≫これ、万年筆のですね。
あんまり人前に文字をさらさないほうがいいんだけど1回目はこうやって書くんです。
ずっとこうやって書いてると大変なのでね。
阿部≫これが250回の「琥珀の夢」。
船越≫字が細かくなってますね。
伊集院≫1マスに2文字書くんですね。
美保≫でも、このほうが本になったときのイメージが湧きますね。
阿部≫1マスに2文字というのはなぜですか?伊集院≫100枚書くとね原稿用紙っていうのは肉厚で膨らんでくるんですね。
これだと50枚になるので100枚を見るとちょっと働いて疲れたなって思うんだけど50枚だとまだなんとかもう少しできるかというのがあるんですよ。
船越≫ご自身を鼓舞するために細かく書くと。
伊集院≫それとね、ちょうど自分の手の動きと…。
文字を大きく書くと時間がかかりますから。
ですから、例えば何かを写しますよね、文章を。
そうしたら、1時間に3枚ぐらいしか書けないんですけど頭に浮かんだものを文章で書き始めると7枚くらい書けるんです。
手の動きを覚えているんでしょうね。
だから、自分の頭の中に浮かんだもののほうが倍ぐらいほかのものから写すよりは速いですね。
阿部≫パソコンですと文章の入れ替えとかが簡単ですが、手書きですと難しいですよね。
美保≫1回やってみて間違って消しちゃったんじゃないですか?操作ミスでここまで書いたのに!っていうのをバシッて消しちゃったりするとショックが大きいんですよ。
阿部≫そして、こちらがお使いになっている筆記用具です。
伊集院≫万年筆ですね。
左のは、ふだん使ってるボールペンです。
これが一番いいです。
日本のボールペンは非常に世界に誇れる、優れてますから。
船越≫ボールペンはこのタイプにこだわってらっしゃると。
伊集院≫1mmか0.7mmですね。
阿部≫貴重な原稿ありがとうございました。
船越≫次、まいりましょう。
原稿の締め切りが怖い。
ノー。
これ、すごいですね。
伊集院≫これは私が書かないと。
私が終わった時点が締め切りですから。
何本も何本も締め切りがあったらそれを1個1個怖がっていたらそれは恐怖になっちゃうから。
船越≫今、連載が9本。
何をする暇もないんじゃないかくらいな思いがするんですけど。
伊集院≫だけど1日朝早く起きて大体、夕方までには終わります。
でも、大体5合手前くらいで置いて次に書くものの準備を3〜4時間すると。
3年後、4年後に書くものの資料を読むとか。
船越≫3〜4年後の構想も視野に入れてやられていると?伊集院≫そうですね。
新聞なんかは、どうしても3年後、5年後の契約をしますから5年後に書いてくださいと。
まあ、生きてるかどうか分からないんだけど。
美保≫割と早くできてるんですね。
脳の中に。
伊集院≫そんなに難しいものは書いてないんでね。
美保≫だから、きっと渡すときにふふふ…ってなるんじゃないですか?阿部≫原稿を執筆される場所は決まっていますか?伊集院≫小説は大体仙台の自宅が多くて。
週刊誌のを4本か5本。
エッセーとかいろんなものは東京のホテルで書くことが多いです。
だから今、東京と仙台を半々で。
10日、10日…とか15日、15日…とか。
私の好きな東北一のばか犬がいるのでそれに会いに行くのも兼ねてね。
阿部≫伊集院さんが定宿にしてらっしゃるホテルの様子をお邪魔してきましたのでご覧いただきましょう。
こちらが伊集院さんが東京にいるときに執筆作業をされているホテルです。
今回、特別にお部屋を案内していただきました。
こちらのホテルは川端康成さんや池波正太郎さんなど数多くの文豪が定宿として使ってきました。
伊集院さんがこちらのホテルで作業をされる特別な理由はあるんでしょうか?伊集院≫ここはね、小説家の方は昔から先輩の方がよく缶詰めになって泊まられたところなので小説家には静かな部屋を用意をしてくれるということと食事だとか、お茶が言われた時間に来る。
一番は作家というものがどんな職業かというのをよく分かってくださっていて。
泊まっている部屋には家族連れがあんまり泊まらないとかということですね。
美保≫むだに入り込んでこないっていうのもありますよね。
伊集院≫あとは、作家が言えばいるんだけれども今はいないと言えというのもちゃんとやってくれるので。
美保≫すごくいいですね。
先生、締め切りが…って言ってもいないって。
