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マツエクは幅広い世代の女性に利用されており、まるで自分のまつ毛のような仕上がりが人気を集めています。
しかし、マツエクは繊細な部位に施術をしていくので、トラブルも頻発しています。
そこで、マツエクに関してどのようなトラブルが起きているのか、実際の報告例を参考にしながら見てみましょう。
マツエクを始めるにあたっては、このトラブルの内容についても十分理解しておかないといけません。
マツエクによるトラブルの現実とは?
マツエクでは体の中でも敏感な部位への施術ということで、トラブルも起こりやすいと言われています。
技術の低いスタッフの施術によって目にトラブルが起きた、初回のカウンセリングが丁寧に行われなかったために施術後に目に異変が生じた・・・などといった報告が多くの眼科からも上がっています。
特に2011年以降から急激に施術トラブルが起きていることも明らかになっています。
これは、マツエク市場が広がりを見せる中で、資格や知識なく施術に当たる人が増えているからと考えられます。
目の中でも角膜や瞼といった部位は、マツエクによるトラブルを受けやすい繊細な部位なので、より慎重な施術が求められます。
近年では施術技術に優れた人も増え、商材の材料も見直され、より安全性の高いマツエクを受けられるようになりました。
しかし、自分にいつどんなトラブルが起きるかわからないという思いで、マツエクに関するトラブルの内容やリスクなどを知っておく必要があります。
マツエクで起きている目のトラブル 角膜編
近年はより安全性の高いマツエクを受けられるようになっていますが、今までには具体的にどのような目のトラブルが起きているのでしょうか?
- 角膜びらん
- 角膜潰瘍
- 点状表層角膜炎
角膜びらん
角膜の表面が部分的に薄く剥がれた状態を指します。薄く剥がれる程度ではあるが、繰り返す恐れがある病気です。
人工まつ毛やサージカルテープが眼球に当たったり、異物混入、外傷などによって起こりやすい病気となっています。
この角膜びらんの治療としては、点眼薬や眼軟膏といったものがあります。眼科に行って診察を受け、薬を処方してもらいましょう。
角膜潰瘍
角膜潰瘍は角膜びらんとは異なり、上皮だけではなく奥の部分にまで影響が出る病気です。重症化すると、視力障害や失明のリスクも出てくるため、侮ってはいけない病気と言えます。
治療法や原因は角膜びらんと同じですが、早めの診察と治療が重要となる症状です。
点状表層角膜炎
角膜の上皮に点状の傷がつき、炎症を起こすという病気です。ドライアイやコンタクトレンズによる障害によって起きやすい症状となっており、点眼薬で治療をしていきます。
マツエクと直接関係はないように思われますが、元からドライアイであったりコンタクトレンズを付けているという時に、マツエクの施術を受けるとこのような症状を招く恐れがあります。
また、角膜のトラブルはマツエクの以下のような点が影響して起きるケースもあります。
- 接着不良
- 地まつ毛にきちんと人工まつ毛が装着できていない
- グルーの量が多い
- 装着の距離が適切でない
- 地まつ毛に合っていない太さやカール、長さの人工まつ毛を付けている
- アフターケアやメンテナンスがきちんとされていない
- 産毛や細い毛に人工まつ毛が付けられている
- まつ毛同士で絡まっている
このように、繊細な部位ではマツエクによる原因も多く挙げられます。
これらのトラブルを回避するためには、正しく装着してリペアを定期的に行う、アフターケアを正しく行うことが大切です。
マツエクで起きている目のトラブル 瞼・地まつ毛根元編
マツエクは瞼(まぶた)や地まつ毛の根元においても、トラブルを起こしやすい箇所です。
瞼は、シアノアクレリート(強力で即効性のある接着剤)から発生する揮発ガス(ホルムアルデヒド)によりアレルギーを起こした場合に異変が生じます。
一方、地まつ毛根元については、施術が48時間後くらいに上下瞼に赤みが出て腫れることがあります。かゆみや熱、皮がむけるという症状を招く場合もあります。
異変を感じた時点ですぐに眼科に行くことをおすすめしますが、具体的には以下の病気があるということも知っておきましょう。
- 接触性皮膚炎
- 眼瞼炎
接触性皮膚炎
アレルギー性接触性皮膚炎と刺激性接触性皮膚炎の2種類があり、原因物質によってアレルギーを起こしたり刺激が強かった際に、起こりやすくなります。
まつ毛の部分以外に、瞼全体で症状が現れることもあり、特にマツエクの施術終了後はよく様子を見ておきたいですね。
このような症状を感じたら、原因となっている物質に接触しないようにし、ステロイド外用薬や抗ヒスタミン剤などを使って対処していきます。
グルーやホルムアルデヒド、人工毛、テープ、エタノールなど、マツエクの施術の際に使用するものによっても反応する恐れがあります。
眼瞼炎
まつ毛の根元において起きる炎症です。ブドウ球菌が原因になっているもの、皮脂の過剰分泌によるもの、アレルギー性のものとタイプがあります。
このような瞼やまつ毛に関するトラブルは、次のような、実際のマツエクの施術内容によって招く危険性が高まります。
- カウンセリング不足
- 溶剤にアレルギー反応を起こしている
- 溶剤が体質に合っていない
- 保護クリームを塗布していなかった など
アレルギーの疑いがある場合は、以下のような対策が必要です。
- マツエク自体を控える
- パッチテストを行う
- 保護クリームの使用
- 皮膚に直接付かないように施術する など
確かな技術力を持った人の施術を受けましょう
マツエクに関するトラブルは種類や症例も多くなっています。安全面が考慮されてきているマツエクですが、それでもいつ誰にトラブルが起きるかはわかりません。
そこで、目のどんな部位でトラブルが起こりやすいのか、具体的な症状や治療法の内容についても理解しておいてください。
そして、マツエクのサロンではしっかりとカウンセリングを行い、確かな技術力を持った人に施術してもらうようにしましょう。
サロンの選び方にも通じる部分がありますが、きれいになりたいと思い通うマツエクで目のトラブルが起こることのないようにしたいですね。