大雪で簡単に機能停止する東京とかいう貧弱でしょうもない街

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今日は大雪が降りました。なんと4年ぶりに東京に大雪が降ったのです。

大雪
職場のうるさいおじさんたちも、今日は雪に夢中でした。

「今日はすごい雪だねぇ」
「帰りの電車ちゃんと動くかね?」
「今日は早引きしようかな」
「うちのほうは結構雪が積もるんだよね」
「明日の朝が心配だよな」
「あ、ほら雪が降ってきたんじゃない?」

仕事中もみんなそんな話ばっかり。
老いも若きもみんな雪に心を奪われています。

普段はつまらない愚痴を言っている上司も今日は目をキラキラ輝かせていました。職場のおじさん達が、まるで少年のようにワイワイはしゃいでいるのです。

10分おきにYahoo!トップページの気象情報をチェックして、天気予報を報告してくれるおじさんもいました。今日は職場全体がフワフワしていました。まるで遠足の前夜みたいに。

ああ、大雪が降るとうるさいおじさんたちも童心を思い出すんだなぁ。そう思いました。

雪ってすげえ。

大雪が降っているのにもかかわらず、今日の職場はいつもよりずっと暖かったのです。不思議でした。ああ、毎日雪が降ればいいのに。

目次

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東京と大雪

東京は雪に弱いとよく言われますが、まさにそのとおりだと思います。

不便な街

電車はすぐに止まってしまいますし、街中のタクシーも雪を警戒して路上から数が減ります。その結果、帰宅難民があふれます。駅には入場規制がかかります。人々は駅で長い列をつくり、待ちぼうけをくらいます。東京は不便な街に思えます。

貧弱な街

ちなみに今日の東京都心では、約20cmの雪が積もったそうです。確かに大雪です。でも北陸地方や東北地方、北海道なんかと比べるとそんなにたいしたことのない量なのです。

積雪
でも、東京では20cmの大雪は大変なことなのです。一大事です。公共交通機関は麻痺しますし、雪に慣れていない人は道端ですっ転んでしまいます。雪国の人間からすると信じられない光景です。東京は貧弱な街に思えます。

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情けない街

東京で20cmも雪が降ると、ニュースキャスターが、新宿駅や渋谷駅や品川駅に出ていって、カメラを前にして中継を行います。

「ご覧ください、今わたしは渋谷駅の前に来ています。足元にはこんなに雪が積もっています。たくさんの人が駅に殺到しています」今日はそんなテレビ中継を何度も放送していました。東京都心に雪が積もるということは、それくらいすごいことなのです。

東京では雪が降ると、どのテレビ局もすぐに現場に飛んでいって、その様子をトップニュースで放送しますが、これは地方に暮らすから人間からすればいい迷惑です。地方の人間からすると、その様子があまりにも大げさに思えるからです。

「東京はたった20cmの雪ごときで何を大騒ぎしているのだ! これくらいのことで大騒ぎして、まったく情けない」地方に暮らすおじいちゃんやおじさんはみんなそう言います。東京は情けない街に思えます。

しょうもない街

東京に雪が積もると、SNSが賑わいます。
「雪だるま作ったー」「ネコと一緒に雪景色の写真を撮りました」「線路が雪で埋まってる」など、ツイッターやインスタグラムには、いろいろな雪景色の写真やネタが飛び交います。大雪がSNSを活発にさせるのです。

東京に雪が積もるのは非常に珍しいので、みんなこぞってツイッター栄え・インスタ栄えするような写真を撮影するのです。

わたしもいっぱい写真をSNSにアップロードしましたし、いいねをたくさんもらいました。東京はしょうもない街に思えます。

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東京は雪に弱い街

東京は日本で一番大きな街です。 大きな街ですが、雪に弱い街です。雪が降ると、不便で、貧弱で、脆弱で、しょうもない街に変わってしまいます。

雪だるま

でも、わたしは東京という街はたまには不便で、貧弱で、貧弱で、しょうもない街に変わるべきだと思います。

わたしは今日は雪のおかげで16時に退社することができました。

いつもよりも早い時間の退社にもかかわらず、街中には普段より帰宅姿のサラリーマンが多かったように思います。きっと、多くの会社で、多くの人が「今日はできるだけはやく帰ろう」と思ったに違いありません。みんな年休や時間休を使って、はやめに退勤したのだと思います。

日常と非日常

今日の職場はいつもより穏やかな空気が流れていましたし、今日の帰りの電車のなかはどことなく人々がウキウキしているような気がしました。電車のなかはぎゅうぎゅう詰めでしたが。

なにより今日は、街を行く大学生や高校生たちがみんな楽しそうでした。相合傘で楽しそうに雪を踏みしめて歩いている20歳くらいのカップルも見かけました。九州出身のわたしの友人は「雪なんて珍しいからテンション上がる!」と言っていました。

東京の街中が明るくなったのは、雪が光を反射していることだけが理由ではないような気がしたのです。いつもは陰のオーラをまとっているわたしでさえ、今日は気分が高揚しました。

代わり映えのしない日常が、今日だけは非日常に変わったのです。全部雪のせいだ。

だから、わたしは東京という街はたまには不便で、貧弱で、脆弱で、しょうもない街に変わってほしいと思うのです。

毎日毎日休むこと無く、律儀に働き続ける東京という街。たまには不便で貧弱な姿をさらしてもいいのではないでしょうか。

たまには、誰しもが「今日はさっさと退勤しようかな」と、気兼ねなく言える街になってもいいのではないでしょうか。

また明日からはいつもどおりの日常です。東京が再び貧弱な姿をさらしてくれるのはいつになるのかな。

みなさま今日も一日、お仕事や学校、お疲れ様でした。

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