伊集院≫締め切りとか急に家内が来たりしたら今はいないと言いなさいというふうに。
船越≫そして今も女性が大好きだ。
イエスと。
伊集院≫私は、まだ母が元気に田舎で97歳でして母と話したりするのは自分も1年に必ず1回必ず帰るんですけど。
これが父だったらどうだっただろうって思うときもありますけどいいなということとそれから、ホームとか街で、待ち合わせを女の人がしているときに男の人が来ると、華やいだ顔すごくうれしそうな顔になって。
そういうのを見ると男が喜ぶよりは女が喜んだほうがいいなと思ってね。
ですから、男同士でお酒を飲むことも少ないですね。
必ず芸者さんとかホステスさんがいらっしゃるところを好んで行くみたいですね。
阿部≫では、女性が好きだということについて実際、どうなんでしょうか。
この方に伺ってきました。
阿川≫なんか、お花かお菓子かなんか分からないけど…それも冗談かもしれないの。
てれの一種かもしれないの。
だけど、私はそのときに例えば…そういう不安をきっと抱いているだろうということを察知なさるんだと思う。
そうすると本当に電話をくれてありがとううれしかったって言われたら……みたいなことを言われたらあーあ電話するんじゃなかったって思うかもしれないけど。
船越≫阿川さんは古いおつきあいでいらっしゃるんですよね。
伊集院≫お父様からね。
お父様が私の作家時代の大変、偉い作家で非常に怖い方だったんですがよくしてくださって。
恩というものは受けた人に返せないというのが世の常なのでせめて、娘さんにと。
旦那さんも私の高校の先輩なので。
大学の教授なんですけど。
船越≫英語学をやられていると。
美保≫うれしいですね、でも。
かぜでも飲みに行っちゃうスタイル。
それでも飲んでる感じがいいなって思う。
体調が悪くて、すぐ家でおかゆ食べてる人は好きじゃないです。
船越≫そして次女で女優さんでもいらっしゃる西山繭子さんが小説家としてデビューされていますね。
その小説の作品という意味ですね。
チェックをしている。
イエスですね。
伊集院≫最初は読まなかったんですけど。
母が親子なんだから読んであげなさいと。
いいものもあれば悪いもののほうが多いですね。
頑張らなきゃだめですね。
そういう意味ではライバルかも分からないしね。
美保≫ものすごい赤ペン持ってるイメージ。
伊集院≫そんなことはしません。
小説だけは誰からも教わることはできませんから。
船越≫何か読まれたあとにお嬢さんに、いろんな感想をお話しになったりはされるんでしょうか。
伊集院≫でも、今からどういうことをしようかというときにサジェスチョンとしてこういうところに旅行に行ったらいいんじゃないかとか本を書くなら似たようなテーマだったら50年くらい前にこういう人がヨーロッパで書いてるぞとかそれくらいですね。
ただ、そこへ自分は誰も教えてくれないというか自分で探さなきゃいけなかったのでそれにひとつきぐらいかかる時間をもし誰かがサジェスチョンをしてくれたら…。
でも、人のものを読んで物を書けるほど甘い仕事じゃないので。
でも、そういう意味では小説と言うのは、初期は間違いに気付くことのほうが大事なのでだからいい小説を書くということはすぐにはできないので。
だから、これは違っているんだ自分の考えは、とかそういうサジェスチョンですね。
私と似てて、根気が足りないところがあるので。
もうちょっと頑張ってくれればと。
美保≫とりあえずここでエンドで終わっちゃうっていう。
ライバルだと思ってる人がいるはノーでしたね。
伊集院≫ずっとデビューしてからライバルがいればいいなと思ったんですけどどうしても自分の書くジャンルがほかの人と違っていたということとライバルといえば昨日出てきた人はみんな、ライバルですからね。
だから、とにかく、よい小説が日本から生まれてたくさんの人が読んでもらえれば私のやつも買ってもらえるかも分からないし。
だからライバルとは考えないですね。
阿部≫ありがとうございました。
続きまして、ここからは作家・伊集院静さんが生み出した言葉金言と題してご紹介してまいります。
これまで伊集院さんが発表された著書「大人の流儀」などで多くの人を感動に導いてこられましたよね。
今日は、その中からいくつかのお言葉を選ばせていただきました。
味わってまいりましょう。
まず1つ「人生で旅は○○すべし」。
