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| 新成人の門出祝う | | 民団東京・荒川支部で | | 「ハイ、ポーズ」(大阪韓国人会館) | 親子2代の参加者も
民団は各地で成人式を開催した。今年の新成人は1997年4月2日から98年4月1日の間に生まれた人たち。この時期といえば、韓国がIMF危機を克服し、インターネットの普及し始めたころだ。新成人の対象者が年々減少し、式典を取りやめた地方があった一方、親子2代で参加した同胞も見られた。
伝統儀礼を学ぶ
民団東京本部(金秀吉団長)は駐日韓国大使館と初の共催。7日、同大講堂に新成人35人(男性20人、女性15人)を迎えた。来賓として白眞勲参議院議員(民進党)が参席した。
大使館での成人式は昨年に続き2回目。金団長は「皆さんにとっては得がたい体験だろう。後々も胸に残る思い出になることを期待する」と述べた。
李讃範総領事はフランスのド・ゴール大統領が62年にドイツを訪問した際の「ドイツの青年たち」と題した演説を引用しながら、「偉大で誇らしい大韓民国の子孫としての誇りを胸に、希望と情熱を持って大きなことを成し遂げてください」と激励した。
新成人を代表して答辞を読んだのは東京韓学出身の崔智榮さん(上智大学2年)。働く女性の姿にあこがれており、「卒業後はファッション関連の会社を設立して、自分のやりたいことをやる」と希望を語った。
同じく新成人の蔡ボルムさんは韓国から来日して1年目。李総領事の言葉に心を動かされたと胸の内を明かした。早速、友だちができたと、同胞の仲間との出会いを喜んでいた。
2部の交流会では韓国茶礼道研究家の李瑛子房主がいちばん丁寧な拝礼作法について指導しながら、「両親にいままで育ててくれてありがとうとあいさつしてください」と呼びかけた。このあと、学生会の主管した加湿器などがあたる「新成人名前ビンゴ大会」を楽しんだ。
荒川、足立でも
民団東京・荒川支部(秦富澤支団長)は13日、サンパール荒川で新年会とあわせて約100人の団員が見守る中、新成人6人を祝賀した。秦支団長が「20歳になり、社会的な責任を持つことになるが、何事にも自信を持って生きてほしい」と激励し、一人ひとりに祝い金を手渡した。
これに応え、新成人を代表して鄭 辰さんが「両親への感謝の気持ちを忘れず、韓国人としての誇りを持ちながら未来の在日同胞社会を担っていく」と決意を披露した。
14日に足立区役所のスカイレストランで開かれた足立支部(金昌浩支団長)の新年会でも新成人2人を祝賀した。
【神奈川】民団神奈川本部(金利中団長)は6日、横浜市内のホテルで新年会との合同開催。参加した新成人13人には民団と駐横浜総領事館、神奈川韓国綜合教育院からそれぞれ記念品が贈られた。
林彩加さん(青年会神奈川本部に常勤)は「ネイリストの母親から技術を学び、将来は自分も同じ道を志したい」と意気込みを明かした。
海外の仕事をめざす余幸輝さん(学生会中央本部副会長)は大学でアジア圏の文化を勉強中。
【千葉】民団千葉本部(金鎭得団長)は13日、千葉市内のホテルに新成人6人を迎え、激励。金団長が「両親への感謝の気持ちを忘れないように」と述べた。クオカード(民団)、図書カード(横浜幸銀信用組合)、ディズニーランドパスポートペアチケット(商工協同組合)などの記念品が手渡された。
【埼玉】民団埼玉本部(田 団長)は13日、同本部で新成人3人の門出を祝った。
朴利紗さんは母親の鄭克実さん(53)に誘われ、従兄弟にあたる鄭敏幸さんと一緒に参加した。実は鄭克実さんも33年前、同民団で成人を祝ってもらった1人だ。
鄭さんは民団での成人式を振り返り、「韓服を着て参加したことで自らのアイデンティティーに目覚め、韓国に留学することになった」という。利紗さんには「通称名で日本の学校に通った私と違っていい時代に生きている。自らの可能性を信じ、いろんなことに挑戦してほしい」とはなむけの言葉を贈った。
利紗さんは獨協大学国際教養学部で英語と韓国語を学ぶ。将来は美容の道に進むか、好きな文具系の企業に就職したいと夢を語った。
同じく鄭平普同本部常任顧問の孫にあたる鄭亜未さんは神田外語大学で英語と韓国語を学んでいる。将来は得意の語学力を生かしたいと語った。
新年会も兼ねて
【岩手】民団岩手本部(申百団長)は岩手郡雫石町のホテルで新年会を兼ね、新成人の門出を祝福した。対象者3人のなかから金瑠里さんが出席し、申団長から記念品と花束を手渡された。
昨年上回る82人
【大阪】大阪韓国人会館には昨年を上回る82人(男性33人、女性49人)が参加した。
主催者を代表して民団大阪本部の鄭鉉権団長が「人生の夢、希望をもって、日々小さな努力を重ねる習慣を身につけ、感謝の気持ちを忘れない人に成長してください」と激励。新成人代表の林希さん(大阪青山大学2年)と金美波さん(大阪ECU動物海洋専門学校2年)に記念品を贈った。
高頌恩さん(摂南大学2年)が「感謝の気持ちを忘れず、自分の行動に責任をもち、社会の一員として常に向上心をもって前進し、力強くたくましく生きていく」と誓いの言葉を述べた。
【京都】民団京都本部(河相泰団長)は7日、京都市内のホテルで新成人15人の門出を祝った。 河団長は米国の詩人、サミュエル・ウルマン作の「青春」の詩から引用しながら「青春とは人生の期間ではなく、心の持ち方をいう。目標・夢を失うときにはじめて老いる。大きく成長してください」と激励。新成人を代表して李漢熙さんと朴沙愛さんの2人に祝賀状を手渡した。
【福岡】民団福岡本部(李相鎬団長)は6日、博多区の中華料理店で開催。李団長が「時代に流されず、飲み込まれもせず、在日韓国人としてのアイデンティティーを大事にして活躍してください」と激励した。
新成人3人を代表して趙善 さんが答辞を述べた。
【佐賀】民団佐賀本部(鄭清俊団長)は13日、佐賀市内の県立施設「アバンセ」で開催。この日、参加を予定していた女性は東京の大学での授業のため、やむなく欠席となった。代わりに「韓国に関することには大学での勉強と同じくらい関心を持っている」とした感謝のメッセージを寄せた。
(2018.1.17 民団新聞) |
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