20周年を迎えたエキサイト株式会社が運営する、ママメディア「ウーマンエキサイト」では、20年前には無かった現代の「子どもの名前」を探るべく、これから生まれてくる子どもの名付けを考えているママさんにお話を伺いました。
名前は赤ちゃんにとって初めてのパパ・ママからの贈りもの、そして、これからずっと一緒に人生を歩んでいく大切なもの。大切なものだからこそ、パパ・ママは悩みに悩んで名前を決めていくのかと思いますが、ここ20年で子どもに付ける名前が変化しているようです。
実際に「明治安田生命」が発表した2017年度の「名前ランキング2017」を見てみると、20年前の名前ランキングには見られなかった名前がほとんど。例えば、男の子の1位のひとつ「悠人」。この名前、どのように読むのかを皆さんはご存じでしょうか?
一見、「ゆうと」と読んでしまいそうになるこの名前ですが、実は「はると」と読むのです。子どもに付ける名前の種類が昔に比べて増えたとはいえ、生まれてくる子どもの名前はどうやって決めるのでしょうか。
今回は第二子の名前を決めている真っ只中で、ウーマンエキサイトの読者モデル・ママリーダーズにも所属している市来理恵さんにお話を伺い、どのように名前を考えているのかを聞いてみました。
姉妹の名前に「共通項」を持たせるべき?
――3月に生まれる予定のお子さんですが、名前の候補はもう挙がっているのでしょうか。
はい、いくつか候補はあるのですが、まだ本決定はしていなくて。長女が生まれる時もそうだったのですが、実際に生まれてきた子どもの顔を見ないと、想像がつかないですからね。生まれてから2週間以内にその候補の中から決める予定です。(原則、出産してから2週間までに出生届けを提出しないといけない)
今のところ、候補は「こな(胡菜)」か、「りん(凛)」の2つで意見が割れています。どちらも音の響きが良いなと感じていて。
――先に生まれている長女との名前の関連性はあるのでしょうか?
一応……、あるにはあるのですが(笑)。7歳の娘の名前が「もか(望果)」というのですが、この子の名前には「コーヒー」の「モカ」という意味もあるんです。大きな意味合いとしては「望みを果たす」なのですが、実は「モカコーヒーのモカ」という意味も含んでいるんです。それで二人目も、コーヒーに関連付けた意味もある名前が良いなと思っていまして。
――あ!
気付かれましたか?(笑)「こな(胡菜)」は「コナコーヒー」、「りん(凛)」は「マンダリンコーヒー」という、コーヒーつながりなんです。
――なるほど!
簡単に決めたように思えるかもしれませんが、コーヒーが好きだからコーヒーっぽい名前にしようと思ったわけではなく、最初はその響きや音を決めた上で、この名前の候補を挙げているんです。コーヒーはあくまで後付けですよ。
ちなみに「もか(望果)」は、旦那さんが夢で見てひらめいた名前。元々響きを大事にしていたことに加え、将来に通じる名前が良いなと思っていたので、わたし的にもしっくりきて。
――姉妹の場合は、つながりを持たせたほうが、わかりやすいかもしれないですね。
はい、個人的には、姉妹はつながりの深い方が良いのかなと思うんです。つながりがあって、響きが良くて、ちゃんと意味がある名前がよかったんです。
また、今の子ども達が大きくなる頃って、世界に通用する名前が良いかなと思っていて。ということで女の子の場合、外国でもパッとわかりやすい名前にしたほうが良いかなとも思ったんです。なのでパスポートもMOKAじゃなくて、MOCHAなんですよ。
名前の意味って、どう考えるべき?
――次に生まれてくるお子さんが、もし男の子だったらどのような名前をつけようと思っていましたか?