何が入るでしょう?美保≫なんだろうな…。
滑るすべし。
分からない。
思いつかない。
阿部≫「3回すべし」です。
これはどういう思いが込められていますか?伊集院≫もし、よい旅でよい場所に出会ったらまず最初に、そこを訪ねたときは実は、そこのよさよりも自分が実は何者でもないということが。
まず若いときに。
旅というのは実はいろんなものを見るようで自分のことを見る一番いい機会なんです。
これは、旅をすれば大体、分かるんですが。
自分はまだ、なんでもないな。
だから頑張ろうっていってそれを旅で覚えたらすばらしいですね。
2回目の旅は20年後、30年後同じところに行ってなんでもなかった自分が今、少しこういう形になってて今こうしようと思っているというその確認が同じ場所だとできるんです。
それで、3回目はまず3回目行く人はいないんですけれども、ああここに旅に来ることができて人生にとってよかったという終着駅ということはないんですが1回目、2回目とは全く違うここまで生きてこられてよかったなということが1つの街で、旅先で経験できたらそれは最高の旅です。
阿部≫いろんな旅のスタイルあると思いますが海外、国内とどこでもよろしいですか。
伊集院≫どこでもいいです。
最初はとにかく1人で一番安いチケットを買ってそれで、行くことですね。
チケットを買うお金がなかったら自分で踏み出してどこか日本でもいいですからとにかく自分のことを誰も知らないところへ行ってどんなふうに人が暮らして生きているかというのを見ているうちにいろいろなことを学べますから。
旅は本当に人間が作ったかなりレベルの高い行動なんですね。
阿部≫いろんな発見があるんですね。
伊集院さんご自身も海外を含めて行かれてますよね。
伊集院≫僕は、故郷を出てからずっと旅の日々だったんじゃないかと。
それでも、40年間のうちの15年間ぐらいは旅の空の下に自分はいましたね。
阿部≫まず、かみしめたいですね。
美保≫2回行ったところチェックですね。
あと1回、最後に行きたいです。
阿部≫次、「迷ったときには○○を選びなさい」。
迷ったときには、なんとかのほう。
美保≫余りもの!阿部≫福がありますけどね。
そうじゃないんです。
苦手な道を選びなさい。
これはどんなことなんでしょうか。
伊集院≫苦手というかどちらかというと苦労をするほうを選びなさいという言葉なんです。
私は、家内、雅子さんが亡くなったときに今から、もう1回どういう人生を送ろうかと思ったときに絵が好きだったので絵の道が自分は一番自分はずっとしたかったからよかったかなと思っていて母と少し話してましたら好きなものをやるのかねって言うから、そうだなって。
好きなものだったらうまくいかなかったら社会のせいにしたりするからだったら一番自分が苦手な文章を書くほうを選ぼうとそうすると苦手なほうを選んだら少し努力をするんじゃないかと自分が。
ということで、人生の中で初めて自分が苦手な苦労をするほうを選んだんですね。
それが作家だったんです。
船越≫文章をお書きになるのは得意じゃなかったんですか。
伊集院≫そんなでもなかったですね。
ただ、自分で文章を頭の中で生み出すということは大変な作業だろうと思っていましたからね。
文章はまだパソコンもなかったですしすごく時間がかかる作業のほうを選んで大丈夫かなと思ったんですね。
今は、そのほうがいいと思います。
だから、経営者の方なんかにもどっちへ行くかといったら苦しいほうを選んだらどうだって必ず僕は言います。
そこのほうが、きっと何かが待っているはずだと。
阿部≫その先に、何かがあると。
伊集院≫同じ待っているものでも楽な道よりも追い風と向かい風だったら若いうちは向かい風のほうに向かうと。
船越≫艱難辛苦の中から学ぶものって多いですもんね。
美保≫手間をかけないで簡単に出したいっていう今の風潮とかがすごいので分からないけど、手間がかかってここまでになったんだよというほうが自分的にはうれしいような気がするんですよね。
伊集院≫なかなかできないんですよ。
それは、例えば人生の岐路みたいなところだったら周りの人もこっちのほうが楽ですよって言ってくれるんだけどそれを、あえて苦しいほうを選んだ人がこの鳥井信治郎さんだったんでね。
阿部≫3つ目は「大人のお洒落
(しゃれ)は○○に出る」。
船越≫これは難しい…。
阿部≫漢字ひと文字です。
