韓国ポータルサイト大手のネイバーは19日、ニュースコンテンツに対するコメントが特定の政治傾向に沿ってでっち上げられているという疑惑が浮上したことを受け、真相究明のため、警察に捜査を依頼した。
これに先立ち、与党・共に民主党の秋美愛(チュ・ミエ)は17日、「ネイバーでのコメントは個人攻撃、暴言、卑下、嫌悪が渦巻く場になっている。匿名を傘に文在寅(ムン・ジェイン)大統領を『災いの元』扱いし、大統領支持者を操ろうとする明らかな犯罪行為だ」と批判していた。秋代表は「いかなる措置も取らず、それを黙認、幇助(ほうじょ)するネイバーの責任も問わざるを得ない」と迫った。
大統領府(青瓦台)が国民からの請願を受け付けている掲示板にも「ネイバーの記事へのコメントに対する『いいね』の件数に操作の疑いがある」との書き込みが相次いでいる。18日に書き込まれた請願には21日現在で2万8000人余りが賛同の署名を行った。署名が20万人を超えると、大統領府が直接答弁しなければならないが、こうした状況下でネイバーが先手を打った格好だ。
ネイバーのハン・ジェヒョン理事は「ネイバーのコメントが特定の政治傾向によって操作されているという疑惑を解消するため、避けられない決定だ。公正な捜査機関を通じ、専門的で体系的な調査が必要だと判断し、警察に捜査を依頼した」と説明した。ネイバー本社を管轄する京畿道盆唐署が捜査を担当する。