その場合は……今時の名前じゃなくて、昭和なものがいいかなと思いますね。
――そこは逆に昔っぽい名前を。
はい。女の子の場合は、女の子っぽく可愛い名前をつけてあげたいなと。でも男の子の場合、「和」を感じる男らしい名前を付けてあげたほうが、強い男の子になるのかなと思うんです。
名前から性格が決まるっていうお話はよくありますが、あながち間違っていないのかなと私は思っていて。
――と言いますと……。
例えば血液型がA型の人は、「真面目な人」と言われがちですが、それは物心がついた頃から言われ続けているため、そういう人間になっていくのかなと思うんです。
人の名前もそれと一緒で、名前の意味の通り生きていくと、性格がそのようになるのかなと。意識しないようにしても、意識しちゃいますからね。「もか(望果)」は7歳にして、なんでも自分の望みを果たさないと気が済まない子なので、ちょっと参ってますけど(笑)。
ちなみに「もか(望果)」の時は私たち夫婦で決めましたが、新しい子どもはそこに娘の意見も加わっています。
――娘さんの権限、強そうですね。
はい(笑)。7歳の子にとって、自分に妹とか弟が出来るというのは、すごいことなんですよね。うちの家庭だけではなく、子どもの意見もかなり重要になってくるのかなと思います。
珍しい名前はいじめられない?
――ちなみにお子さんの字画とかは気にされましたか?
はい、もちろん気にしています。7歳の娘の時は辞書で調べたのですが、今はスマホで調べていますね。サイトによって言っていることはバラバラなので、迷いますけど(笑)
――字画の他にも、いじめられたりしないかとかは考えたのでしょうか?
それはもちろん。あまり難しすぎると、理解ができないかなと。うちの苗字である「市来(いちき)」も結構読みにくいので、苗字とのバランスは考えましたね。
でも昔に比べると、名前でからかわれる子が少なくなってきたと思うんです。私たちが子どもの頃って、ちょっと変わった名前の子が目立っていたじゃないですか。
――昔に比べると、珍しい名前が多いので、自然になってきたと。
ええ。逆に女の子だと「〇〇子」のような名前が珍しがられるかもしれません。とはいえ、最近はものすごい勢いで価値観が変わっているので、数年後にはまたリバイバルブームがくるかもしれませんが……(笑)。
――これから先、ますます選択肢が増えていきそうですね。本日はありがとうございました!
■今年生まれた子どもの名前、どんな名前が一番運が強いの?
名前の付け方の変化を紐解いていきましたが、いかがでしたでしょうか。最後にウーマンエキサイトから、名付けに迷われているママさんに向け、「2018年に付けるべき名前」をこっそり教えます。エキサイト電話占いで姓名判断の占い師として活躍されている聡理(さとり)先生にお話を伺いました。
――今年は戌年ですが、戌年と相性の良い名前の漢字はなんでしょうか?
戌年は、繁茂する、成熟する、極みに達する、などの意味を持っております。 限界まで成熟したものを、いかに整理して、末端まで活かしてゆけるかが、今年のテーマとなります。 ですので、相性の良い漢字は、シンプルで、迷いがなく、力強い、明るく照らす漢字が望ましいです。 晶、 敬、 開、 葵、 光、 智 などがあげられます。
――今年付けるならば、総画数は何文字が好ましいのでしょうか?
今までの成長をベースに、思い切った決断で、大々的にリノベーションが必要な運気ですので、大きな勝負に強い、総画数30が好ましいです。
――――どんな意味を持つ名前が、今年は活躍しそうですか?
行き渡らない、迷い、薄暗い陰り、などを補う意味を持つ名前が、運気を掴むことになりますので、明るい、誰でも読めるようなシンプルな名前が運気を上昇させます。
――――ありがとうございます! お子さんの名前を決めていらっしゃるママたち、ぜひご参考までに!
■取材を終えて
明治安田生命の調べによると、2017年生まれの子どもの名前のバリエーションは男の子の表記が4,204通り見られたのに対し、読み方は1,303通りと、約4分の1に留っています。また、女の子は表記が3,604通りあるのに対し、読み方は1,049通りだとか。
これを紐解くと、読み方は人気の呼び名に集中するものの、表記が多様化していることの表れでもあるのです。
また世の中には「キラキラネーム」という言葉もありますが、名前を付けるために悩む時間や、漢字に意味を持たせること、どんな子になって欲しいという希望は、昔から変わっていません。ただ、多様性のある社会の中で、その「やり方」が変わってきただけなのかもしれません。
■取材協力
明治安田生命
ママリーダーズ 市来理恵さん
エキサイト電話占い 聡理先生