美保≫恋?阿部≫靴なんです。
ここですか、伊集院さん。
伊集院≫これは一部分ではあるんですけど母親が、とにかく人を訪ねていくときは靴をきちんと磨いておきなさいと。
それで、あなたがどんな暮らしをしているかが見えるからと。
銀座のクラブなんか行きますとやっぱり、すごいママだなといわれている人の話によるといや、私は一度もいわゆる飲み逃げをされたことはないと。
それはみんないい客だねって言ったら私は靴を見るのよって。
たとえ高級じゃなくてもおしゃれな靴を履いている人は必ずきちんとしてるって言うんだよね。
美保≫男性って黒が多いじゃないですか。
電車とか乗っているとみんな黒い靴を履いてるんですよ。
少しずつラインが違うんですよね。
でも、どれがいい靴なのかというのを見分ける…。
合成皮革は分かるんですけど。
なかなか難しいなと。
伊集院≫あなたがお好きになった人ならいい靴ですよ。
大丈夫です。
美保≫きゃー!ホクホクしてる。
伊集院≫若い人も今すごくおしゃれですからね。
スニーカー1つとってもみんな違っててああ、おしゃれだなって思うのは電車なんか乗ってると感心します。
阿部≫たくさんある中から3つご紹介しました。
今日は人生相談も含めてということでお便りを募集いたしました。
いろいろ届いています。
東京都30代の女性。
「大人の流儀」を読ませていただいています。
ありがとうございます。
相談です。
変な男の人とばかり縁があります。
私自身の問題もあるのだと思いますが見る目を養いたいです。
見極める秘けつ何かありますでしょうか。
伊集院≫まともな男っていうのがどういうのか考えたほうがいいですね。
それは、つまらない人が多いと思うんだよね。
みんな及第点が出るわけですから。
変って思うのは全体ではないはずだからそれは、もしかしたらあの変なところはこの人のいいところじゃないかという発想で、ものを見たほうがいいと思いますね。
それと、変だって思ってるのは当人が自分をまともだと誤解しているきらいがありますからね。
それも考え直したほうがいいです。
美保≫自分のことをね。
もっといい男はっていう欲があるんじゃないですか?今の彼氏より、もっといい人がいるんじゃないかって思っちゃうと。
伊集院≫大事なことですからね。
志は高く持って。
阿部≫発想の転換ですね。
ありがとうございます。
続いて、東京都の60代女性です。
伊集院さん、私はしゅうとめの介護をして14年になります。
ただ、私は1人で介護をしてきて主人も主人の妹も介護を全くしてくれません。
私に任せっきりです。
ありがとう、お疲れさまのひと言があれば私の気持ちも落ち着くのですが何もありません。
どうしたらよいでしょうか。
伊集院≫おっしゃるとおりですね。
じゃあ、なぜ彼女1人が介護を続けるかというと彼女がいなかったら義理のお母さんがということが彼女にだけはきちっと分かるんですね。
ところが、子どもというのはね親に関しては甘えるんです。
いくつになっても、親は親で。
その切り替えができないんですね。
私も今母が元気にしてくれているのは妹と姉がすぐそばで面倒を見てくれているからなんですが私が毎日、彼女たちにありがたいなということをなぜ思うかというと自分がそばで母親と介護を含めたことをするとどれだけ仕事が大変かということが分かりますからね。
だから、この方のおっしゃるとおりなんですがお礼を言われたいという気持ちは分かるんですけど一番、お礼を言いたいのは、多分義理のお母さんがお礼を言いたいんだからそれで十分だと思って続けてくださいって言うしかないですね。
阿部≫ありがとうございます。
続きまして、神奈川県在住40代の男性です。
自分は今、会社で部長をやらせていただいています。
一番の悩みが、部下が全然ついてきてくれないことです。
なんとか盛り上げるために飲みに誘ったりなるべく声をかけたりしているんですが全く響いている感じがしません。
どうしたらいいでしょうか?伊集院≫これは、飲み会へ連れて行っても朝の訓示とか結団式みたいなことをやってもついてこないものはついてこないんですけれどももしかしたらついてこないと思っているだけで部下はきちんと見てくれていて一番、いい方法はみずから仕事を率先して部下の倍ぐらい働いてその働き方を見せるということでしかないでしょうね。
それと、もう1つ部下を恐れてはだめです。
部下を例えば叱ることを恐れたら一番いけません。
それは部下のためにもならないし第一、部長さんのためにもならないんだけれども怒るべきことは怒る叱るべきことは叱るそのことを恐れたら両方は大きな損をしますから。
若いときは、そりゃあ何もできないですからね。
とにかく、いいなと思う会社はきちんと言うべきは言うというのでやはり、上司がちゃんと叱っていますね。
じゃあ、部下も上司に思い切って言うとそれはおかしいことになりますから。
それはそれで、部下は部下なりにどういう方法がいいかと考えて。
ただ、部長さんへの助言としては今のままで自分が倍働いて自分の形で見せなさいと。
それから、部下を叱るときは叱らなきゃいけないと。
ついてくる、こないということはそう大したことじゃない。
だから、まず、だめなときに叱るということをいつも念頭に置いておいたほうがいい。
船越≫今、いろんな会社で同じように悩んでおられますよね。
怒られ慣れてないものですから叱られると辞めてしまうんじゃないかということにとってもおびえている方たちが多いですよね。
伊集院≫学校と違いますから仕事場は真剣勝負のところですからきちんと言うべきことは言って今から、時代はもっと大変になりますから会社が本当に1つになっていないと。
よく転職、転職っていうでしょ。
見てて、転職した人で成功した確率はすごく少ないですよ。
やはり、一致団結して1つのことに向かっていくという。
一致団結しているとまた違うものが見えてきますから。
私は、日本流のやり方はきちんと守るべきだと思います。
美保≫いいですよね。
私なんかも、下にちょっとがっちりしたことを言うときはおなかすいてるときはやめるんですよ。
ランチタイム終わったあととかおなかがすいていると聞けないんだと。
単純なんだけど。
ちょっとおなかいっぱいでふーってなったときに自分も落ち着いて言えるし。
ひーってならずにゆっくり言えると浸透できるっていうのは。
阿部≫タイミングが大事なんですね。
部長さんもタイミングを見て。
めぐりめぐって鳥井さんの言葉にも聞こえてまいりましたね。
≫総合、今夜10時25分はソフトボール、山田恵里。
エース・上野への思いを語る。
阿部≫今夜の「グッと!スポーツ」は2020年の東京オリンピックで復活するソフトボールのこの方。
山田恵里選手です。
日本リーグでヒット、ホームランともに歴代1位です。
ソフトボール界のイチローともいわれている選手なんです。
今度のオリンピックソフトボール期待できそうですね。
楽しみです。
番組では、そんな山田選手のすごさの秘密に迫っていきます。
そして番組では山田選手の盟友上野由岐子投手への思いを語っているそうです。
「グッと!スポーツ」は総合今夜10時25分からです。
質問がきています。
千葉県の60代の女性。
伊集院さんは、女性に大変モテるといわれていますが異性にモテる秘けつはありますか?どんなことに気をつけて女性と接していらっしゃいますか。
伊集院≫失礼がないように接していますけれども。
いい人だなと思ったら本当にいい人だなと思っていることを誠意を持って伝えることでしょう。
2018/01/23(火) 13:20〜14:00
NHK総合1・神戸
ごごナマ おしゃべり日和「伊集院静 カッコイイ! 渋〜いオトコの生き方とは」[字]
ゲストは作家の伊集院静さん▽カッコイイ男の生き方とは?その極意を語る▽伊集院さんが憧れる生き方▽今だから伝えたい!若者へのメッセージ▽渋い伊集院さんの素顔とは?
詳細情報
番組内容
ゲストは作家の伊集院静さん。ベストセラー「大人の流儀」や数々の小説で知られる人気作家の創作の極意とは?▽多くの読者が感銘を受けた伊集院流の人生哲学。伊集院静さんが長編小説「琥珀の夢」で描いた憧れの人物・鳥井信治郎の生き方とは?▽今だから伝えたい!若者たちへのメッセージ▽伊集院流!渋〜い大人のオトコの意外な素顔。とっておきの話が満載!人気作家・伊集院静の本音にグッと迫る!1時間
出演者
【MC】船越英一郎,美保純,阿部渉,【ゲスト】作家…伊集院静
ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
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